今週は、使い方が気になる敬語を取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 気になる敬語(2)
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「やらせていただいています」

今週は、日ごろ気になる敬語について取りあげています。

————————————————
昨年から社内で広報紙をやらせていただいています。
————————————————

「やる」という言葉は
日常会話でもよく使われますが、
「する」よりも俗でくだけた表現です。

「やる」を謙譲語に変換して
「やらせていただく」としても
敬語としてはちぐはぐな感じがします。

しかし、「する」を「させていただく」に変換しても
この場合、広報紙を担当することは
相手の許可を得てすることではないので
「広報紙をさせて~」という言い回しも
適切ではありません。

上記の文例を書き換えると……
————————————————
昨年から社内で広報紙の制作を担当しております。
————————————————

「担当しております」は「担当しています」でも
よいでしょう。

「広報紙をやっている」ではなく
口頭でも、メールで書く場合でも
「広報紙を担当している」
とする方がきりっとした言い回しになります。

そのほかにも
————————————————–
今日は主題歌をやらせていただいた映画の公開日です。
————————————————–
という文例も

—————————————-
今日は主題歌を担当した映画の公開日です。
—————————————-
とする方が適切です。

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今週は、使い方が気になる敬語を取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法               < 気になる敬語
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「講師をさせてもらいます」

———————————————-
地元の経済団体からご依頼をいただきましたので、
○○のセミナー講師をさせてもらいます。
———————————————-

この一文は、
自分が講師をすることを読み手に告知するために
書かれたものです。

「地元の経済団体から依頼があり、セミナー講師をする」
という文意ですが

依頼元の「地元の経済団体」への敬意を
「講師をさせてもらう」と自分のことを低めることで
表しています。

でも、もう少しスッキリ書き換えられないでしょうか。
例えば……

————————————
地元の経済団体からご依頼をいただき、
○○のセミナーで講師を務めます。
————————————

ご依頼をいただきましたので → ご依頼をいただき
講師をさせてもらいます   → 講師を務めます

敬語は、依頼元である地元の経済団体に対してだけ使い … 1行目
講師を引き受ける自分のことには用いない       … 2行目
という書き方に替えてみました。

2行目も「講師を務めさせていただきます」と書いてしまいがちですが、
謙譲語「~いただく」が重複するので避けます。

今週はこのように
気になる敬語について取りあげていきます。

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今週は、読者の方からの質問に答えます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(2)
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「お知らせ」と「ご連絡」の使い分け

<読者からの質問>————————————————

「お知らせ」と「ご連絡」の使い分け方がわかりません。
どのように使い分けするのでしょうか。
(読者 匿名希望さん)
——————————————————————

「お知らせ」「ご連絡」の元の意味は
「知らせ」「連絡」です。

辞書で意味を調べると
・知らせ=通知
ある事柄を相手に知らせるときに使う、もっとも一般的な語

・連絡=情報が相手に伝わってつながること

という若干の意味の違いがあります。

接頭辞「お」を付けた「お知らせ」は、
さまざまな情報を広く伝えるときに使われることが多くあります。
例)・広報紙などにある「お知らせコーナー」
・ラジオ・テレビの放送でスポンサーからのコマーシャルを
「○○からのお知らせ」と言う場合 など

例えば
「定期購読 終了のお知らせ」は
売る側が定期購読を希望する客に対して
サービスの終了を広く知らせるときに使います。
※自社のWebサイトでの告知する場合

販売者 → 複数の客

一方、定期購読サービスの終了を
売る側が一人ひとりの客に対して個別に伝える場合は
「定期購読 終了のご連絡」
とします。
※客にメールで連絡するときの件名

販売者 → 個々の客

客側が「定期購読を解約したい」という情報を
売る側に伝える場合は
「定期購読 解約のご連絡」
※客がメールで連絡するときの件名

客 → 販売者

このように
1対1で用件を伝えるようなときは「ご連絡」、
複数の人に告知する場合は「お知らせ」
と使い分けができるのではないでしょうか。

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今週は、気になるメールの敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 気になる敬語(5)
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「お戻りして」

今週は、気になる敬語の使い方について
例を挙げて取りあげてきました。

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準備を終えたら、私は一旦会場を離れますが、
18時50分ごろにはお戻りして、お手伝いいたします。
————————————————

上記の文例は、
営業担当者が販売担当者に宛てた
イベント会場での対応連絡のメールです。

メールの差出人である営業担当者にとって
販売担当者は外部の人のため、敬語を使っているのですが
2行目の「お戻りして」に違和感を覚えます。

文の最後で「お手伝いいたします」と
「する」の謙譲語「いたします」を使っているので
その前の「お戻りして」は敬語にする必要はなく、
「戻り」とするか、
「戻ってきますので」とすれば十分です。

——————————————————
準備を終えたら、私は一旦会場を離れますが、
18時50分ごろには戻り、お手伝いいたします。
——————————————————
あるいは
——————————————————
準備を終えたら、私は一旦会場を離れますが、
18時50分ごろには戻ってきますので、お手伝いいたします。
——————————————————

自分が「戻る」のではなく
相手に「戻す」場合は
謙譲語「お~する」を用いて
「お戻しする」とします。

例)明日、原稿をお戻しします。

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今週は、メールを書くときのひと工夫についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 気になる敬語(2)
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「ご覧になられていました」

今週は、気になる敬語の使い方について
例を挙げて取りあげています。

—————————————————-
山田部長は事前に先方の資料をご覧になられていました。
—————————————————-

上記の文例も前回と同様に、二重敬語になっています。

「見る」の尊敬語は「ご覧になる」。
その過去形は「ご覧になっていた」ですが、

上記の文例では、それに
尊敬の「~られる」を付け加え、
「ご覧になられていた」となっています。

上記の文例は
—————————————————-
山田部長は事前に先方の資料をご覧になっていました。
—————————————————-
とするのが適切です。

過去形の文を敬語に変換する際、
余分な尊敬語を付け加えて
二重敬語にしてしまう傾向があるので
注意が必要です。

「資料を見ますか?」の尊敬語は
○ 資料をご覧になりますか?
× 資料をご覧になられますか?

過去形の「資料を見ましたか?」の尊敬語は
○ 資料をご覧になりましたか?
× 資料をご覧になられましたか?

尊敬の「~られる」を付けると、
なんとなく敬語として収まりがよく感じられますが、
敬語を重ねて使う方が丁寧というわけではありません。

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今週は、敬語に対する考え方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法                < 敬語の問題
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                   「しますか」と「しましょうか」

敬語について、読者の方から
次のような質問がありました。

敬語の使い方を考えるうえで
興味深い事例だったので
読者とのやり取りを紹介したいと思います。

<読者からの質問>———————————————–

接客業でお店のスタッフがお客さまに尋ねる際、

1)(熨斗紙を)お掛けしますか?
2)(熨斗紙に名前を入れるのは)いかがいたしますか?
3)(予備の手提げ袋を)ご用意しますか?

このように、
語尾が「~ますか」となるのには違和感があります。

お客さまに尋ねているのですから
「~しましょうか」と疑問の表現を使うのではないのでしょうか。

神垣さんはどのように思われますか?
(読者 Y.Iさん)
—————————————————————–

この質問を補足すると
質問者のY.Iさんは、店舗の接遇を客観的に見て
改善・指導する立場にあり、上記のお店の対応に疑問を持ったとのこと。

そこで、お店側に指摘したところ……

やりとりの続きは次回の【仕事のメール心得帖】
紹介します。

この質問について
あなたはどのように考えますか?

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