今週は、 敬語の適切な使い方について取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法      < メールの敬語(2)
◆─────────────────────────────────◆
                        「なさる」の多用

 今週は、ビジネスメールでの敬語の適切な使い方について
 例を挙げながら紹介しています。

 「社長は他業種の方と交流なさることを優先なさり
  実務はほとんどなさっていませんでした」

 「する」の尊敬語が「なさる」です。

 上記の一文の元の意味は
 「営業する」「優先する」「実務をする」なので、

 それを敬語に言い換えれば
 「営業なさる」「優先なさる」「実務をなさる」
 となるのは確かなのですが、

 いかんせん、一文に使われる「なさる」が多すぎます。

 敬語は、一文に一つ程度用いればよく、
 動詞という動詞を敬語に変換する必要はありません。

 上記の文例は「なさる」を省き
 「なさる」とは別の「する」の尊敬語「される」
 に換えると、次のようになります。

 「社長は他業種の方と交流することを優先し
  実務はほとんどされていませんでした」

 社長本人に尋ねるような場合は
 「昼食はどちらになさいますか?」のように
 「なさる」を使う方が丁寧な印象ですが

 自分か社長と直にやりとりするのではない場合は、
 尊敬語は「なさる」より「される」とする方が
 文としても収まりがよいです。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのX

メルマガ詳細

記事全文を読む

今週は、 混同しやすい言葉について取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 使い分けに注意(4)
◆─────────────────────────────────◆
                       「付ける」と「着ける」

今週は、混同しやすい言葉の使い分けについて
取り上げています。

「身に付ける」と「身に着ける」。

この2語、
混同して使っていませんか?

「身に付ける」は、知識や習慣、技術などを自分のものとすること。
例)読み返す習慣を身に付ける

「身に着ける」は、衣装や装身具を体につけて持つこと。
例)子どもの時から身に着けているお守り

「付ける」は、くっつく、加わるという意味、
「着ける」は、身にまとう、帯びるという意味
の違いがあります。

知識や技術といった、目に見えないものを
取り入れ、付加することが「身に付ける」で、

衣服やアクセサリーのように、目に見えるものを
着用することが「身に着ける」と
区別するとよいでしょう。

「つける」にはほかにも
「就ける」「点ける」などもありますが

慣用句として使う
「けじめをつける」
「決着をつける」
「元気づける」
「差をつける」
「見せつける」
などは、いずれも「つける」を平仮名書きにして
表記します。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

本でも、電子書籍でもお読みいただけます。

—————————————————
★『さらりと返せる、大人のメール表現334』Kindle版★
—————————————————

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

メルマガ詳細

記事全文を読む

今週は、 混同しやすい言葉について取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法             < 使い分けに注意(3)
◆─────────────────────────────────◆
作成」と「作製

今週は、混同しやすい言葉の使い分けについて
取り上げています。

「作成」と「作製」。

2語とも「物を作る」ことを意味しますが、
「何を作るか」で使い方が変わります。

「作成」は、書類や文書、計画を作りあげること。
例)企画書の作成、カタログの作成を依頼する

「作製」は、品物や機械、図面を作ること。
例)設計図の作製、配布用のカタログを作製する

作り出すものの内容に重点を置いているのが
「作成」で、

大量に作ることに重点を置いているのが
「作製」という違いがあります。

新商品のポスターのデザインをデザイナーに依頼する場合は
「ポスターの作成を依頼」と書きますが

そのポスターを配布するために大量に印刷するときは
「ポスターを作製し、各支店に発送」と書きます。

似たような言葉に
「制作」と「製作」があります。

バックナンバーで違いを説明しているので、参考にしてください。

▼VOL.105 基準を持つ(3) 「会う」と「合う」の違い

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

メルマガ詳細

記事全文を読む
今週は、 混同しやすい言葉について取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法      < 使い分けに注意(2)
◆─────────────────────────────────◆
                       「勧める」と「薦める

 今週は、混同しやすい言葉の使い分けについて
 取り上げています。

 「勧める」と「薦める」。

 この2語の使い分け、できていますか?

 どちらも語源は「進める」からきていて、
 自分が良いと思うものごとを、相手もしたり採り入れたりするように
 言うことを指しますが
 次のようなニュアンスの違いがあります。

 「勧める」は、よいと思う行為を相手に促すこと。
  例)読書を勧める、研究会への入会を勧める

 「薦める」は、望ましいと思う人や物を採用するよう推薦すること。
  例)良書を薦める、講師として彼を薦める、お薦めの店

 「こうしたらいいですよ」「一緒に~しましょう」と
 勧誘とか、奨励することが「勧める」で、

 「あの人がいいですよ」「あれがいいですね」と
 推薦することが「薦める」という違いがあります。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

メルマガ詳細

◆─────────────────────────────────◆
 【しごび】 の お 知 ら せ
◆─────────────────────────────────◆

 いよいよ最終回。
 来週 開講です。

 テーマは、「お礼」
 感謝の気持ちを心を込めて伝えるときの大和言葉を
 学びましょう。

 —————————————————–
      ひろしまきもの遊び・和ごころ講座
 —————————————————–
      【 人づきあいのたおやか大和言葉 】
 —————————————————–

 少人数の和やかな講座です。男性の参加も大歓迎!

 ◆時 間/19:00~20:30(90分)

 ◆場 所/紅茶のお店「linden&chervil」プライベートルーム

 ◆受講料/単発受講 1回につき2,000円(テキスト代含む)

  ※別途、ドリンクのオーダーをお願いします

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

仕事実績、著書、お問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室

記事全文を読む
今週は、 混同しやすい言葉について取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法             < 使い分けに注意
◆─────────────────────────────────◆
                         進発式? 新発式?

読者の方から次のような問い合わせをいただきました。

——————————————————————
4月1日は年度初めということで、「しんぱつしき」がありました。
私はずっと「進発式」だと思ってましたが、
会社は「新発式」といいます。
どう違うのか? どちらがいいのか? どちらでもいいのか?
教えていただければ幸いです。
(読者 M.Sさん)
——————————————————————

この度の問い合わせで
「しんぱつしき」という言葉を初めて知りました。

私が調べた限りでは
「進発式」「新発式」の意味や両者の違いを説明した
辞書や用語解説を見つけることはできませんでした。

最新版の「記者ハンドブック」にも記述がありません。

辞書には「進発」はあり、
軍隊などが出発すること、という意味でした。

推測するに
「しんぱつしき」とは、
年度初めなどに、
全社員や関係者を一堂に集めて行う
目標達成に向けての決意表明の集まり
といったところでしょうか。

「新発」も「新発式」も
辞書に意味の説明を挙げているものは見当たらなかったのですが
会社によっては
「進発式」を使っているところ
「新発式」を使っているところが
それぞれにあるようです。

新たな目標に向け、発進する式
という意味で捉えれば
「進発式」が「新発式」へと
転じていったとも考えられます。

どちらが適切なのかは
私自身は判断しかねるのですが、

もし、違いをご存じの方がいらしゃいましたら
教えていただけるとうれしいです。

というわけで、今週は
混同しやすい言葉の使い分けについて
取り上げていこうと思います。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お 知 ら せ
◆─────────────────────────────────◆

★8冊目の著書「迷わず書けるメール術」発売中!

読んだら旅に出たくなる本「空飛ぶ野菜ソムリエ 世界の旅ごはん」
神垣が企画・編集を担当しました。

7冊目の著書「仕事で差がつく言葉の選び方」刊行。
ビジネスに使える大和言葉を紹介しています。

2005年創刊! ビジネスメールを書くときに役立つ無料メールマガジン配信中
「まぐまぐ大賞 2017」ジャンル別賞の知識・ノウハウ部門で5位に入賞しました!

THEプロフェッショナル広島

取材、ライティング、編集のお問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室

メルマガ詳細

記事全文を読む

今週は、 重複した言い回しについて取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法     < 重ね言葉の言い換え(2)
◆─────────────────────────────────◆
                          「全てを一任」

 今週は、意味が重なっている言葉の
 書き換えを紹介しています。

 「部下に全てを一任しています」

 全てをほかの人に任せることが「一任」です。
 「一任」の前に「全て」があると意味が重なるため

 「部下に全てを任せています」あるいは
 「全て部下に任せています」

 または
 「部下に一任しています」

 と書き換え、意味の重複を避けます。

 「家事の一切を妻に一任している」も同様。

 「一切」は、全てという意味ですから
 「一切を一任」では意味が重なります。

 「一切」を取って
 「家事を妻に一任している」
 とするか

 「家事の一切を妻に任せている」
 と書き換えるとよいでしょう。

 ちなみに、「一任」という言葉は
 律令制で地方官の一定の任期を指すことから
 生まれた言葉です。

 「一任」と書いても「一人に任せる」という
 意味ではありません。

メルマガ詳細

◆─────────────────────────────────◆
 【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

 お願い事をするときには「差し支えなければ

 誘いを断らざるをえないときには「よんどころない事情で

 いつも気に留めてくれる相手には「お心にかけていただき

 といった具合に、大和言葉を使うと
 言い回しがやわらかくなり
 相手の心にすっと届きます。

 そんな大和言葉の言い回しを集めた本がこちら

 ——————————————
 ★『 一目置かれる大和言葉の言いまわし 』★
 ——————————————

 宝島社から好評発売中!

 ビジネスメールに使える
 大和言葉もたくさんりますので、ぜひ、ご一読を!

記事全文を読む