今週は、覚えておきたい間違いやすい表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 表現ワンポイント(4)
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                             「各位殿」

複数の人へ向けたメールの宛名の間違いでよく目にするのが
「各位殿」「各位様」
という表記です。

「各位」とは、多くの人を対象にして、その一人一人に敬意を表す語。
「各位」という語そのものに「皆様」「皆様方」という意味があるので
敬称の「殿」や「様」を付ける必要はありません。

関係者各位
会員各位

とすることで「関係者の皆様」「会員の皆様方」という意味になります。
社内で同一部署の社員に一斉送信するような場合は
「各位」だけでも問題ありません。

「保護者様各位」という表現も、
「保護者様様」という意味になるため、「各位」の前に敬称は不要。
「保護者各位」として失礼にはなりません。

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今週は、覚えておきたい間違いやすい表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法                          < 表現ワンポイント(3)
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「清栄」と「清祥」

メールでは、手紙文のような書き出しは省くものですが
社外宛の改まったメール文には、まだ使われることが多いのが
次のあいさつ文です。

貴社ますますご清栄のこととお慶び申しあげます。

貴社ますますご清祥のこととお慶び申しあげます。

上記の2文の違いは何でしょう?
そう「清栄」と「清祥」ですね。

いずれもあいさつ文で定番化した言葉ですが、
微妙な意味の違いがあります。

「清栄」は文字通り、清く栄えること。
相手の無事と繁栄を喜ぶあいさつの語です。

一方、「清祥」は、相手が健康で幸せに暮らしていることを
喜ぶあいさつの語です。

繁栄を喜ぶという意味合いから、会社や団体宛てのあいさつ文には
「ご清栄」が適しています。

個人宛ての場合は、相手の健康や幸せを喜ぶ言葉である
「ご清祥」が好ましいです。

実際はどちらもあまり区別することなく使われているのが現状ですが
意味の違いを知っておけば、使い分けができますよね。

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今週は、覚えておきたい間違いやすい表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 表現ワンポイント(2)
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 「御中」と「様」

宛名を書く際の注意点は
会社名の後に付ける「御中」と、人名の後に付ける「様」を
併用しないことです。

× ABC株式会社 御中
佐藤様

○ ABC株式会社 御中

ABC株式会社 総務部 御中

○ ABC株式会社 総務部
佐藤様

「御中」は、社名や団体名、部署名までしか分からない時に使う敬称。
相手の氏名が特定できる場合は、名前に敬称の「様」を付ければよく

丁寧そうに見えからと、社名に「御中」+名前に「様」と付けると
敬称を二重に使うことになるのでNGです。

余談ですが…
はがきなどで、事前に「○○係 行き」と宛名が書かれている場合は
「行き」に棒線を引き、「御中」と書き添えて送ります。

 

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これまで何度か、当メールマガジンで取り上げてきているのですが
メールでもよく見かける「よくある表現の間違い」を今回は紹介します。

手紙やメールでよく使われる「ご自愛ください」という表現。

相手に対して「ご自分の健康状態に気をつけてくださいね」
という気づかいを伝える定番フレーズです。

ただ、同じ言葉を使っていても、次の表現はNGです。
「くれぐれもお体をご自愛ください」

なぜなら
「ご自愛」の言葉の中に「ご自身の体を大切にしてください」という意味が
込められているので、「お体」は不要です。

この場合
「くれぐれもご自愛ください」
で完結します。
ほかにも、このような使い方ができます。

「時節柄、ご自愛ください」

「風邪がはやっています。どうぞご自愛ください」

メールや手紙の結びの言葉として「ご自愛ください」を使う場合
「お体」を添える必要はない、と覚えておきましょう。

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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法          < 読者からの質問(3)
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                         「ご対応」の「ご」

拙著への質問とバックナンバーVOL.1394

への質問としていただきましたので、こちらで紹介します。

<読者からの質問>————————————————

本日は、以前のメルマガから抜粋し、
さらに質問をさせていただきたくメールしております。

神垣様の「さらりと返せる、大人のメール表現」を購入しました。
そのQ74にて、謙譲語「ご」の使い方について執筆されており、
非常に興味深く読みました。

Q74、NGフレーズの一文に
「販促物の制作をご依頼したいのですが、対応は可能ですか」
という文は、「ご依頼」の「ご」は不要だというのは理解できました。

しかし、「対応」は相手の行動であるため、
「ご対応」と「ご」が必要ではないでしょうか。

また、たとえば自分が相手へ対応する際、
「明日までに対応いたしますので、今しばらくお待ちください」
という文について考えました。

この場合、自分の「対応」という動作は相手に向かっており、
相手を敬う意味で「ご」をつける必要があるのではないでしょうか
(特に相手が顧客の場合)

したがって、
「明日までにご対応いたします」
「明日以降のご対応となります」
※これ以降の文が文字化けして読みとれませんでした。

この謙譲語の「ご」については、何度か職場でも話題となっております。
突然のぶしつけな質問、大変恐縮ですが、
ご教示のほどお願いいたします。
(読者 J.Sさん)
—————————————————————

「販促物の制作を依頼したいのですが、対応は可能ですか」
についてですが

これは、依頼する自分の立場と、依頼を受ける相手との立場
の違いから「対応」に「ご」を付けませんでした。

自分が発注者の場合、
受注者の相手の動作である「対応」に「ご」を付ける必要はないと
考えたからです。

相手が客先の場合は、
相手の動作である「対応」に「ご」を付ける方が丁寧です
(ただ、客先に発注する、という状況はあまりないように思います)。

次に
「明日までに対応いたしますので、今しばらくお待ちください」
の「対応」ですが
「対応する」動作の主語は自分です。

「対応」という動作は相手に向かうものですが
相手に対して「対応する」のはあくまで自分ですから
この時に謙譲の「ご」は必要なく
「明日までに対応いたします」
となります。

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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法          < 読者からの質問(2)
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                            「お手数…」

【あな添】にいただいたメールですが、こちらで紹介します。

<読者からの質問>————————————————

早速ですが、私が添削していただきたいメール文は

「お手数お掛けいたしますが、よろしくお願いいたします」
です。

仕事で取引先に資料や図面データを請求することが多々あるのですが
私は下請けの立場ですので、上記のメール文をよく使います。

でも、「いたします」 を二度使ってるので少し
しつこい感じがしております。

その日の私の気分によって
「お手数お掛けしますが、よろしくお願いいたします」
というように、「いたします」が重ならないようにしたりもしますが
どちらの方がよいのでしょうか?

他にも適当なメール文があるでしょうか?
(読者 K.Yさん)
—————————————————————

「お手数お掛けいたしますが、よろしくお願いいたします」

について調べてみたのですが、慣用的に
「お手数お掛けいたします」
と使われているケースが多くみられます。

ただ、「いたします」が続くのは
すっきりしませんよね。

表現のバリエーションとしては
次の言い回しがあります。

「お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします」

「お手数をかけますが、よろしくお願いいたします」

「お手数でございますが、よろしくお願いいたします」

「お手を煩わせますが、よろしくお願いいたします」

「お手数をおかけしますが」でも
「お手数をかけますが」でも差し支えないのですが、
ポイントは
「お手数」の次に「を」を入れることです。

「お手数おかけしますが」や
「お手数かけますが」よりも
「を」を入れる方が文として丁寧な印象を与えます。

「いたします」が続くのを避ける表現としては
接遇用語でもある
「お手数でございますが、よろしくお願いいたします。」
が無難ではないでしょうか。

 
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