今週は、相手に失礼なうっかりミスについてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法           < 失礼なメール(2)>
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                       言葉の勘違いや取り違え

ちょっとしたミスや間違いが、結果的に相手を不愉快にさせていることがあり
ます。今週は、相手に失礼なメールの誤り、間違いについて取り上げています

■昨日は、部長と偶然、駅で落ち合いました。

上記の文は、「偶然、駅で一緒になりました」とか「偶然、駅でお会いしま
した」とするところを、間違えて「落ち合いました」としている例です。
「落ち合う」は、約束をしてある場所で一緒になること。「偶然落ち合う」と
いう使い方はしません。

■古い資料ですが、お役に立つのであれば法外の喜びです。

上記の文は、「望外の喜び」とするところを間違えて「法外の喜び」としてい
る例です。「法外」は、程度が並外れているという意味ですが、「法外な要求」
「法外な値段」のように悪い意味合いで使うことが多い言葉。

対して「望外」は、望んでいた以上である、という意で使います。相手のため
になって、これほどうれしいことはありません、と伝えたいのに、間違いによっ
て相手にその意図が伝わらない残念な例です。

■部長の的を得たご助言のおかげで、トラブルが解決しました。

上記の文にある「的を得た」は、「的を射た」あるいは「当を得た」を混同し
て使っている例です。このように、相手に感謝や称賛の気持ちを伝えたい時に
も言葉を間違えてしまうと、相手に苦笑される結果に。

ちょっとした言葉の間違いですが、言葉の使い方を間違えると、真意が伝わら
ないだけでなく誤解を招いたり、あらぬ疑いを持たれたりということも。
特に目上の相手に使い慣れない言葉を使って、文章を飾らないことです。

 
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今週は、否定的な文を肯定的に書き換える文例を紹介。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 肯定的に書く(2)
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高価なお土産をもらったときの返答

今週は、否定的な一文を肯定的に書き換える例を紹介しています。

明らかに高価なものと分かる手土産をもらったとき。
ついつい手土産の価格が気になって、こんなふうに返していませんか。

「高価なものを頂いて、申し訳ないです」
「気を遣っていただいて、すみません」

「こんな値の張るものをもらってしまって…」と遠慮する気持ちから「申し訳
ない」「すみません」という言葉を使ってしまいがちですが、「なんだか申し
訳ない」という気持ちを一転させて次のように書き換えてみてはどうでしょう。

「お心づくしの品、ありがたく頂戴します」

「お心づくしの品」は「お心のこもった品」と書き換えてもよでしょう。

お土産を渡す側は、相手に喜んでほしいという気持ちがあるはず。ならば、
「すみません」と恐縮するより、素直に好意を受けとめ、「ありがとうござい
ます」と感謝の言葉を返すほうが感じが良いです。

その場でお礼ができず、あとでお礼のメールやはがきを送る場合は
「結構なお品を頂戴し、ありがとうございます」
と伝えます。

「結構なお品を頂戴し」は「お心遣いいただき」「お心づくしの品を頂戴し」
としてもよいでしょう。

「いつもお心にかけていただき、感謝申し上げます」
という言い方もあります。

 

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今週は、同音異義語の使い分けについてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法      < できてる? 表記の使い分け(2)>
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「兼ねる」と「かねる」

今週は、表記するとき混同しやすい言葉の使い分けを例を挙げながら紹介して
います。

漢字で書く「兼ねる」と平仮名の「かねる」の使い分けはできていますか?

「兼ねる」は、一つのものや人が二つ以上の役目を同時に持つ、という意味。
「趣味と実益を兼ねる」とか、「兼ね備える」といった使い方をします。

例)視察を兼ねて○○を訪問した。
  ゲーム用と仕事用を兼ねるノートPCを探しています。

一方、平仮名の「かねる」は補助用言として、動詞とセットで用います。

例)当方では分かりかねます
  私にはなんとも言いかねるのですが…。

上記のように …できにくい、…しにくいという意味で「見るに見かねる」
「言い出しかねる」のように使うほか、「かねない」の形で…しないとは言い
きれない、という意味でも使います。

例)これは混乱を招きかねない表記です。
  新たな犠牲者を生みかねない事態

似た言葉に「かねて」があります。
漢字では「予て」で、以前から、前もって、かねがねという意味で使います。

例)佐藤さんは社長とかねて親交が深かったそうです。

「かねてから」「かねてより」は、以前からという意の「かねて」に「から」
や「より」を重ねることになり、重複表現になります。

「かねてより交際していた男性と結婚」という一文は「かねて交際していた男
性と結婚」とするのが適切です。

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今週は、同音異義語の使い分けについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法         < できてる? 表記の使い分け >
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「余り」と「あまり」

漢字で書く「余り」と平仮名の「あまり」
使い分けはできていますか?

「余り」は残り、はした、余分という意味。
「余り物」「字余り」のように余分という意味で使うほか、「10人余り」のよ
うに数を表す言葉に付いて、…より少し多いという意味で使います。

例)人数で割って余りが出たお金は次に回しましょう。
打ち合わせは1時間余りで終わりました。

例)社員数10人余りの会社

関連して、「有り余る」と「余りある」の使い分けについては、バックナンバ
ーで取り上げているので、参考にしてください。

▼「ありあまる」と「あまりある」< 間違いやすい言葉(3)>VOL.3011

一方、平仮名の「あまり」は、副詞や形容動詞として用いられます。

後に打ち消しの言葉を伴って「あまり…ない」で、それほど、そんなに、たい
してという意味で使うほか、「あまりにひどい仕打ち」のように程度を表すと
きに用います。

例)胃にもたれて、あまり食べられない。

例)あまりの驚きで声も出ませんでした。
悲しみのあまり、仕事が手につかない。
あまりにも簡単で、拍子抜けしました。

今週はこのように、表記するとき混同しやすい言葉の使い分けを例を挙げなが
ら紹介します

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今週は、メールで使える気の利いた言い回しを紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 仕事に使える大和言葉(3)>
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                         断るしかないときに

「やむなく」

やむを得ない、仕方がないという意味の言葉で、どうしようもない状況に
使うことが多いのが「やむなく」です。例えば……

都合や事情があり、参加や人からの誘いを断らなければならない。
そんなとき、「どうしてもだめで」では説得力がなく、かといって
「ちょっとその日は…」という曖昧な断り方もすっきりしません。

そのようなときは、参加できない理由を挙げたうえで、
「やむなく」を使うと、相手にも断る事情が伝わります。

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社内行事と日程が重なっており、今回はやむなく欠席いたします。
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「やむなく」を用いることで、「どうにも都合がつかないので、
やむを得ず諦めた」という心情が伝わります。

断りを入れる場合も「やむなく」を使うことで、「残念ながら」という
意味合いを添えることができます。

——————————————————
早々に定員に達し、やむなく申込みをお断りした次第です。
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いろいろ事情があり、なんとかしたくてもどうにもできない状況を伝える
ときに適した言葉が「やむなく」です。

※参考 「やむなく」と意味を同じくする言葉
▼「心ならずも」< 大和言葉の活用 > VOL.2724

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今週は、よく使う言葉の改まった言い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < 改まった言い方(4)>
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「ちょっと」の言い換え

今週は、くだけた普段着の表現を
改まった書き言葉に変換する例を紹介しています。

量や度合いが少ないことを
「ちょっと」「ちょこっと」「少し」
と言いますが

改まった言い方では
「わずか」「ささやか」「いささか」
とします。

「ほんのちょっとですが」は
「わずかですが」とか
「ささやかですが」に。

会話でも
「ちょっとお待ちください」を
「少々お待ちください」と言い換えると
丁寧さが増します。

誘いを断るときに
「予定があるのでちょっと……」
と最後まで言わずに
「ちょっと」で言葉を濁して
うやむやにするケースがありますが

そのようなときは
「あいにく予定があり、参加できません」
「残念ながら、今回は不参加とさせてください」
のように、きちんと断りを入れるほうが好ましいです。

「少しでもお役に立てれば」と伝えたいときは
「いささか」を使って
「いささかなりともお役に立てれば」
とします。

また、「いささか」を打ち消した
「いささかならず」
という言葉もあります。

少しでない、つまり、とても
という意味で
「面倒をかけるばかりで、いささかならず気が引けます」
のように用います。

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2015年に編集協力した単行本「一目置かれる大和言葉の言いまわし」が文庫化

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