今週は、読むのにストレスを感じるメールについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < 読みづらいメールとは?(2)
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ワンパターンの文章

社内報の最新号を紹介する一文です。

「この度の社内報につきましては、○○管理業務、△△処理に関わるコンプ
ライアンス体制の強化をメインに取り上げさせて頂きました。
○○管理業務につきましては、現場の○○管理責任者、○○管理者の方々
にコメントを頂きました。
また、△△処理に関わるコンプライアンス体制の強化につきましても、内
容を理解するきっかけにして頂ければ幸いです」

上記の一文を読みづらくしている原因は「同じ言葉の繰り返し」です。

「~につきましては ~いただきました」
が2つの文にわたり、同じように使われています。
最後の一文でも「~につきましても」「~頂ければ」と形を変えて
同じような表現が続いています。

このように同じパターンの表現を繰り返すと、文字量がむだに増え、
一本調子で読みづらくなります。

特に、言葉のつなぎに使う「つきましては」の表現は「ついては」でもよく、
丁寧な表現だからと多用すると、くどくなります。

「取り上げさせて頂きました」「きっかけにして頂ければ」の「頂く」にも
同様のことがいえます。社内向けのメールの場合、ことさら「頂く」を使い
丁寧に表現しなくても差し支えはないでしょう
(※この場合は補助動詞なので、表記も「いただく」になります)。

上記の一文を読みやすくなるように書きかえてみます。

「この度の社内報では、○○管理業務、△△処理に関わるコンプライアンス
体制の強化をメインに取り上げました。

○○管理業務については、現場の○○管理責任者、○○管理者の方々のコ
メントを紹介しています。

△△処理に関わるコンプライアンス体制の強化についても、内容を理解す
るきっかけになるかと思います。
ぜひ、ご一読ください」

行間を空けると、さらに読みやすくなります。

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今週は、読むのにストレスを感じるメールについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < 読みづらいメールとは?
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漢字の密度が高い文面

下記に紹介するのは、実際に受け取ったことのあるメールです。

「そこで、○○事業御関係の皆様方に以下の三点の御協力を御願い致したく、
本信をもちまして御願い申し上げます」

中略

「各部長におかれましては、折に触れて部内御対応状況を御確認戴き、
適切に御指導戴きます様、宜しく御願い申し上げます」

この文例に見られる癖は、「御」が多用されている点です。

丁寧に表現するために「ご協力」「お願い」を使うことは
問題ないのですが、文章に繰り返し「御」の字が使われると、
くどいばかりか読みづらい文面になるのがお分かりいただけるでしょう。

「御協力を御願い致したく、本信をもちまして御願い申し上げます」
のように、一文に「御願い」が重複して使われている点も気になります。

「ご協力をお願いいたします」
と表記すれば、意図は十分伝わります。

半ば、慣習として「御」や「致します」「下さい」とメールに
表記されているものを見かけますが、

文字間・行間ともに詰まっているメールの文面で漢字を多用すると、
それだけで文全体の文字密度が高く感じられ、見た目が“黒っぽい”
印象になります。

頻繁に使う言葉ほど、ひらがなで「お・ご」や「いたします」「ください」
と意識して表記するだけで、文面はすっきりします。

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今週は、同じ意味合いでも好印象を与える表現についてです。
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  仕 事 の メ ー ル 作 法              < 言いかえる技術(5)
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                           「聞いてない」

「聞いてないので、対応できるかどうか分かりません」

このように返答されると、もう取り付く島がありません。
「聞いてない」ことが事実だとしても、そこでシャットダウンすると、
物事が終わってしまいます。次に進めるための言い回しを考えてみましょう。
例えば…

「対応可能かどうか、至急確認いたします」
「担当部署に確認を取り次第、すぐにご連絡いたします」
「対応の可否について確認しますので、少しお時間をいただけますか?」

「聞いてないから、できない」ではなく、「聞いてないから、確認する」
という流れを作ると、相手も安心し、「対応」に向けて共に動くことがで
きます。

<聞いてないから自分に落ち度はない→相手が悪い→関係ない>
という考え方は、自分の立場は守れるかもしれませんが、根本的な問題解
決になりません。

「対応できない」と突っぱねるより、「対応するには?」と考え方を変えると
<聞いてないが、対応が必要→では、どうすれば対応できる?→まずは確認>
という行動の流れがつくれます。

「木を見て森を見ず」という言葉がありますが、仕事をするうえでも
「木=自分」のことばかりで「森=会社やなすべき業務」が見えてない社員に
ならないように、対応のひと言を考えていきたいですね。

 
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今週は、同じ意味合いでも好印象を与える表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < 言いかえる技術(4)
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否定より肯定

人やモノを形容するとき、表現の仕方によっては悪口と取られたり、相手
を不愉快にしてしまうことがあります。

「彼は単純だから」
「ずいぶん古臭い建物ですね」
「否定的な表現は避けた方がよい」

上記の3文は「ありのままを表現した」と言ってしまえば、それまでですが、
視点を変えると次のように書きかえることができます。

「彼は素直な性格だから」
「ずいぶんレトロな建物ですね」
「肯定的な表現を使うように努める」

人を形容するときは、「あの人は○○な人」と言いきってしまわず、「~な
性格」「~な性分」とするだけでも表現が婉曲になります。「背が低い」と
か「髪の毛が薄い」とか、本人がどうすることもできない身体的特徴や見た
目を取り上げるのも感心しません。本人に伝えることはなくても、人へそう
伝えれば、悪口陰口と同じです。

マイナス面に注目すれば「古臭い」でも、プラス面を見て表現すれば「伝統
的」「歴史を感じさせる」「年季の入った」といいかえることができます。
類語辞典を引くと、いいかえの語彙を増やす助けになります。

トイレでこんな張り紙を見たことはありませんか?
「トイレはきれいに使いましょう」
これはよくあるパターン。

でも、たまに次のよな一文を見かけます。
「いつもきれいにお使いいただき、ありがとうございます」

注意を喚起するとき、悪い結果を招かないために、つい命令調や詰問調の表
現になりがちですが、そこを敢えて良い結果を想定して呼びかけてみると表
現自体ががらりと変わります。

最初に挙げた例文も行動に結びつきやすいのは「否定的な表現を使うな」よ
り「肯定的に表現しましょう」という言い回しです。

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今週は、同じ意味合いでも好印象を与える表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < 言いかえる技術(3)
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「まだですか?」

人に催促するときの一文を幾通りが挙げてみます。

1)「○○の結果はまだですか?」
2)「○○の結果はいつごろ分かりますか?」
3)「○○の結果を楽しみにしています」

1)の文は「催促している感」が露わですが、その対極にあるのが
3)の一文です。
3)の「楽しみにしています」のバリエーションとしては「待ち遠しいです」
という言い回しもありますね。

急ぎの度合いや状況にもよりますが、「まだ?」と聞かれるより、「楽し
みです」と期待される方が気分はいいものです。

切羽詰まっている時には「まだですか?」と単刀直入に切り込んでよいと
思いますが、場合によっては相手の反感を買うこともあるので、
1)と3)の中間にあたる2)の文例程度に婉曲に表現すると無難。

「○○の結果はいつごろ分かりますか?」に続いて
「お知らせいただけると幸いです(ありがたいです)」
「ご返事お待ちしています」
といった一文を添えると返信の確率も高まります。

相手の行動を促す場合、直球で切り込む方法以外に、文章で相手を“その
気”にさせることができれば、誰もいやな思いをせずに成果が得られます。

ちょっとした言い回しの工夫ですが、心に留めておくとやりとりがスムー
ズになることを覚えておいてください。

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今週は、同じ意味合いでも好印象を与える表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < 言いかえる技術(2)
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「べつに」「どちらでも」

相手に尋ねられて「べつに」「どちらでもいいです」と、うっかり返答。
気の進まない内容ほど、こうしたあいまいな受け答えをしてしまいがちで
す。実際に「自分で決められない」ということもあるでしょう。

ですが、相手が「どう思いますか?」「どちらにしますか?」と尋ねてい
る場合は、イエスかノーか、AかBか、自分はどう思うか、を意志表示をし
なければ、物事が前に進みません。

どう思うか、意見や感想を求めらたとき、
「べつに」「いいんじゃないですか」
という返答は、相手に対しても不誠実です。「私はこう思います(感じま
す)」とはっきり意志表示するのがベストですが、判断がつかない、分か
らない場合は

「難しい問題ですね。私には判断しかねます(判断できません)」
「状況が見えないので、何とも言えないです」
「今すぐに判断するのは難しいです。少し時間をいただけますか?」

このように、「判断できない」「分からない」ことを相手に伝えることも
必要でしょう。

「AとBのどちらにしますか?」という問いに対して「どちらでもいい」と
答えるのは「どうでもいい」と答えているのと同じ。「どちらにするか」
を前提に尋ねている相手も、困ります。

「デザインも内容も分かりやすいA案を採用します」
「甲乙つけがたいですが、敢えて選ぶならBです」
「A、Bいずれの場合も対応可能です」

このように選択の理由を添えて返答すると、相手も納得しやすいです。決
められないのではなく、どちらでも構わないのであれば、「いずれも対応
可能ですので、お任せします」と相手の都合に合わせる旨を伝えます。

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