今週は、メールに書かない方がよいひと言についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 余計なひと言(4)>
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「ご存じないかもしれませんが」
今週は、相手に嫌な感じを残すひと言を
取り上げています。
「ご存じないかもしれませんが」
という前置きで始まる一文。
用件に入る前から
相手はそのことについて知らないはず、専門外だから
と決めつけているのは感じのよいものではありません。
「○○についてご存じないかもしれませんが」と
丁寧な言い回しをしてはいても、実際は
「どうせ、○○のことなんて知らないのだろうから」
と書いているのと同じです。
このようなときは
「○○についてご存じですか(ご存じでしょうか)?」
「○○についてお聞きに(ご覧に)なったことはありますか?」
「○○をお使いになった(ご利用になった)ことはありますか?」
と相手に確認するところから始めれば
角が立ちません。
「○○についてご存じのこととは思いますが」
という言い回しも、否定形にしていないだけで
相手が知っているか否か、推測の状態なので
相手が知らない場合は気まずいことになります。
敢えて使うとしたら
「○○について、すでにご存じかもしれませんが」
という言い回しでしょうか。
「多分、そうであろう」という推測だけで
相手に確認せず、話を進めるのは
双方にとってすっきりしないものです。
一度に用件を伝えようとすると
「相手は知らないだろうから」とか
「相手は知っているだろうから」という
伝える側の都合で勝手に判断して書き進めてしまいがち。
決めつけずに、まずは
相手に確認するところから始めましょう。