今週は、NGな敬語の使い方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法           < 敬語レッスン(3)
◆─────────────────────────────────◆
 「入会なされますと」

—————————-
当協会にご入会なされますと…
—————————-

上記の文の問題点は
「ご入会なされますと」
です。

「する」の尊敬語「なさる」と「される」を
ミックスして使ったうえに
丁寧語の「ます」が加わってしまい
「なされます」
になったものと推測します。

この場合は
「ご入会されますと」
あるいは
「ご入会なさいますと」
で差し支えありません。

—————————-
当協会にご入会されますと…
—————————-
または
——————————
当協会にご入会なさいますと…
——————————

「次回の会合にはご出席なされますか?」

という一文も、上記同様にNGです。

「ご出席になりますか?」
「ご出席なさいますか?」

あるいは、もっとシンプルに
「出席されますか?」

とするのが適切です。

「ご出席なされますか」は
「ご~なさる」と「~される」という
2つの尊敬語を混同した間違いです。

このように敬語は重ねれば
より丁寧になるわけではないので、
注意しましょう。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

記事全文を読む

今週は、紋切り型ではない表現の工夫についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法               < 言葉の引き出し
◆─────────────────────────────────◆
                          頼まれた時の返答

人から依頼を受けたときの返答は
その時々の状況により変わります。

依頼の難易度による
すんなり「YES」と答えられ場合もあれば
即答できないこともあります。

「~をお願いできますか?」と問われ
すぐできる! お安いご用! というときには

もちろんです。お任せください。

承りました。すぐに対応いたします。

喜んでお引き受けいたします。

と即答できます。

対応に少し時間がかかりそうだ
という場合は、

少々お時間をいただくことになりますが、よろしいでしょうか?

と相手に了承を得たり

どの程度時間を要するか確認して、すぐにご連絡いたします。

とあいまいな返答は避け、確認をして改めて
返事をしたりすることも必要です。

これはお手上げ! 対応できない!
という場合は

あいにく別件で立て込んでおりまして
すぐに対応できない状況です。

と事情を伝え、

明日までお待ちいただけるようでしたら
明日の午前中に仕上げ、13時には提出いたしますが
いかがでしょうか?

と対応策を提案します。

依頼の難易度に関わらず
基本的には
「前向きに対応」
する姿勢を言葉で示すことがポイントです。

「いいですよ」とか
「できません」ではなく
プラス思考のニュアンスを伝えられれば合格です。

今週は、さまざまな状況に応じた
表現のバリエーションを紹介していきます。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

記事全文を読む

今週は、気になる敬語表現について取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法              < 敬語レッスン(4)
◆─────────────────────────────────◆
                      「なさっていらっしゃる」

今週は、気になる敬語表現について取り上げています。

「剣道をなさっていらっしゃるのですか?」

上記の一文で、気になるのが
「なさっていらっしゃる」
という言い回しです。

相手に尋ねたいのは
「剣道をしていますか?」
ということです。

「剣道をしている」の「している」は
動詞「する」に付く、状態を表す補助動詞。

補助動詞「~ている」の尊敬語は
「~いらっしゃる」です。

ですから、
「剣道をしている」の尊敬語は
「剣道をしていらっしゃる」となり

その疑問形は
「剣道をしていらっしゃいますか?」
あるいは
「剣道をしていらっしゃるのですか?」
です。

または
元の文を「剣道をする」と捉えれば
動詞「する」の尊敬語は、「なさる」なので
「剣道をなさる」。

その疑問形は
「剣道をなさいますか?」。

この場合、剣道を現在、しているかどうかを尋ねる文なので
「剣道をなさっていますか?」。
という書き方もできます。

したがって、
「剣道をなさっていらっしゃるのですか?」
は「なさる」か「いらしゃる」のどちらかを使えばよく
このままでは過剰な敬語となってしまいます。

・剣道をしていらっしゃいますか

・剣道をしていらっしゃるのですか

・剣道をなさっていますか

このいずれかを使うのが適切と考えます。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】


記事全文を読む
今週は、気になる敬語表現について取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法  < 敬語レッスン(3)
◆─────────────────────────────────◆
「設立申し上げました」

今週は、気になる敬語表現について取り上げています。

「本年7月に一般社団法人を設立申し上げました事をお知らせ申し上げます

上記の一文は、過剰に敬語が使われている例です。
「申し上げる」が二度も使われていますね。

「申し上げる」は
「言う」の謙譲語として用いられるほかに

動詞の連用形や動作性のある名詞の下に付いて
動作の対象への敬意を表すときにも
使われます。

上記の例がまさにそうで
「設立」という名詞
「知らせる」という動詞の後に付いて
敬意を示す表現になっています。

ただ、このように
同じ表現を重ねて使うのはくどいので、
スッキリ書き換えてみましょう。

・本年7月に一般社団法人を設立したことをお知らせいたします

ここでは文の流れから
「申し上げます」を「いたします」
に書き換えました。

「設立した」は「設立しました」としてもよいでしょう。

・本年7月に一般社団法人を設立いたしました

と、もっと短くしても文意は伝わります。

相手に失礼のない表現を使うことは大切ですが
敬語をたくさん使えば、敬意をが伝わるわけではありません。

必要最低限の敬語を効果的に使うようにしたいですね。

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む

今週は、気になる敬語表現について取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法              < 敬語レッスン(2)
◆─────────────────────────────────◆
                      「なさっておられました」

今週は、気になる敬語表現について取り上げています。

「先代は、当店をよくご利用なさっておられました

上記の一文で気になるのは、
「ご利用なさっておられました」
という言い回しです。

もとの言葉は
「利用する」なので
それを尊敬語で表すと
「ご利用になる」
「利用される」
です。

上記の文例の場合
「利用していた」
と過去形になるため

「ご利用になっていました」
「利用されていました」
とすればよいのですが

「~している」を
「して」と「いる」に分けて

「して」→「なさって」
「いる」→「おられる」
それぞれ尊敬語に変換し
「~なさっておられる」と
しているため、まどろっこしい表現になっています。

したがって、次のようにするとスッキリします。

・先代は、当店をよくご利用になっていました

・先代は、当店をよく利用されていました

過去形の文章を敬語で表現するとき
上記のように
「なさっておられました」
と余分な敬語を付け加えてしまいがちです。

元の意味と照らし合わせて
最小限の敬語を効果的に使いたいですね。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細
◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

『さらりと返せる、大人のメール表現334』

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

記事全文を読む
今週は、気になる敬語表現について取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法               < 敬語レッスン
◆─────────────────────────────────◆
お願い申しあげます

「何卒ご理解いただきたくお願い申しあげます

上記は、一見、問題ないように思える文末の一文です。

「お願い申しあげます」は定番の文末表現ですが
上記の一文では
「何を」お願いしたいのかが不明です。

前に「何卒ご理解いただきたく」とありますが
これは、後に続く「お願い申しあげます」とはつながりません。

次のように書きかえてみましょう。

・何卒ご理解をお願い申しあげます

「理解」を「お願い」するという一文にすると
スッキリ短くなります。あるいは、少々長くなりますが

・何卒ご理解いただきますようお願い申しあげます。

という書き方もあります。

・何卒ご理解いただき、ご協力をお願い申しあげます

上記は、理解してもらったうえで、「協力」を「お願い」する
という文章に改めています。

「お願い申しあげます」「お願いいたします」は
文末に使うと、収まりの良い定番フレーズですが
それだけで終わらせず

「何を」お願いすいるのかを明らかにすると
具体的に「伝わる」文章になります。

今週は、「これでいいの?」」と思われる
気になる敬語表現を取り上げていこうと思います。

▼関連する記事


ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お 知 ら せ
◆─────────────────────────────────◆

あと1席で定員です~!!

☆————————————————–☆
21回 【sigobi トーク・カフェ】
————————————–
「キッシュ グラン・ココ」オーナー
竹 中 真 弓 さん
☆————————————————–☆

記事全文を読む