今週は、同じ表現を繰り返さないための応用フレーズをご紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 表現の応用(2)
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感謝のフレーズ

あるお礼の文例です。

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いつも弊社のWebサイトをご覧いただき、誠にありがとうございます。
先日開催されたギフトショーへも多くの皆様にご来場いただき、
誠にありがとうございます。この場を借りて心よりお礼を申しあげます

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上記の例文のように
「ありがとうございます」という表現が重なってしまうことがあります。

上記のケースは、同じ「ありがとうございます」でも
次のような意味合いで使われています。

1)最初の「ありがとうございます」⇒日ごろのお付き合いへの感謝

2)次の「ありがとうございます」⇒ギフトショー来場への感謝

1)の「ありがとうございます」は、挨拶に近いもので
メールの冒頭に持ってくることが多く、そうすると
別件で感謝の意を伝える次の一文の「ありがとうございます」と
重なってしまうのです。

さらに、この場合は
2)の「ありがとうございます」の後に
同じように感謝の意を伝える一文
「この場を借りて心よりお礼を申しあげます」が続いています。

そこで、もっとすっきりさせてみましょう。

——————————————————————

いつも弊社のWebサイトをご覧いただき、誠にありがとうございます。
先日開催されたギフトショーへも多くの皆様にご来場いただき、
重ねてお礼を申しあげます。

——————————————————————

「ありがとうございます」が続くときは
「重ねてお礼を申しあげます」と書き換えます。

または
「心よりお礼を申しあげます」
「深く感謝いたしております」
としてもよいでしょう。

「ありがとうございます」の別の表現としては
「恐れ入ります」
「ありがたく思っています」
があります。

「ありがとうございます」は
メール本文に何度も出てくると
感謝の意が薄らいで感じられるので
表現を工夫したいですね。

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今週は、同じ表現を繰り返さないための応用フレーズをご紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < 表現の応用 >
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                         お詫びのフレーズ

あるお詫びメールの文例です。
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・・・という初歩的なミスがあり、
大変ご迷惑をおかけいたしましたこと、
ここに深くお詫び申しあげます。

今回の件は、全く申し開きのできないことで
深く反省しておりますので、お許しください。

今後はこのようなことがないよう、
細心の注意を払ってまいりますので
何卒お許しのほどお願い申しあげる次第でございます。

重ね重ねお詫び申しあげます。
皆様のご健康とますますのご発展をお祈りしつつ、
書中にてお詫び申しあげます。
——————————————————————

謝罪の気持ちは痛いほどわかるのですが
「お詫び申しあげます」というお詫びのフレーズが繰り返し使われているため、
読むほどに、悲しいかな、しらけてしまうのです。

このように真意を伝えようと言葉を尽くした結果
真意が伝わらないメールになってしまうことがあります。

原因は、同じ表現を何度も使っていて、
文章全体がくどくなっていることが挙げられます。

「お詫び申しあげます」でも
もちろんお詫びの気持ちは伝わるのですが、

「申し訳ございません」
「ご容赦ください」
といった他の表現を使うことで、くどさが取り払えます。

——————————————————————
・・・という初歩的なミスがあり、
大変ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。

今後はこのようなことがないよう、
細心の注意を払い、再発防止に努めてまいりますので
どうかご容赦ください。

謹んで深くお詫び申しあげます。
——————————————————————

今週は、繰り返し使いがちな表現の
応用フレーズを紹介していきたいと思います。

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今週は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法                                < 敬語の勘違い(2)
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                             「申し付かる」

今週は、間違えて使いやすい敬語表現について取り上げています。

「弊社総務部長の○○から申し付かりました資料を添付いたします」

通常、上の者が下の者に用を命じることを
「申し付ける」と言います。

上司が客先に対して

「資料をお送りするよう部下に申し付けます

のように使いますが、「部長から申し付かりました」のように
客先に対して、自分の上司から言い渡されたという
意味合いで使うのは適切ではありません。

では、
客先に資料を送付する用事を上司から言い渡された社員が、
客先にその資料を送る際、どのように表現すればよいでしょうか。

その場合は、下記のように表現します。

弊社総務部長の○○の申し付けにより
 資料を添付いたします

「申し付ける」は上司から部下に言いつけるという意味合いを
持ち、謙譲表現に近いニュアンスを持ちますが

「申し付け」という名詞になると、謙譲の意味合いが薄れ
言い付けた内容そのものを指します。

「申し付かりました」という表現より
「申し付けにより」とすれば、すっきりします。

※関連

 

 
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今週は、メールの件名について再考します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 件名あれこれ(3)
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同じ件名の見分け方

常に同じ件名で送信されるメールがあります。
例えば「社内報について」という件名。

発行するごとに号数は変わり、主に原稿の送付とはいえ、
その都度メールの内容も変わるはずですが
件名がいつも「社内報の件」だと、受信する側は少々困ります。

私が使っているメールソフトは「Thunderbird」なのですが

受信したメールをスレッド表示する設定にしているので
同じ件名が続くと、スレッドがどんどん長く伸びていき
見分けがつかなくなることがあります。

送信する側としては
定期の仕事のメールのやり取りなのだから
同じ件名でいいではないか
と思いがちですが、

受け取る側にとっては、
区切りや違いが判別しづらく、間違いの元になりかねません。

▼ 整理してメールを送る習慣を
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
同じ仕事であっても、メールの件名を
「社内報80号の件」とすれば
号数が変わるごとに受信ボックスの中で判別しやすくなります。

さらに
「社内報80号 P1-2 原稿」
「社内報80号 表紙 写真6点」
のようにページ数や点数を入れると、より区別しやすくなります。

同じ項目に複数のデータを分けて送るときは
「社内報 P9 画像-1」と通し番号をふったり
「社内報 P9 画像-1/3」と全体の中の何番目に相当するか表示
しておくのもよいでしょう。

同じ件目に整理番号を付けるだけで
送信する側も受信する側も、後の処理がしやすくなります。

G-mailの場合は
「社内報80号」で検索すれば、
その号でやりとりしたメールがさっと検索できるので便利です。

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今週は、メールの件名について再考します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 件名あれこれ(2)
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件名の句点

「件名に句点は必要なのでしょうか?」
と人から尋ねられ、即答できませんでした。

私自身も、件名に句点を入れたり、入れなかったり
することがあるからです。

通常、件名の多くは
「○○の件」
「○○に関するご連絡」
のように体言止めで終わったり

「○月○日の打ち合わせについて」
と件名が終わることが多いのですが、たまに

「○○の原稿です」
「○○のご協力をお願いします」
と件名が一文になることがあります。

「至急ご返信お願いします!」のようなケースだと
エクスクラメーション・マーク(!)で強調したりもしますが

「です」「ます」で終わる普通の文章の件名の場合
句点を付けるべきか否か
私自身も迷うことが多いのです。

▼ 件名はタイトル、と考えると…
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「モーニング娘。」に代表されるように
名詞など、本来付けるべきでない言葉にも句点を付けて強調することが
流行して、迷いを感じている人もいるかもしれません。

私は、あれこれ迷った挙句、
「○○の資料、拝受しました(神垣)」とか
「お便り、ありがとうございます【しごび】神垣」
のように、文の後に名前を入れて
見た目の収まりをよくしていました(単なる自己満足ですが…)。

件名に句点はあってもなくてもいいものかもしれませんが
考え方としては…

件名とは本来、メール本文のタイトルに相当するもので
メール本文の文章とは別物であることから
句点は不要
としていいのではないでしょうか。

いずれにせよ、私のように
その都度、句点を入れたり入れなかったりするより
どちらかに統一することが大切です。

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【しごび】 の お 知 ら せ
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お待たせしました!
カレンダーがやっとできあがりました。

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★ 筆文字カレンダー2010【 こころの扉 】★ 
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2010年版の今回は、がらりと仕様を変更しています。
従来の壁掛け式から、専用のフォルダーで立てかけるタイプに
変わりました。

残念ながら、この2010年版を最後に
筆文字カレンダーの制作は終わりにします。
毎年ご購入くださっていたかたも多く
申しわけなく思っています。

でも、かなり満足のゆく仕上がりですので
ぜひ、来年1年間、お手元に置いてやってください!

★ 筆文字カレンダー2010【 こころの扉 】

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今週は、メールの件名について再考します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 件名あれこれ
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件名にまつわる悩み

毎日、おびただしい数のメールのやり取りをしていても
メールの件身に関する悩みは尽きません。

「果たしてこれでいいのだろうか…」と思いつつ
送信ボタンを押すことも少なくないのです。

例えば、初めてメールを送る相手や付き合いが浅い相手には、
件名にも自分の名前を入れるようにしているのですが

例) ○月○日の打ち合わせの時間について(神垣)

返信時に、そのままの件名で返してくる相手と
( )の部分をを自分の名前に書き換える相手と
2通りあります。

私の場合、
なるべく相手のスタイルに合わせた件名にすることを
基本にしているので

自分から送信したメールの返信の件名を見て
相手が件名をそのまま使うタイプか
その都度、変えるタイプかを知り
それ以降は、相手のスタイルに合わせるようにしています。

その人自身の癖や習慣ということもありますが
職場の習慣やルールに基づいているケースもあるので
相手に合わせるのが一番という結論に達したのですが

そうすると、「これが決定版」という方法が見つかりにくく
その都度、迷ったり悩んだりすることになるのです。

今週は、少しでも効率的・効果的な件名にする方法を
考えていきたいと思います。

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