今週は、直接的な表現を避けた表現方法についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 婉曲に伝える(4)
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                                                           「返してください」のいい換え

今週は、スマートに相手に伝えるときの言い回しについて取り上げています。

貸していたものが、なかなか返ってこない。しびれをきらして催促をする
場合、「返してください」とストレートにはなかなか切り出しにくいもの
です。そこで…

「先日、○○の参考にお渡し(お貸し)した資料ですが
当方でも必要となりましたので、ご返却をお願いいたします」

こちらでも必要になったので、という理由を挙げると伝えやすくなります。

「ご返却をお願いいたします」は「ご返却いただけますか」と問
いかける言い回しもあります。
返却を急ぐ時は「恐れ入りますが11月19日(金)中に」のように、期日を
添えるとよいでしょう。

期日までに返事や納品がない場合は…

「○月○日以降、ご連絡をいただいておりませんが、
いかがなりましたでしょうか」

「○月○日以降」は「その後」とも書き換えられますが、やりとりの経過
を明らかにしたい場合は日時を記述する方がよいでしょう。

「いかがなりましたでしょうか」の前には
「△△の件は」「進行状況は」など、気にかけている事柄を添えるとより
具体的になります

注文品が届かない場合は…

  ○月○日に注文した商品が本日現在、まだ届いておりません。
  今一度、ご確認をお願いいたします

チェック漏れ、伝達ミスということもあるので、「まだですか?」「届い
てませんけど!」と相手を責める前に、「到着がまだ」という事実を述べ
て確認を促すことが最初のステップです。

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今週は、直接的な表現を避けた表現方法についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < 婉曲に伝える(3)
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「~してください」のいい換え

今週は、スマートに相手に伝えるときの言い回しについて取り上げています。

お願いごとをするとき、「~してください」とメールに書くと命令調の強
い印象を与えます。

「15時までに、返信してください」

上記の文例をもう少し婉曲に表現してみましょう。
4つのパターンを挙げてみました。

1)依頼形にする
「15時までに、ご返信をお願いします」

2)問いかける
「15時までに、ご返信いただけませんか」

1)の「お願いします」がビジネスメールでは無難な表現。
2)の問いかけるパターンは、場合によっては婉曲すぎて回りくどい印象
を与えることになるので、使い方には注意を。

3)希望を伝える
「15時までに、ご返信いただけると幸いです」

4)心情を伝える
「15時までに、ご返信いただけるとうれしいです」

3)に「幸いです」は、4)の「うれしいです」よりも改まった印象を与え
るので、ビジネスメールによく使われます。
4)の「うれしいです」はややくだけた表現なので相手を選びますが、親
しみのこもった言い回しです。

<追記>2021.04.09
2)問いかけるパターンは
「ご返信いただけませんか」のほかに
「ご返信いただけますか」もあります。

「~いただけませんか」は回りくどくなるので
自分では、この「~いただけますか」という言い回しを
使うことが多いです。

場合によっては「~してください」を使う必要もあります。
例えば、何度連絡しても対応してくれない相手には、
婉曲な言い回しより
「~してください」とはっきり伝える方が伝わります。
少なくとも私はそういう使い分けをしています。

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今週は、直接的な表現を避けた表現方法についてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法           < 婉曲に伝える(2)
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                     「お断りします」の言い換え

今週は、スマートに相手に伝えるときの言い回しについて取り上げています。

断るときの言葉には気を遣います。

あまりにストレートに表現してしまうと、相手との関係にしこりを残し、
かといってと遠まわしに伝えようとすると相手に真意が伝わらず、空振り
に終わることも。

はっきり「お断りします」と伝えると角が立つ…というときの別の表現を
考えてみましょう。

相手からの提案を断るときの言い回しとしては…

先日ご提案いただいた件ですが、社内で協議した結果
 いったん白紙に戻すことにいたしました

「お断りします」に代わる表現が「いったん白紙に戻す」です。

ほかには
「このたびは見合わせることにいたしました」
「このたびは見送ることにいたしました」
という言い回しもあります。

「先日ご提案いただいた件ですが、残念ながら
 ご期待に添うことができません」

「ご期待に添うことができません」は
「採用には至りませんでした」と言い換えることもできます。

「残念ながら」がなくても意味は通じますが、心情を表すひと言を添えると、
断りの文面でも全体の印象が和らぎます。

 
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今週は、直接的な表現を避けた表現方法についてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法                                                < 婉曲に伝える
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「無理です」のいい換え

本音を伝えることは大切ですが、表現が直接的すぎると、相手を必要以上
に傷つけたり、不愉快にしたりすることがあります。

今週は、スマートに相手に伝えるときの言い回しを考えていきたいと思い
ます。

「無理です」
断るときによく使われる表現ですが、このフレーズを見たり聞いたりする
たび、大人なんだからもう少し言い回しを考えたらよいのに…と思ってし
まうのは私だけでしょうか。

「無理です」は「難しいです」といい換えることができます。
例)明日までの提出は無理です。

明日までの提出は難しいです。
明日までの提出が難しい状況です。

「無理です」「できません」と伝えるときは「~しかねます」「~いたし
かねます」といい換えることができます。

例)その件については、同意しかねます。
当方では対応いたしかねます。

「無理です」に関連して「嫌です」と伝える場合も婉曲に表現する場合は
「苦手です」という表現があります。
例)たばこを吸う人が嫌です。

たばこを吸う人が苦手です。

「苦手です」のほかに「困ります」といい換えることもできます。
例)○○さんと比較されるのは嫌です。

○○さんと比較されても困ります。

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今週は、敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < 敬語に注意(5)
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「お」と「ご」

間違いやすい敬語、敬語の勘違いについて今週はご紹介してきました。

「お客様には、ご不快なお気持ちにさせてご迷惑をおかけしてしまい、
心よりお詫び申しあげます」

上記の一文は、申し訳ないという気持ちは分かるのですが、「お」「ご」
が多すぎると思いませんか?

書き手は「より丁寧に」と思い、言葉に気を遣うのですが、読む側からす
ると「そこまでしなくても…」という丁寧さに辟易することがあります。

「お」「ご」を省きつつ、文章を整理してみましょう。

上記の文例は、一文にお詫びを詰め込みすぎています。そのうえ、多くの
言葉に「お」「ご」を付けているので、慇懃無礼な印象を与える一文になっ
ているのです。

そこで、文を二つに分けます。
次のように、迷惑をかけた事柄があり、それを詫びるという流れにすると
自然です。

「○○の件では、ご迷惑をおかけしました。
お客様を不快な気持ちにさせてしまい、心よりお詫び申しあげます。」

一文に丁寧語は一つか二つに留め、もっともポイントとなる言葉を丁寧
に表現すると、すっきりとするうえ、伝わる文章になります。

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今週は、敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 敬語に注意(4)
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「参られますか」

間違いやすい敬語、敬語の勘違いについて今週はご紹介しています。

「広島へは新幹線で参られますか?」

上記も謙譲語の誤用の一例です。
相手に対して、自分が「来る」「行く」という行為をへりくだって表現す
るときに使う謙譲語が「参る」です。

上記の文例は、自分の行為ではなく、相手の行為なので、謙譲語の「参る」
ではなく尊敬語の「いらっしゃる」を使います。
したがって、書きかえると…

「広島へは新幹線でいらっしゃいますか(いらっしゃるのですか)?」

「社長は先週、本社へ参られました」

上記も「行く」の謙譲語「参る」の誤った使い方です。この場合も、謙譲語
「参る」ではなく尊敬語の「おいでになる」が適切な表現。

「社長は先週、本社へおいでになりました」

とします。「おいでになる」のほかに「いらしゃる」「お越しになる」も
「行く」の尊敬語です。

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