今週は、感じのよいビジネスメールへの書き換え指南です。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法       < 続・書き換える技術
◆─────────────────────────────────◆
                        押しの強いメール

 今週は事例を挙げながら、メールをわかりやすく、感じよく書き換える
 ポイントをご紹介していきます。

 次のようなメールを受け取りました。
 ——————————————————————

 今回は我々の活動が更に発展、進捗したためご協力できる範囲が広がり
 ましたのご連絡致しました。

 今回ご連絡させていただきましたのは、私達の活動、理念、
 社会に対する思いに賛同して、協力してくださる企業様、社長様
 を求めておりましてご連絡させていただきました。
 以下キーワードにピンと来られた方、
 ぜひ最後まで読んでいただければと思います。

 ——————————————————————

 上記の文章は、丁寧な言葉を使っているにもかかわらず、慇懃無礼な印象
 を受けるのはなぜでしょうか。原因としては次の三点が考えられます。

 ・「ご連絡致しました」「ご連絡させていただきました」が繰り返されて
   いる点

 ・送信を許可したわけでも依頼したわけでもないDMメールなのに
  「~させていただきました」という言い回しを多用している

 ・一方的に自分の状況を伝るばかりでえ、相手の反応や返答をうかがう
  様子が感じられない

 では、次のように書き換えるとどうでしょうか。
 ——————————————————————

 今回、私どもの活動理念や社会に対する思いをお伝えしたく
 突然ではございますが、ご案内のメールをお送りいたします。

 ○○○に対する取り組みも
 少しずつですが、ご協力・ご賛同いただける企業様が増え
 活動範囲も広がってまいりました。
 どのような活動を行っているかを下記にまとめましたので
 ご覧いただき、ご感想やご意見をいただければ幸甚です。

 ——————————————————————

 ・なぜ、メールを送るのかという理由を冒頭で知らしめる。

 ・自分たちの取り組みや状況を端的に知らせ、
  それに対する反応を欲している旨を伝える

 ・直截的な表現を避け、婉曲に興味を引き出す表現

 この3点に留意して書き直しました。
 強気な姿勢で一方的に送りつけるのではなく、一歩引いて相手の反応を伺
 う表現にすると、メールの印象もがらりと変わります。

記事全文を読む