今週は、メールの数字表記についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < メールの数字(2)
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                            月数の表記

年数を表記する時もメールでは
10年 20年 30年
と算用数字を用います。

では、月数は?

「1かげつ」とパソコンに入力すると
数字が全角の
「1か月」「1カ月」「1ヵ月」「1ヶ月」「1ケ月」「1箇月」「1個月」
次に、数字が半角の
「1か月」「1カ月」「1ヵ月」「1ヶ月」「1ケ月」「1箇月」「1個月」
が変換候補として挙がります。

数字を全角にするか、半角にするか。
これは、どちらでもよいのですが、メール文中で全角と半角が混在しないよう
どちらかに統一しましょう。

次に「か」の表記ですが
新聞では、カタカナの「カ」が統一表記となっています。

一方、講談社校閲局編の「日本語の正しい表記と用語の辞典」では
小文字の「ヵ」となっています。

これも、どれが正しいということではなく
一つのメール文の中で同じ表記に統一されていることがポイントです。

ちなみに私は、新聞表記に準じて「1カ月」(半角数字・カタカナのカ)
で統一するようにしています。

月数を「ひとつき」「ふたつき」と表記する場合
漢数字の「一月」「二月」を用いても
算用数字で「1月」「2月」と書いて
「ひとつき」「ふたつき」と読むことにしてもよいのですが、
算用数字の場合、
「1月(いちがつ)」「2月(にがつ)」との区別がつきにくい
難点があります。

そのため、区別をつけやすくするために
「1カ月」「2カ月」と表記することをお勧めします。

私は「ひと月」「ふた月」と敢えてひらがな表記にして、
ひと目で読めるようにすることもあります。

「五月病」のような慣用的な言葉は漢数字で表記することを
覚えておきましょう。

<追記>

「三が日」「百か日」の「が」「か」も
平仮名書きです。

※参考
記者ハンドブック 第14版: 新聞用字用語集

日本語の正しい表記と用語の辞典 第三版

 
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今週は、メールの数字表記についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法        < メールの数字
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日付けの表記

メールでの数字の表記については、以前に取り上げたことがあるのですが

※ 参照 <数字の書き方>((1)~(5)が逆に表示されています)

今一度、メールの数字表記について考えていきたいと思います。

メールは横書きなので、基本的にはメールに書く数字も
算用数字が基本となります。

例えば…
世紀、暦年、日付、時間は下記のように算用数字で表記しますね。

21世紀 平成23年 2011年
9月5日 365日
9時30分 9:30

これはご覧の通り「二十一世紀」「九月五日」のように
漢数字で表記するより、横書きのメールでは算用数字の方が
圧倒的に読みやすく、分かりやすいからです。

ですが、漢数字でしか表せない言葉もあります。

一日中、一両日、一日駅長、二日酔い
三日坊主、四十九日の法要

慣用的に使われる“熟した言葉”と言われるものです。

このように算用数字では表記できない言葉があることも
知っておきましょう。

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今週は、誤った敬語の使い方についてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法       < おかしな敬語(5)
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形だけの敬語

丁寧な表現を意識するあまり、
過剰になったり、間違ったまま使っていたりする
“おかしな”敬語の事例を今週は紹介してきました。

最近、実際にあった、意味不明な言葉遣いを最後にご紹介しましょう。

1)ご多忙とはございますが、ぜひこの機会にご来場ください。

2)○○について、ご興味の方はぜひ!!

いずれも、メールで受け取った案内文にあった一文です。
最初、冗談かと思いましたが、別々の案内メールから
それぞれ拾い出した言葉です。

1)の「ご多忙とはございますが」にしても、
2)の「ご興味の方はぜひ」にしても
敬語にすべき肝心な言葉が抜け落ちています。

「ございます」も「ご興味」も敬語には違いないですが、
文として意味をなさない空回りした使い方になっていますよね。

書き手はおそらく、こう書きたかったのでしょう。

1)ご多忙とは存じますが、ぜひこの機会にご来場ください。

2)○○について、ご興味のある方はぜひ!!

2)は「興味をお持ちの方は」としてもよいでしょう。

形や体裁をよくするためだけではなく
「相手への敬意を伝える」ために使うのが敬語。
意味のある敬語を使った文章を心がけたいですね。

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今週は、誤った敬語の使い方についてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法       < おかしな敬語(4)
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 「いただける」の多用

丁寧な表現を意識するあまり、
過剰になったり、間違ったまま使っていたりする
“おかしな”敬語の事例を紹介しています。

(例文)
× Webサイトを見られました方、
すでに署名してくださった方がいましたら
知人の方にもご協力いただけるよう頼んでいただけたら、と思います。

上記のように、一文が長くなると
・敬語だったり、敬語でなかったりという表現の混在
・「いただけたら」が繰り返されるような、表現の重複
が起こりやすくなるので注意が必要です。

最初の文は「見られました方」と敬語らしき表現なのに
二番目の文では「~くださった方」まではよくても、
その後が「いましたら」になっていてアンバランス。

最後の文では「ご協力いただけるよう頼んでいただけたら」と
「いただく」が重複しています。

すっきりさせるためにも、少し整理してみましょう。

○ Webサイトをご覧になった方、
すでに署名してくださった方はぜひ、、
お知り合いにもご協力をお願いいただけたら、と思います。

「見られる」は「見る」の尊敬語ですが、
ここでは「ご覧になる」を使いました。

最後の文の「お知り合いにも」は「お知り合いの方にも」としても
いいのですが、前文で「方」が2回出てきているので、ここでは省略。

「ご協力いただけるよう頼んでいただけたら」は
「ご協力をお願いいただけたら」としました。

結びの「思います」は「うれしいです」としてもよいでしょう。

<補足>

○ Webサイトをご覧の方、すでにご署名をいただいた方は、
お知り合いにも協力の依頼をお願いいただけませんか?

前文に一つ、後の一文に一つ「いただく」を使った文例が上記です。

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今週は、誤った敬語の使い方についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法           < おかしな敬語(3)
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                      「お話をさせていただく」

丁寧な表現を意識するあまり、
過剰になったり、間違ったまま使っていたりする
“おかしな”敬語の事例を紹介しています。

(例文)
× 今まで人前でお話をさせていただく機会は何度かありましたが、
経営者の方々の前でお話をさせていただくのは初めてなもので
緊張しています。

当メールマガジンで繰り返し取り上げている「~させていただく」の濫用。
しつこいと思われるかもしれませんが、大事なことなので何度でも取り上げます。

このように、一文に二度も「~させていただく」が使われている例は
少なくありません。

上記の文例では、人前で話をすることを丁寧に言おうとして
「~させていただく」を使っていますが、
本来「~させていただく」は、相手に許可を願い出る必要がある時に
使う言葉。それによって、相手に対するへりくだった意を表すものです。

上記の文例の場合、セミナーなどで人前で話をすることは
ことさら、相手に「話してもいいですか?」と許可を得て事に及ぶものでは
ありません。

最初の「人前でお話をさせていただく機会」は
「人前で話をする」という一般的な事柄を指すので、
不特定多数の“人”にへりくだった表現を使う必要はなく、
「人前で話す」として問題ありません。

後の「経営者の方々の前でお話をさせていただく」も、
対象が経営者に変わるだけで
「話す」という行為をことさらへりくだって表現する必要はないため
次のように書き換えます。

○ 今まで人前で話す機会は何度かありましたが、
経営者の方々を前に話をするのは初めてなもので、緊張しています。

「経営者の方々を前に話をするのは」では落ち着かないという場合は
「経営者の方々を前にお話しするのは」としてもよいでしょう。

 

 
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今週は、誤った敬語の使い方についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法          < おかしな敬語(2)>
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                         「何かのご機会に」

丁寧な表現を意識するあまり、
過剰になったり、間違ったまま使っていたりする
“おかしな”敬語の事例を紹介しています。

(例文)
× また、何かのご機会に再度お見積依頼をいただけますよう
  重ねてお願いいたします。

「機会」にまで、尊敬の「ご」を付ける必要があるのでしょうか?

「お見積依頼」の「お」も相手を高めているようで、
実は見積依頼を受けた自分を高めていることになっています。

「再度」と「重ねて」が同じ一文にあるのもくどいですね。

上記の一文は「過剰な敬語表現」の典型例。本来、必要とされてない
ところにまで敬語を使っているので、丁寧さを通り越し、
慇懃無礼な一文になっています。

「また今度、見積を依頼してくださいね」ということを伝えればよいので、
無駄な敬語表現を取り払って、シンプルにしてみましょう。例えば…

○ また機会がございましたら、見積をご依頼ください

○ 見積はいつでも承ります。
  また、よろしくお願いたします。

○ 見積が必要な時は、またぜひお声かけください。

「ご機会に」という無理のある表現ではなく「機会があれば」とし、
「あれば」を尊敬語の「ございましたら」に変換する方がしっくりきます。

「お見積依頼をいただけますよう」は「見積依頼」という言葉を分解して、
「見積をご依頼ください」「見積は~承ります」「見積が必要な時は」に
書き換えることができます。

このように「何が言いたいのか」「何を伝えたいのか」を考え、整理すれば、
使う敬語は意外と少なくて済むものです。
ごてごてと敬語を「盛る」のではなく、ポイントをはずさず
的確な敬語表現を心がけましょう。


 
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