今週は、敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語に注意(3)>
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「いただかせていただく」
間違いやすい敬語、敬語の勘違いについて今週はご紹介しています。
「○○をお送りいただき、ありがとうございます。
おいしくいただかせていただきました」
上記は、「食べる」の謙譲語「いただく」に、謙譲語「~させていただく」
が重ねて使われることで、過剰な敬語表現になっている例です。
頻繁に使われている「~させていただく」ですが、本来、相手から恩恵や
許可を得て何かを行う時、相手へのへりくだった気持ちを表す謙譲語が
「~させていただく」です。
この場合、「食べる」の謙譲語「いただく」が相手に対してへりくだった
表現なので、それ以上、謙譲語を添える必要はありません。
「いただきます」だけでよく、「~させていただく」は不要。したがって、
下記のように書きかえます。
「○○をお送りいただき、ありがとうございます。
おいしくいただきました」
謙譲語に「~させていただきます」を重ねて使っている例としては
「ご著書を拝見(読)させていただきました」
「私見を申し上げさせていただきます」
「4時までに参らせていただきます」
などがあります。
いずれも、謙譲語は一つでよく
「ご著書を拝見(読)しました」
「私見を申し上げます」
「4時までに参ります」
とすれば、すっきりします。