今週は、うっかり使いがちな重言についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 重言注意!
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「できる限りのベストを尽くす」

先日、ある芸能人の妊娠報告コメントに
できる限りのベストを尽くすつもりでおります」
という一文がありました。

「ベストを尽くす」は、最善を尽くす とか
目的のために力をすべて出し切ることを意味する言葉。

そうすると
「できる限りのベストを尽くす」は
最大限にベストを尽くす と意味合いとなり
いわゆる「重言」では?
と思ってしまいました。考えすぎでしょうか?

「ベスト」を使ったよくある重言に
一番ベストな」「もっともベストな」
があります。

全力でベストを尽くす」というのも
重言と言ってよいでしょう。
「全力」と「ベスト」は同じ意味になるので
「全力を尽くす」か、「ベストを尽くす」
とします。

重言は
会話で使うとあまり気づきませんが
書くと読み返すときに「あれ?」と思うことがあります。

今週は、そんな
うっかり使ってしまいがちな重言を取り上げていきます。

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今週は気になる敬語表現について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法                          < 敬語レッスン(3)
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                                                                         「お顔をのぞかせて」

—————————————-
お近くにお越しの際は
お顔をのぞかせていただければうれしいです。
—————————————-

上記の一文は
「近くに来たときは、顔を見せてください」あるいは
「顔を見せに寄ってください」
という気持ちを伝えようと書かれたものと思われます。

「顔を見せて」を敬語で表そうとして
「お顔をのぞかせていただければ」としたのでしょうが
少々無理があります。

しかも、相手の動作なのに
「~ていただければ」と謙譲語が使われていて
敬語の使い方も残念なことになっています。

このようなときは
「顔を見せて」という表現にこだわらず
同じ意味の「お立ち寄りください」
を使えば、文がスッキリまとまります。

———————————————-
お近くにお越しの際はぜひ、お立ち寄りください
———————————————-

「ぜひ」を「お気軽に」に変えてもよいでしょう。

あるいは、文末の「うれしいです」を生かして

————————————
お近くにお越しの際は、
お立ち寄りいただければうれしいです。
————————————

とすることもできます。

思いついたままを文章にすると
言い回しが不自然に感じられる時があります。

読み返して、変だなと感じたら
別な表現に言い換えてみましょう。

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今週は気になる敬語表現について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 敬語レッスン(2)
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                        「ご覧になられたい」

—————————————-
カタログをご覧になられたい方は、
下記のカタログ名をクリックしてください。
—————————————-

上記の一文で問題なのは
「ご覧になられたい方」
という表現です。

元の文意は「カタログを見たい方は」。

「見る」の尊敬語は「ご覧になる」ですから
「ご覧になりたい方は」
とすれば良いのですが

「ご覧になる」にさらに尊敬語の「~られる」を付け加えることで
「ご覧になられる」という二重敬語になっています。

正しくは次のようになります。

—————————————-
カタログをご覧になりたい方は、
下記のカタログ名をクリックしてください。
—————————————-

「ご覧になられる」のような二重敬語は、ぽかにもあります。

× お話になられる → ○ お話になる 話される

× おっしゃられる → ○ おっしゃる

敬語を重ねて使っても、相手に対する敬意が高まるわけではありません。
原則、一語に使う敬語は一つ、と覚えておきましょう。

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今週は気になる敬語表現について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 敬語レッスン
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「お知り合いの」

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先日、お知り合いの飲食店のチラシを制作させてもらいました
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上記の一文の文意は
「自分の知り合いの飲食店のチラシを制作した」
です。

「自分の知り合いの店」ではあるけれど
仕事としてチラシ制作の依頼を受けたので
相手(飲食店)のことを
「知り合い」とせず、丁寧に表現して
「お知り合い」としたのでしょう。

でも、この「お知り合い」の使い方は
適切ではありません。

この場合、あくまで自分の知り合いですから
尊敬を表す「お知り合い」の「お」は不要。

後に続く「させてもらう」もなくてよく

———————————————-
先日、知り合いの飲食店のチラシを制作しました
———————————————-

と、事実を伝える一文で差し支えないと考えます。

飲食店に対して敬意を表す文にするのであれば

—————————————————-
先日、飲食店「〇〇」様のチラシを制作いたしました
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と、自分の知り合いであることには触れず
お客様として飲食店を“立てる”表現にします。

「お知り合い」の「お」は
 自分の知り合いに使うのではなく
 相手の知り合いに対して尊敬の意を表す際に使うものなので

「お知り合い」という言葉を使うとしたら、例えば

————————————–
先日、小林様のお知り合いの飲食店
「〇〇」様のチラシを制作いたしました
————————————–

といった具合になります。

尊敬の「お」「ご」は
相手に対する敬意を表すために使うもので
自分に対しては使いません。

例)〇 会長のご友人 部長のご家族
× 私のご友人 → 私の友人
× 私のご家族 → 私の家族

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今週は、うっかりミスしやすい表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 間違いやすい言葉 >
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 「暇にまかせて」?

暇にまかせてランニングを始めた」

このときの「まかせて」は、実は「飽かせて」の間違いです。

「~にまかせて」は、そのものの勢いのままにするという意で
「成り行きにまかせて」のように使います。

対して
「飽かせて」は、ふんだんに使う、十分に使う、という意味。

「暇に飽かせて」とは、
「暇な時間を十分に使って」ということです。

同様に
金にまかせて建てたショールーム」
というのも間違いで

金に飽かせて建てたショールーム
というのが適切な表現です。

「金に飽かせて」とは、費用を惜しまずに物事を行うという意味。
「金にまかせて」は、お金の力に物を言わせて、という意味合いで
使われていることが多くあるようです。

「金と暇に飽かせて収集した美術品の数々」
は、資金も時間もふんだんに費やして
という意味合いです。

こうした贅沢な表現を使う場面は
あまり多くはないのですが
「まかせて」と「飽かせて」の違いは
知っておいてよいでしょう。

今週は、このように
間違いやすい表現について
取り上げていきます。

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今週は、NGな敬語の使い方についてです。
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 「入会なされますと」

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当協会にご入会なされますと…
—————————-

上記の文の問題点は
「ご入会なされますと」
です。

「する」の尊敬語「なさる」と「される」を
ミックスして使ったうえに
丁寧語の「ます」が加わってしまい
「なされます」
になったものと推測します。

この場合は
「ご入会されますと」
あるいは
「ご入会なさいますと」
で差し支えありません。

—————————-
当協会にご入会されますと…
—————————-
または
——————————
当協会にご入会なさいますと…
——————————

「次回の会合にはご出席なされますか?」

という一文も、上記同様にNGです。

「ご出席になりますか?」
「ご出席なさいますか?」

あるいは、もっとシンプルに
「出席されますか?」

とするのが適切です。

「ご出席なされますか」は
「ご~なさる」と「~される」という
2つの尊敬語を混同した間違いです。

このように敬語は重ねれば
より丁寧になるわけではないので、
注意しましょう。

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