今週は、気をつけたい表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < メールの失言(4)>
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「~がバカだから」
今週は、相手に失礼にならない“ものの言い方”について
取り上げています。
以前、勤めていた職場の上司や
前任の上司などのことを指し
「○○がバカだから…」
と批判めいたことを言う人がいます。
自分はそれで溜飲を下げているつもりかもしれませんが
そんなことを書いたり、人前で言っている人物のことを
他人はどう思うでしょう。
会うたびに、職場や上司の愚痴をこぼす人がいますが
私はそういう人の話を読んだり、聞くたび
「あ~、いつか私も、この人にこんな風に言われるのかも…」
と相手のことを見ます。
警戒はしても、相手に心を開くことがなくなっていくのです。
このように、ビジネスの場に限らず
人の悪口や愚痴は、それを口にしたり書いたりする人自身の
評価を下げるだけで、良いことにはなりません。
▼ 相手の人間性ではなく、事例や事実を挙げて説明
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自分の感情だけで好き嫌いや批判をしても
人からの同意や納得は得られません。
相手の人間性を批判したり、嫌悪の感情を露わにしたりするのではなく
具体的な例を挙げ
「もっとこうすればいいのに」「こういう考え方もあると思う」
と別案や方法を述べるほうが建設的です。
その人物そのものを攻撃するような物言いではなく
事例や事実で説明するだけでも
人に与える印象は変わってきます。
相手に対するネガティブな感情を
ずっと根に持つタイプの人、
人の意見に左右され、自分で客観的な判断ができない人
いずれも、負の感情にとらわれ、
そこから抜け出せないケースです。
目先のことにとらわれず、
もっと引いた視点で物事を見つめる
一方向から捉えるのではなく
別の立場・視点で見直してみることも必要ではないでしょうか。
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