今週は、事例をもとに感じの良い書き方を考察します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 感じの良い表現 >
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突然のメール
次のようなメールを受け取りました。
<事例-1>
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この度は突然のメールをお送りしましたこと、心よりお詫び申し上げます。
弊社は(株)△△△△△と申します。
主に情報と物販を企画・提案させていただいております。
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よくある商材の売り込みメールです。
この類のメールの特徴は、言葉遣いがむやみに丁寧なこと。
度が過ぎて、却って慇懃無礼になっている点です。
上記のメールも、冒頭から「お詫び」するくらいなら、
送らなければよいのでは? とつい意地悪に捉えてしまいます。
同じ「突然のメール」でも次のような書き方もあります。
<事例-2>
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突然のメールで失礼致します。「まぐまぐ」のメールマガジンで、
御社のことを知りました。
私は(株)△△△△△の代表取締役○○と申します。
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突然のメールなら、<事例-1>のように、いきなりお詫びをするより
・なぜ、こちらの連絡先(メールアドレス)にメールしたか、という理由
・自分の名を名乗る
この二点が押さえられていると、不信感を抱くことなく読み進む気持ちに
なります。
<事例-1>と<事例-2>を比較すると、前者は自分のことしか
語っていません。
読み手がどのような印象を持つかまで想定せず、自分の情報を優先して
書いているので、言葉は丁寧でもガツガツした印象を抱くのです。