今週は、注意を要する言葉についての考察です。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 気をつけたい言葉(5)>
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「彼女さん」
最近、目にしたり耳にすることが多くなった言葉に「彼女さん」がありま
す。
「彼女」や「彼氏」に「さん」をつけるのに違和感を覚える人と、
気にならない人に分かれるようです。
気にならない人は、「奥さん」「弟さん」と同じ感覚で使っているのでしょう。
特に、年上の相手の彼女や彼を呼ぶ場合の敬称のような役割で
「さん」をつけることが多いと感じます。
「彼女」「彼氏」は名前に代わる言葉なので、
「さん」を付けるまでもないのでは? と
私は感じています。
社内で上司のことを「部長」「課長」と役職名で呼ぶように、
「彼女」「彼氏」も呼び名の1つと思うからです。
名前が分からない場合は別として、
「○○先輩の彼女さん」というのであれば
「○○先輩の彼女の△△さん」
と言い換えてもいいのではないでしょうか。
役職のある相手の宛名を書くとき
「XXX株式会社 部長 ○○様」
と書くように…。
前回、紹介した「させていただく」は
テレビから波及したのでは? という指摘を
読者のかたからいただきました。
今回取り上げた「彼女さん」「彼氏さん」は
ブログやメール、SNSなど、インターネット
から波及した特有の表現のように感じます。
あなたはどう思いますか?
<追記>2022.05.02
上記は、15年前に書いた記事ですが
「彼女さん」「彼氏さん」という呼び方は
今やネットショップなどでも使われています。
「精選版 日本国語大辞典」によると
『日本では古くから三人称は「かれ」で、
男女両性を指していたが、西欧語に接して、男女の区別が必要となり、
西欧語の三人称女性代名詞の訳語として生まれた』
のが「彼女」とあります。
代名詞に「さん」を付ける必要があるのでしょうか。
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