今週は、読者からの興味深いメールをご紹介します。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法         < 先輩からのアドバイス(4)
◆─────────────────────────────────◆
                          1通に1つの用件

今週は、本メールマガジンへ読者のかたからいただいた
感想やご意見の中から、「なるほど!」「確かに!」と
感じた言葉づかいやメールマナーに関するものを紹介したいと思います。

次のメールは
VOL.1255  < 読み返す際のポイント(4)> 内容の検証
にいただいたものです。

<読者からのメール>———————————————-

>  1)メールは原則、1通に1つの用件でまとめます。
>   あれもこれもと複数の用件を一度に送ると、返信にも手間がかかり
>   用件を見落としやすいです。

大いに賛成です。
人間というのは、To Doリストを一つ一つつぶして行く、
進捗が目に見えるような仕事を好むもの。
複数の案件が一つのメールに詰まっていて、済んで消す項目が一つでは、
やるほうも、せいがない。

それと、難しい案件と易しい案件を一緒にしていると、
難しい案件を処理するのに時間がかかるゆえに、
本来すぐ返事をもらえるような易しい案件の返事まで、
もらえるのが遅くなってしまいます。

> 3)誤解やトラブルのもと。できるだけ数値化したり、具体的に伝わる
> 表現を心がけましょう。

具体的に伝わる表現でいくと、上記の場合は:
「県会議員に面会するアポイントを取ってほしい」(前者)という案件と、
「今度の日曜日に花見に行きましょう」(後者)という誘いを、
一つのメールに入れた場合。

このとき、すぐに返事が欲しい「後者」の案件の回答が、
当然「前者」の重さに引きずられて、遅くなってしまいますよね。

(読者 K.Kさん)
——————————————————————

K.Kさん、わかりやすい例をありがとうございます。

送信する側は「ついでに、この案件も」と
別件を追加して送ってしまいがちですが

受信する側が、そのメールに返信する際に
「本来すぐ返事をもらえるような易しい案件の返事まで、
返事が遅くなってしまう」
という事態が発生することが多くあります。

ですから、送信する側は面倒でも
後のことを考えて、用件を分けて送信する方が
やり取りの遅れや混乱を避けることができるわけです。

仕事全般に言えることですが
目の前の損得とか、手間を省くことだけにとらわれず
先のこと、次の工程、次の人が困らない
配慮ができるか否かが、
仕事のでき不できを大きく左右するように思います。

ビジネスメールを書くときのコツを7000人以上が愛読。
2005年から配信してい る無料メールマガジン
【仕事のメール心得帖】登録はこちらから

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む

今週は、読者からの興味深いメールをご紹介します。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法  < 先輩からのアドバイス(3)
◆─────────────────────────────────◆
社名の表記

今週は、本メールマガジンへ読者のかたからいただいた
感想やご意見の中から、「なるほど!」「確かに!」と
感じた言葉づかいやメールマナーに関するものを紹介したいと思います。

次のメールは
VOL.1254  < 読み返す際のポイント(3)> 間違い探し
で取り上げた、表記の際注意したい社名についていただいたものです。

<読者からのメール>———————————————-

いつも楽しく拝読しております。

本日の社名のことで、「キユーピー」、知りませんでした。

どうせなら、「キヤノン」も紹介されたら、と思いました。

(読者 A.Mさん)
——————————————————————

「キヤノン」は広く知られているかな、と思い
敢えて「キユーピー」を取り上げたのですが
このように、小文字でなく大文字で表記する社名としてはほかに

三和シヤッター工業
東洋シヤッター
文化シヤッター
シヤチハタ
富士フイルム

などがあります。

そのほか注意を要する社名表記としては…

味の素ゼネラルフーヅ   ×フーズ

ブルドックソース     ×ブルドッグ

アメリカン・エキスプレス ×エクスプレス
三菱レイヨン       ×レーヨン

ニッカウヰスキー     ×ウイスキー
日本トイザらス      ×トイザラス

上記は、上場企業や大型企業の社名で注意を要するものを挙げていますが
身近なところでも
・「ジ」と「ヂ」の違い
・「・(なかぐろ)」の有無
・「ー」と伸ばすのか、「ィ」「イ」と表記するのか
に留意をする必要があります。

ビル名でも「ビルディング」と「ビルヂング」と表記するところが
ありますよね。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

ビジネスメールを書くときのコツを7000人以上が愛読。
2005年から配信してい る無料メールマガジン
【仕事のメール心得帖】登録はこちらから

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お 知 ら せ
◆─────────────────────────────────◆

わ~い! 私の手書きPOPも載っとる~。

広島限定情報ですが……
今朝の中国新聞・文化面(13面)に

尾道・啓文社福屋ブックセンターで開催中の
「ツィッター発・作者直筆POPフェア」
の記事が大きく掲載されています。

写真で神垣の手書きPOPも紹介されていて
うれしはずかし…。

この本のPOPを書きました↓
さらりと返せる、大人のメール表現334
さらりと返せる、大人のメール表現334
クチコミを見る

記事全文を読む

今週は、読者からの興味深いメールをご紹介します。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法         < 先輩からのアドバイス(2)>
◆─────────────────────────────────◆
件名を最後に書く効用

今週は、本メールマガジンへ読者のかたからいただいた
感想やご意見の中から、「なるほど!」「確かに!」と
感じた言葉づかいやメールマナーに関するものを紹介したいと思います。

次のメールは
VOL.1253 < 読み返す際のポイント(2)> 件名と本文は合っているか
についていただいたものです。
<読者からのメール>———————————————-

本日の内容で良い意味で「気付き」があったので
返信を書いています。

私は件名を最後につける派なのですが、
多くの方が件名を最初につけるということにびっくりしました。

そういえばそうですよね・・・と。

後輩の子にメールの書き方をレクチャーすることもあるのですが、
タイトルと内容がマッチしていないことがよくあります。

あとは、メールの本文だけチェックしていて
あとで送ったメールを見たらちぐはぐな件名をつけていたり・・・

そういう作り方のポイントとして伝えるべき点なんだなぁと
いうことを気づかされました。

私は内容をたくさん書いた場合は、
それを総合して端的に表せるように、内容が少ない場合は
少し具体的に書いたりするように意識しています。
(読者 R.Fさん)
——————————————————————

「件名を最後につける」ことにも利点があります。
本文を一通り書いた後なので、内容が頭の中に入っており
的確な件名をつけやすいのです。

R.Fさんが件名を付ける際の工夫として、最後に挙げている

・本文が多くなった場合 → 本文の内容を端的に表した件名
・本文が少ない場合   → 本文の内容を補う具体的な件名

このように、本文のボリュームに応じて
件名を意識的に調整できるのは
「件名を最後につける」効用でもあります。

ですから、本文と件名がちぐはになっている後輩のかたへは
「件名を最後につける」練習をアドバイスすると
件名に合った本文(本文に合った件名?)が
書けるようになると思います。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

ビジネスメールを書くときのコツを7000人以上が愛読。
2005年から配信してい る無料メールマガジン
【仕事のメール心得帖】登録はこちらから

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む

今週は、読者からの興味深いメールをご紹介します。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法           < 先輩からのアドバイス
◆─────────────────────────────────◆
                      「しょっちゅう」の意味

今週は、本メールマガジンへ読者のかたからいただいた
感想やご意見の中から、「なるほど!」「確かに!」と
感じた言葉づかいやメールマナーに関するものを紹介したいと思います。

次のメールは
VOL.1234 < 気になる表現(2)>で取りあげた
「しょっちゅう来られるんですか」
についていただいたものです。

<読者からのメール>———————————————-

「しょっちゅう来られるんですか?」

たしかに書き言葉で使うことはありませんが、
引っかかったのは「しょっちゅう」のほうです。

「頻繁に」とか「たびたび」といった高頻度をあらわす単語に
置き換えられたかなあ? とふと立ち止まりました。

「しょっちゅう来る」というよりも
「しょっちゅう来ている」というふうに状態を表す形で
使っていたかと・・・いや「しょっちゅう居る」とは言わないかな?
となんだか混乱してきました。

頻度がとても高くなって、もはや連続した行為の
形容となっているのでしょうか。

ちなみに私の場合、丁寧に書くときは
「たびたびお見えになりますか」とか
「よくお出でになりますか」が多いように思います。

何十年もまえに日本に生まれて、ずっと生きているのに、
言い回しには毎日迷います。
迷いながらも、ふと気に入る表現が見つかったりすると、
気持ちが晴れます。
(読者 Y.Aさん)
——————————————————————

「しょっちゅう」の意味は、
「頻繁に、たびたび」といった高頻度を指すものではなく
「いつも、常に、始終」という意味。
英語なら「always」に相当する表現のようです。

ですから、Y.Aさんのご指摘の通り
「しょっちゅう来る」ではなく
「しょっちゅう来ている」とする方が
「しょっちゅう」の使い方としては適切です。

VOL.1234では、
文例としての取り上げ方がまずかったですね。失礼しました。

「~へはしょっちゅう来ているんですか?」という表現を
丁寧に言い替えるなら
Y.Aさんが挙げてくださっているように

「~へはよくおいでになりますか」

と、「いつも、常に」という意味合いで「よく」に置き換える
と収まりがいいですね。

思いこんで気づかずにいる
ちょっとした言葉の捉え方の違い…
気をつけようと思いました。

それにしても、
Y.Aさんの最後の文が素敵だと思いませんか? 心に残りました。

メルマガ詳細
最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
メルマガ詳細
記事全文を読む

今週は、メールを送信する前に読み返す習慣づけについてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法  < 読み返す際のポイント(5)
◆─────────────────────────────────◆
見た目の配慮

メールを書き終えたら、
「件名と本文の整合性」、
言葉や表記の「間違い探し」、
「内容の検証」をそれぞれチェック。

でも最後に、案外、気が付かずにスルーしてしまいがちなのが
「見た目の配慮」、つまり、読みやすい構成になっているかです。

チェック項目は次の3項目です。

1)意味の切れめで適切に改行されているか?

2)行と行の間に適度な「空き」があるか?

3)英数字の大文字・小文字の統一がされているか?

上記3項目の留意点は、下記の通りです。

1)では、1行の文字数が多すぎると読みづらいうえに
返信で引用した際に、変なところで文字が折り返されることに。

2)では、行がぎっしり詰まったメール文は、読む側に圧迫感を与え
読みづらいです。適度に「空き」の行を挿入し、見た目の
読みやすさに配慮を。

3)では、同じメール文の中で、英数字が
大文字になったり小文字になっているのも煩わしいもの。
英数字以外にも、同じ言葉や商品名などを
漢字表記にするか、ひらがな・カタカナ表記に統一するか
を決めておきましょう。

今週取り上げてきた、読み返す際の4つの項目。
こうして改めて挙げると、多いと思われるかも知れません。

ですが、チェックポイントを頭の中に入れてさえおけば、
読み返しながら、自然と気にかけるようになります。

メールに限らず、書いた文章は一度読み返す
習慣を若いうちからつけておくことが、
文章上達の第一歩です。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

メルマガ詳細

記事全文を読む

今週は、メールを送信する前に読み返す習慣づけについてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法  < 読み返す際のポイント(4)
◆─────────────────────────────────◆
内容の検証

メールを書き終え、
「件名と本文の整合性」を確認し、
固有名詞や誤字・脱字の「間違い探し」をした後は、
「内容の検証」に入ります。

「内容の検証」というと、ちょっと構えてしまうかもしれませんが
早い話、そのメールを受け取る側になったつもりで
もう一度読み返してみるということです。

その際のチェックポイントとしては、次の通りです。

1)用件を1点に絞りこまず、複数の用件を一度に詰め込んではいないか?

2)無関係な情報、無駄な情報を盛り込んではいないか?

3)曖昧な表現、誤解を招くような不適切な表現にはなっていないか?

もう少し具体的に解説すると…

1)メールは原則、1通に1つの用件でまとめます。
あれもこれもと複数の用件を一度に送ると、返信にも手間がかかり
用件を見落としやすいです。

2) 本題からはずれた内容は、相手の時間を奪い、混乱させることに。
相手に必要か、有益かという観点で内容の見直しを。

3)誤解やトラブルのもと。できるだけ数値化したり、具体的に伝わる
表現を心がけましょう。

わかりにく文章は、相手にストレスを与えます。

一度読めば、内容がすっと頭に入る内容かどうかを
読み返すことで確認し、必要に応じて文章を整えてから
送信する習慣をつけましょう。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

メルマガ詳細

記事全文を読む