今週は、二日間限定の番外編でお届けします。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 文章上達について(2)
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読むこと、書くこと

公称「平日日刊」の当メルマガ。昨日と今日限定で、番外編として「文章
上達」をテーマに二回にわたり書いています。

▼ 文字の向こうにある想いを読み取る
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昨日は、文章を書く上で大切なこととして「客観性を持つ」ことを挙げま
した。それは「読むこと」と「書くこと」で養われるとも書きました。
「読むこと」と「書くこと」について、もう少し掘り下げてみましょう。

「読むこと」。乱読、多読、人によってスタイルは様々でしょう。好みの
ジャンルも様々です。

何を読むにしても、読書で大事なことは「読み取ること」。

この本の作者は何を伝えようとしているのか、読む側が文章をたどりなが
ら書き手からのメッセージをイメージしたり、考えることです。

読書で養った想像力は、人間関係に応用できます。ビシネス書より小説を
お勧めするのは、人の心の機微を知る何よりの参考書になるからです。

▼ 読んだだけじゃダメ
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次に大事なのが、本から読み取ったことを実生活や行動に結び付けていく
こと。

雑誌のダイエット特集や起業家のサクセスストーリー。読んだだけで痩せ
た気になったり成功した気になる、ということがあります。読んだだけで
満足せず、そこから考え、次の行動に移していかないと、どんな知識やノ
ウハウも所詮「絵に描いた餅」。

「本にこう書いてあった」と読んだことを自慢げに話す人がいますが、そ
れよりも「本にはこう書いてあったけれど、実際に自分でやってみてどう
だった」かと語れる人の方が私は魅力的だと思います。

読んだことをどう伝えるかが、「書くこと」につながっていきます。

▼ 書ける人ほど要注意!
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「書くこと」。日常生活において必要なのは、うまい文章を書くことでは
なく、誰にでも分かる文章を書くことです。

書くことが苦手な人より、書くことが得意な人のほうが、実は分かりにく
い文章になりやすい気がしています。

勢い余って長く書き過ぎる、自分に酔って表現に凝り過ぎる、難しい言葉
や専門用語をこれ見よがしに使う…。筆が立つ人ほど、行き過ぎてしまう
のです。

書くことが苦手な人の文章は、言葉が足りなかったり、表現力が乏しく誤
解を招くということもありますが、訓練すれば、むしろ上達は早いと感じ
ています。

▼ 「うまく書こう」より「うまく書けるようになろう」
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読むより書く方が時間がかかります。ですが、量をこなせばある程度スピ
ードはついてきます。

最初から長文を書く必要などなく、数行の日記、数行の読書感想文や映画
評、業務日誌で十分です。書く習慣をつけて続けることです。

書いたら、積極的に人に読んでもらうこと。読み手を意識して書くだけで
文章は上達します。さらに読み手の感想を聞けば、どこをどう直し、どこ
をどう伸ばせばいいのかが自ずと分かってきます。

「うまく書こう」ではなく「うまく書けるようになろう」と意識を変える
こと。カッコつけずに人目にさらしていくことが文章上達の近道です。

知り合いのメルマガ発行人にも創刊当初より、回を重ねるごとにうまくなっ
ていった人がいます。そういうメルマガに出合えたのは読み手として、と
てもラッキーだと思えるのです。

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【しごび】からお知らせ
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今週は、二日間限定の番外編でお届けします。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法        < 文章上達について
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                      客観性を持つということ

 公称「平日日刊」の当メルマガ。今週の平日は今日と明日のみなので、番
 外編として「文章上達」をテーマに二回にわたって書いていきます。

 ▼ ブログで目にする一人芝居型の文章
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 文章上達の王道は「読むこと」と「書くこと」の繰り返しと思っています。
 
 読む力があれば、書く力も身についていきます。なぜなら、読む力があれ
 ば、自分の文章もある程度客観視できるようになるからです。

 今、ブログが爆発的に普及して、多くの人がブログで何かしらの情報を発
 信しています。最も多いのが日記とか身辺雑記など、自分のことについて
 書いたもの。

 多く見られるのが、自己陶酔、自己完結型のイッちゃってる、酔っちゃっ
 てる文章。読み手に何を伝えたいのかより、自分のことをもっと分かって!
 と自己主張が先行してしまっている文章です。

 漫才で言えば、ボケと突っ込みを文章上で一人でやってしまっている状態。
 「はい、ここで笑って」「ここで共感して」とカッコ書きの注釈や顔文字
 で一人芝居しても、自分が思うほど読み手は面白がってはくれません。

 ▼ 自分に問いかけるもう一人の自分
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 日常生活に目を向けると、子どもの頃から個室があり、ご近所づきあいも
 少ない、大人は「人に迷惑かけなければいい。自由にやれ」と多くのこと
 を許容してくれ、実際、家庭でも学校でもキツイ縛りは少ない。

 そんな日常を送っていると、他者の目を意識するということが少なくなっ
 てきます。

 だから、電車の中で化粧をし、地べたに座りこんでものを食べるのも平気。
 そんな状態の自分をもう一人の自分が見て「みっともない」という感性が
 欠けているのです。

 マスカラの仕上がりにこだわっても、公衆の面前で手鏡片手にマスカラを
 塗りたくる自分の姿は気にならない、という滑稽な状態に気づかないでい
 るのです。

 ▼ 足りない対話を補うもの
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 家族や恋人がいても、どこか一人ぼっちなのが今の社会。ネットの恋愛相
 談などを見ても、一人で悩まず、まず相手に相談すれば? というレベル
 の問題を深刻に一人で考えすぎて意気消沈しているケースが少なくありま
 せん。

 他者との会話が圧倒的に足りないのと、自分との対話も十分でない気がし
 てなりません。

 客観性を育てる芽は、特別なことをしなくても、読書をし、感じたこと考
 えたことを文章にする行為を積み重ねることで解決できると考えます。書
 くことが苦手なら、人に話すことでもいいでしょう。

 最初はうまくいかなくても、自分以外の他者に伝える意識を持つことで、
 客観性の芽を育むことはできるのです。

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