今週は、堅苦しく抽象的でまわりくどい表現を要チェック!
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < お役所言葉にご用心(4)
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言葉の「ぜい肉」

今週は
漢語が多く堅苦しかったり、まわりくどかったりする「お役所言葉」
について取り上げています。

言葉の「ぜい肉」は、文をまわりくどくします。例えば…

「平素は○○につきまして格別のご尽力、ご高配を賜り、
衷心より厚くお礼申しあげます」

・「平素は」を「いつも」に
・「~につきまして格別のご尽力、ご高配を賜り」は敬語を重ねすぎて
くどいのであっさりと
・「衷心より厚くお礼申しあげます」という表現も慇懃無礼でまわりくどい

書き換えると、下記のようになります。

★「いつも○○にご協力いただき、誠にありがとうございます」

次は結びの一文ですが…

「本件は、○○につきまして申し述べ、
その内容をご報告申しあげるものでございます」

・「本件」は不要
・「~につきまして」は「~について」
・「申し述べ」も不要。残す場合は「述べ」だけで十分
・「ご報告申しあげるものでございます」は「るものでござい」を取る。
または「ご報告いたします」に

上記の言葉の「ぜい肉」を取り払うと、
下記のようにすっきりまとまります。

★「○○についてご報告申しあげます」

「お役所言葉」にありがちな丁寧すぎる言い回しを取り去り
意味がダイレクトに伝わる一文を心がけましょう。

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今週は、堅苦しく抽象的でまわりくどい表現を要チェック!
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 仕 事 の メ ー ル 作 法          < お役所言葉にご用心(3)
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                             「御高配」

今週は
漢語が多く堅苦しかったり、まわりくどかったりする「お役所言葉」
について取り上げています。

「丁寧な表現だとは分かるけれど、結局、どういう意味?」と
思う言葉に次のフレーズがあります。

御高配を賜り」
御高覧いただき」
御賢察の通り」

相手に敬意を示す表現には違いないのですが
堅苦しすぎて、意味もよく分かりません。

上記のフレーズを分かりやすく書き直してみましょう。

●「御高配を賜り」 ⇒ 「ご配慮いただき

「高配」とは、相手の配慮、心配りのことを指し、
目上の相手に手紙を送るようなときに使われる言葉です。

しかし、仕事で使うメール文では「ご配慮いただき」とする方が
意味が分かりやすいです。

●「御高覧いただき」 ⇒ 「ご覧いただき

「見る」の尊敬語をさらに強めた表現が「高覧」です。
「高配」同様、「高」という言葉をを取り
「ご覧いただき」として、全く失礼にはなりません。

●「御賢察の通り」 ⇒ 「お察しのとおり

「賢察」は、相手が推察することを敬って使うときの言葉。
これもここまで敬意を示さなくても「お察しのとおり」として
意味は通じます。

過剰な敬語表現は慇懃無礼な印象を与えるだけで
伝えたいことを分かりにくくしてしまうことがあるので
使い方には気をつけましょう。

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今週は、堅苦しく抽象的でまわりくどい表現を要チェック
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仕 事 の メ ー ル 作 法        < お役所言葉にご用心(2)
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                        「鋭意・善処・検討」

今週は
漢語が多く堅苦しかったり、まわりくどかったりする「お役所言葉」
について取りあげています。

あまりに紋切り型で「言い逃れでは?」とすら感じる
定番表現があります。

鋭意努力いたします」
速やかに善処いたします」
前向きに検討いたします」

これらの表現の共通点は
言葉だけ見れば、きちんとした物言いに見えますが
具体的な内容は何ひとつ見えない、分からないことです。

これは、裏を返せば
それらしい表現ではあるけれど
「まぁ、考えときます」程度の
相手の要望や要求をスルーするための言い逃れ
とも取れるわけです。

●「鋭意努力いたします」の「鋭意」とは、一生懸命励むこと。
副詞的に使われることの多い表現です。

「鋭意」と言葉を添えるより
「何に」懸命に取り組んでいるのか、努力しているのか
を述べた方が伝わります。

●「速やかに善処いたします」の「善処」は、
事態に応じ適切に対処する、という意味。

「すぐに対処いたします」とも書き換えられますが
「すぐに確認します」「すぐに実施します」など
これも「何をするか」を示すと相手は納得します。

●「前向きに検討いたします」も
「いつまでに」「何を」「どうする」を明らかに。

「検討」というのは決断する前の段階のことなので
「する」のか「しない」のか
はっきり伝えなくては、答えたことになりません。

このように、それらしい「お役所言葉」でお茶を濁すのではなく
具体的にどうするのかを述べることが大切です。

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【しごび】 の お す す め
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今週は、堅苦しく抽象的でまわりくどい表現を要チェック
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < お役所言葉にご用心
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 「遺憾」

「お役所言葉」と言われる特有の表現があります。

漢語が多く堅苦しかったり、まわりくどかったりするので
結局、何が言いたいのか分からない。
慇懃無礼で、本音が分かりにくい。

「お役所言葉」とも言われる、そうした表現を
分かりやすく言い換えてみましょう。

よく使われる言葉に
「遺憾」
があります。

「遺憾」とは
「思っているようにならなくて心残りである、残念だ」という意味ですが、
不祥事のときの決まり文句のように使われている漢語表現でもあります。

「誠に遺憾ながら」
「このような結果になり、誠に遺憾に存じます」

のような使い方をしますが
申し訳ない、残念だという気持ちを
「遺憾」のひと言で片付けてしまうと
その気持ちが通じないことがあります。

「誠に遺憾ながら」⇒「とても残念ですが

「このような結果になり誠に遺憾に存じます」
⇒「このような結果になり、大変申し訳ございません」

上記のように「遺憾」を
「残念に思う」「申し訳ございません」という
気持ちを表す表現に書き換えることも必要でしょう。

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今週は、メール表現のグレードアップについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 好感度アップの表現法(5)
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                        「取り急ぎお礼まで」

今週は、いつも何気なく使っている表現を
より感じよく印象付ける、言い回しをご紹介してきました。

—————-
取り急ぎ○○まで
—————-

このフレーズは、毎日のように使っているのではないでしょうか。

「取り急ぎ~まで」というフレーズ自体は
間違いでも、失礼になるものでもないのですが

タイミングと「○○」に使う言葉には注意が必要です。

——————-
取り急ぎご連絡まで
——————-

すぐに返信するときに、このフレーズを使うのは問題ありませんが
時間がかなり経ってしまってからの返信に
このフレーズを使っても「取り急ぎ」ではありません。

—————-
取り急ぎお礼まで
—————-

このフレーズもすぐ返信する時のみ有効ですが
「お礼」の内容を送るときは

————————–
まずは、お礼を申しあげます。
————————–

このように、きちんと結びの言葉にすると、より丁寧です。

▼こちらの記事も参考にしてください。

 
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今週は、メール表現のグレードアップについてです。
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仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法      < 好感度アップの表現法(4)
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                   「忙しいところ、すみません…」

今週は、いつも何気なく使っている表現を
より感じよく印象付ける、言い回しをご紹介しています。

———————————-
お忙しいところ、すみませんが・・・
———————————-

頼みごとをするとき、よく使う表現です。
忙しい相手の手を煩わせることを気遣ってのひと言
ではあるのですが、この表現をグレードアップすると
どうなるでしょう。

———————————-
ご多用のところ恐縮ですが・・・
———————————-

「お忙しい」を「ご多用」に
「すみませんが」を「恐縮ですが」に書き換えます。

前回も触れた「すみません」は
どんなときにでも使える都合のよい表現である反面
「申し訳ない」という気持ちを伝えるには
カジュアルすぎるフレーズでもあります。

より丁寧に表現するには
「恐縮ですが」や「恐れ入りますが」を
書き添えます。

「お忙しい」「ご多忙」もよく使われる表現ですが
相手が必ずしも忙しい状態にあるとは限らないので
その点を考慮した表現が「ご多用」です。

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【しごび】 の お 知 ら せ
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 【ビジネスパーソン メール術】(23)
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全文引用か、部分引用か。引用する際の留意点と返信スタイル
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返信の際、相手の文をどこまで引用するか、
その使い分けの基準について、紹介しています。

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