今週は、読んでスッキリしない表現についての考察です。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法      < まどろこしい表現(3)
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無駄な接尾語

核心からあえてはずし、言い切らない。そんな表現の一つに「~的」があ
ります。

「~的」
話し言葉によく見られるのが「わたし的には」「ぼく的には」という言
い方。ある種、流行言葉になっているともいえます。

仕事のメールのやりとりでは「わたしは~と思います」「ぼくは~と考
えます」と言い換えるとスマートで、きちんとした印象を与えます。

「会社的には」「部長的には」という表現も「会社としては」「部長と
しては」「部長は~という考え」と書き換えるほうがすっきりしますね。

共通項や関連性のあるものをざっくりとひとまとめに言い表す時に使うの
が「~系」です。

「~系」
共通する要素や関連のあるまとまりを「ラテン系」「内分泌系」と言い
ますが、最近では、同じ属性を持つ人やものを指す場合に使われていま
す。「渋谷系ファッション」「アキバ系のたまり場」「癒し系グッズ」
などです。

「系」で検索すると多くの言葉が出てきます。「出会い系」もその一つ
で、すでにそれだけで固有の意味を持つ言葉として認知されています。
「メール系ランキング」「楽しい系サイト」となると、くくりが大きす
ぎて何を指すのかあいまいで、ピンときません。

「~的」も「~系」も人目を引くキャッチーな言葉として雑誌の見出しに
使われることも多く、流行言葉として日常会話に登場する機会も増えてい
ます。
しかし、過ぎたるは及ばざるが如しで、多用しすぎると意味不明な表現に
なったり、軽薄な印象を与えるので注意しましょう。

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