今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 読者からの質問(4)
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 【しごび】が届かない

メールの書き方についての質問ではないのですが
月に1~2回は読者のかたから問合せをいただくので
ご紹介します。

<読者からの質問>————————————————

5月15日を境にこれ以降、
メールマガジンが届きません。

誤って配信停止手続きをしてしまったのかと思い、
登録画面より、登録手続きをしても既に登録済みと
表示があります。

メルマガが届かいないことに対する対処方法を
ご存じでしたら、ご教授いただきたくお願い申し上げます。

以上、よろしくお願いいたします。
(読者 N.Uさん)
——————————————————————

本メールマガジンを登録しているのに
最近、届かなくなったという声をいただくことがあり
「まぐまぐ!」に問い合わせてみたところ、下記の連絡があったので
ご紹介します。

▼「まぐまぐ!」からの返答—————————————-

メルマガの不達は、ほとんどが
メールサービス提供各社様のセキュリティや
PCでご利用のセキュリティソフトによるものです。

最近はセキュリティがより厳しくなり
自動的に受信拒否されるケースも増えてきております。

また、弊社では無料メルマガやオフィシャルメルマガが
繰り返しエラーになると
現存しないアドレスへの配信を止めるために配信停止を行います。

その際には「配信停止のお知らせ」が自動配信され、
ご連絡があると停止を解除するメールをお送りしております。

ただこのメールに気付かなかったり、
お知らせも受信拒否されることもあるようです。

今後、読者さんからおといあわせがございましたら、直接
info@mag2.com へお問い合わせいただくよう、
お勧めいただけますでしょうか。

お手数をお掛け致しますが、どうぞよろしくお願いいたします。

——————————————————————

本メルマガも含め「まぐまぐ!」からの
メルマガの送信元アドレスは【mailmag@mag2.com】です。

このアドレスから届くメールが必着設定になっているか
確認してみてください。

記事全文を読む

今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 読者からの質問(3)
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「ご紹介が遅くなり」

昨日のVOL.1765「ご提出が遅くなり」に対する質問です。

<読者からの質問>————————————————

「ご提出が遅くなり、申し訳ありません」
「ご納品が遅くなり、申し訳ありません」
「ご送金が遅くなり、申し訳ありません」
に、「ご」はいらない、ということはわかりました。

では、「ご紹介が遅くなり、申し訳ありません」
の場合はいかがでしょうか??

紹介は自分がする行為ですが、
なんとなく「ご紹介」としたくなります。

先日、会社でちょっとした会合があり、
確か司会は「ご」をつけていたかと思いますが・・・
(読者 C.Bさん)
——————————————————————

「提出」「納品」「送金」は
相手に向けた行為ですが、

相手を“立てる”種類の行為ではないので
敬語の対象にはならない

つまり「ご」は不要と考えます
と、昨日のVOL.1765 で述べました。

では、C.Bさんから質問があった
「ご紹介」はどうか……

「ご紹介が遅くなり、申し訳ありません」

この一文に言葉を補うと……
「私からあなたを紹介するのが遅くなり、申し訳ありません」
という意味合いになります。

「紹介」のように
相手に向けた行為で
相手のためにすること、相手を立てる行為には
「ご」「お」を付けます。

「ご紹介」の「ご」は
自分が紹介する「相手」を立てる「ご」ということです。

同様な使い方をする表現としては

「ご連絡(が遅くなり)」
「ご説明(が遅くなり)」
「ご案内(が遅くなり)」

があります。

一方、「質問」「集金」のように
相手のためとか、相手を立てる行為でない場合には
「ご」は不要です。

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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 読者からの質問(2)
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                        「ご提出が遅くなり」

VOL.1755「ご連絡いたします」< 残念な敬語(2)>に対する質問です。

<読者からの質問>————————————————

「ご出荷が遅れる」は間違えていて、「ご連絡いたします」は正しい。
についてはおっしゃるとおりだと思います。

では、そのバリエーションはと考えると、
ちょっと分からなくなってしまいました。

「ご連絡が遅れる」は、状況によっては違和感があるように思えます。
例えば「ご連絡が遅くなり、申し訳ありません」は OK だと思います。

違和感が何なのかを考えると、「ご連絡が遅れる」といった、
メモ書きか、自分か身内用の記録のような文体なのに
「ご」が付いているからではないかと思えてきました。

ここであらためて「ご出荷が遅れる」を考えると、
「ご出荷が遅くなり、申し訳ありません」は、
ありなんじゃないかと思えました。

「出荷が遅れる」は尊敬を向ける相手がいない文章で
「ご出荷が遅くなり、申し訳ありません」では
尊敬を向ける相手がいる文章になっているのに起因しているのかな
と思います。

今回、神垣さまの書かれた
「受注者が発注者へ送付するという事実を伝える一文に過ぎません」
も、このことをおっしゃっているのだと思うのですが、
この解釈で妥当なものでしょうか?
(読者 M.Tさん)
——————————————————————

「ご出荷が遅くなり、申し訳ありません」
を敬語抜きの文に直すと

「出荷が遅くなり、ごめんなさい」
ということです。

「出荷が遅くなった」という事実を
「ごめんなさい」と詫びる意を伝えています。

これを丁寧にした一文が
「ご出荷が遅くなり、申し訳ありません」
です。

詫びる相手への敬意は「申し訳ありません」
で表されていると私は考えるので
「ご出荷が遅くなり」の「ご」は不要
ではないでしょうか。

「出荷」以外の言葉を当てはめてみましょう。

「ご提出が遅くなり、申し訳ありません」
「ご納品が遅くなり、申し訳ありません」
「ご送金が遅くなり、申し訳ありません」

これら「ご」が付く言葉
「提出」「納品」「送金」も「出荷」同様に

自分が主体となり、
相手に向けて行う作業なので
敬意を表す「ご」は必要ないと思うのです。

「出荷」同様に「提出」「納品」「送金」も
相手に向けた行為ですが
相手を立てる種類の行為ではないので
敬語の対象にはならないと考えます。

ですから

「出荷が遅くなり、申し訳ありません」
同様にほかの文も
「提出が遅くなり、申し訳ありません」
「納品が遅くなり、申し訳ありません」
「送金が遅くなり、申し訳ありません」

とするのが適切ではないかと考えるのですが
いかがでしょうか。

<追記>
自分が主体の行為でも
「連絡」は、
それ伝える相手、
行為が向かう先の相手を立てるため
「ご」を付けて
「ご連絡が遅くなり、申し訳ありません」
とする、と区別しています。

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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします。
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仕 事 の メ ー ル 作 法               < 読者からの質問
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 「追求? 追及?」

<読者からの質問>————————————————

教えていただきたいことがございます。

1)顧客満足度を追求する。

2)顧客満足度を追及する。

私は、「追求」が、正しい使い方だと思いますが、
「追及」は、どのような時に使うものなのでしょうか。
(読者 K.Kさん)
——————————————————————

「追求」と「追及」
一字の違いですが、意味は異なります。

「追求」は、目的のものを手に入れようとして、
どこまでも追い求めること。

例)理想の追求 利潤の追求

「追及」は、どこまでも追い詰めること
追い詰めて、責任・欠点などを問いただすことです。

例)責任を追及 相手の追及をかわす

ですから、上記の質問にある「顧客満足」は
K.Kさんが書いておられるとおり、
1)の「追求」を使うのが正しい使い方です。

2)の「追及」の使い方としては
「責任の所在を追及する」
「追及の手をゆるめない」
のような使い方をします。

文字通り、追い求めるのが「追求」
追い詰めるのが「追及」です。

これ以外に、もう一つ「追究」があります。
これは、明らかにするために、どこまでも調べ続けること。

例)学問の追究 本質を追究

きわめるのが「追究」です。

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今週は、間違いやすい慣用語・慣用句についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法                 < 気をつけたい表現(5)
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                                                                          「重し? 重り?」

なんとなくうろ覚えのまま使っていたり、
勘違いしたまま使っていたりする表現を
今週は取り上げてきました。

1語の違いで、意味が変わってくる言葉があります。

「重し」と「重り」

どちらも、重さが必要なときに重さを加えるために用いるものですが
「し」と「り」の違いがあります。

「重し」は、ものを押さえつけるために上におくもの。
「重り」は、重さを増すために加えるもの。

「重し」は「重石」とも書き、
「漬物の重し」「風で飛ばないように書類に重しを載せる」
という使い方をします。

「重り」は「錘」とも書き
「てんびんの重り」「釣り糸に重りを付ける」
といった使い方をします。

ですから
「重しを付けて沈める」
というのは間違い。

「重りを付けて沈める」
が適切な用法です。

微妙な違いですが
混同しやすい語なので
違いを知っておくとよいですね。

 
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今週は、間違いやすい慣用語・慣用句についてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法      < 気をつけたい表現(4)
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「のべつくまなし?」

なんとなくうろ覚えのまま使っていたり、
勘違いしたまま使っていたりする表現を
今週は取り上げています。

「彼はのべつ幕なしに口を動かしている」

上記の例文にある「のべつ幕なし」。
絶えず、ひっきりなしにという意味ですが

のべつまなし」とか「のべつくまなし」という
間違いが見られます。

「のべつ幕なし」の「幕」は芝居に使う幕のこと。
芝居で幕を下ろさずに演じ続けるという意からきた言葉で
「のべつ」は休みなく続くさまを表す副詞です。

表記するときに平がなで「のべつまくなし」とするより
「のべつ幕なし」とする方が意味が分かりやすいです。

▼ 火ぶたを切って落とす?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「幕」を使った慣用句にはほかにも
「幕を切って落とす」「幕が切って落とされる」
という慣用句があります。

物事を華々しく始めるという意味で
「いよいよ大会の幕が切って落とされます」
のように使います。

ここで使われている「幕」は、歌舞伎の舞台で使われる幕のこと。
歌舞伎の開演で、舞台の幕の上部を外して一気に落とすことから
きています。

火ぶたを切って落とす」という語は
上記の「幕を切って落とす」と意味を混同したもので間違い。

火ぶたを切る」が適切な使い方です。

このように元の意味をたどって知っておくと
誤った使い方をすることが少なくなります。

 
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