今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします。
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < 読者からの質問(3)
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                       改行しない方がよい言葉

VOL.1073「適度な改行」の記事に関連して、いただいた質問です。

<読者からの質問>————————————————

新入社員の頃、確か文書等で人名や「ありがとうございます」
などについては、途中で改行を入れると失礼に当たるので、
その前で改行をすること、と習った記憶があります。

もちろん、人のお名前などを途中で改行することは絶対にしませんが、
以下については、改行しているメールも多々見受けますので、

実際のところ、この「マナー」はまだ生きているのか、また、
受け取る側としては途中で改行されているとやはり不愉快に感じる
ものなのかを、似たような話題の時で結構ですので、
教えていただけましたら大変参考になります。

「(どうも)ありがとうございます(ました)」
「大変申し訳ございません」
「何卒(ご検討/ご確認いただけますよう)宜しくお願い申し上げます」
「お体ご自愛下さいませ」
(読者 M.Sさん)
——————————————————————

それをビジネスマナーと意識したことはないのですが、
メールや文書を書くうえで
途中で改行しない方がいい、と思う言葉は
確かにあります。

M.Sさんが挙げてくださっている上記の言葉はまさにそうで、
できる限り、途中で改行せず1行で書く方が
気持ちが通じるのではないでしょうか(あくまで、個人的な見解ですが)。

私の場合は、ハガキで礼状を書くときに
意識して途中で改行しないようにしています。

例えば
・・・ありがとう
ございます。
と「ありがとう」と「ございます」の間では改行しないように
しています。

文字の運びの関係で、改行が仕方ない時もあるのですが
なるべくそうならないよう
手書きで文章を書くときほど、意識しています。

▼ お詫びの言葉の後の「が」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
改行と関連して気をつけているのが
お詫びを述べるとき
「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、・・・・」と
「が」で文章を続けないことです。

「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。つきまして・・・」のように
一度、お詫びの言葉を言いきって、
改めて次の一文を始めるようにしています。

「申し訳ありませんが」「すみませんが」と
お詫びの言葉を「が」で続けてしまうと
ついでのような印象を与え、ぞんざいな感じがすると思うからです
(読む側になると、よりそう感じます)。

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【しごび】 の お す す め
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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 読者からの質問(2)
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                          「丁目」の表記

<読者からの質問>————————————————

「三丁目の夕日」とか、「丁目」の前は漢数字になっているのを
よく見かけます。
その後の、☆番地☆号は算用数字です。
これは何か決まりがあるのでしょうか。
(読者 青息吐息さん)
——————————————————————

役所では多くの場合
「一丁目」「二丁目」「三丁目」
と「丁目」の前の数字は漢数字で表し、
その後の番地は洋数字で表記しています。

合併後の住所表記などを見ても
「一丁目7番1号」
のように「丁目」は漢数字、番地は洋数字に
統一されているようです。

ただ、一般には
「1丁目7番1号」と
「丁目」も洋数字で表記するケースも多くみられます。

どちらが正しいとか、正式というより
役所の表記では「丁目」が漢数字で表記されている
よって、漢数字と洋数字が混在していても間違いではない
ということを知っておけばよいのではないでしょうか。

ちなみに、新聞表記の場合は、
文字が縦書きということもあり
基本的には漢数字ですべて表記します。

「一ノ七ノ一」と「丁目」や「番」「号」を省略し
「ノ」でつなげることになっています。

<追記>
 2021年5月現在の主要な自治体のWebサイトの住所表記は
 下記の通りでした。
 この記事を書いた2009年(12年前)は
 「丁目」の前の数字は漢数字を使う自治体が多かったのですが
 洋数字表記が増えています。

 東京都 
 東京都新宿区西新宿2-8-1

 大阪府
 大阪市中央区大手前2丁目

 福岡市役所
 福岡市中央区天神1丁目8番1号

 広島県
 広島県広島市中区基町10-52

 広島市
 広島市中区国泰寺町一丁目6番34号

 ちなみに、新聞表記は……

 共同通信「記者ハンドブック」 
 丁目、番地、部屋番号とも 洋数字 表記

「毎日新聞用語集2020年版」 
 所番地は 洋数字 表記
  例)大阪市東淀川区淡路1の23

 
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  仕 事 の メ ー ル 作 法               < 読者からの質問 >
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                         「掲題」という表記
<読者からの質問>————————————————

VOL.1061の「標記」か「表題」かというメールマガジンについてですが、
私の職場では、「標記」「表題」のほかに、
「掲題」が使われていることもあり、私も時々使用していますが、
これは、間違った使用でしょうか。
(読者 S.Sさん)
——————————————————————

VOL.1061「標記」か「表題」か
についての記事に対していただいた質問です。

「掲題」という言葉は、比較的、新しい言葉のようです。
実は私も知りませんでした。

辞書や記者ハンドブック、朝日新聞の用語の手引でも
見当たらなかったのですが、
メールのやりとりでは使われている言葉のようですね。

意味としては「標記」やか「表題」と同じで
メールを送信する際の件名に書かれた内容を指します。

どのようなところから発生した言葉なのかは
分らないのですが

すでに使われている言葉でもあり
メールの文中に「掲題」とあっても
「件名のことだな」と理解できるので
間違いとは思いません。

「標記」「表題」そして今回質問のあった「掲題」
いずれの場合も読み手に意味は通じるので
使用するのには問題ないと思います。

<追記>
 2021年現在も、広辞苑、コトバンク、
 記者ハンドブック、朝日新聞の用語の手引、毎日新聞用語集
 にも「掲題」の意味は掲載されていませんでした。

 唯一、明鏡国語辞典には
「題名を掲示すること。また、その題名」
 とありました。

 
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(5)
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                       「ご返事」と「お返事」

<読者からの質問>————————————————

以前から気なっていたのですが、
「ご返事」は「お返事」ではないのですか?
(読者 ガジェットさん)
——————————————————————

「ご返事」と「お返事」については
バックナンバー VOL.89で詳しく触れているので
ご覧ください。

ただ、実際には「お返事」も多く使われており
文章の流れで「お返事」とする方が通りが良い場合もあります。

私は目上の相手や客先へのメールには
「ご返事」を使うことにしています。
「お返事」より改まった印象があるからです。

 
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(4)
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                          名前の後の「拝」

<読者からの質問>————————————————

「しごび」VOL.1057 に「拝」についての記載があり、
関連する疑問を持っていたので、勇気を出してメールしました。

その疑問は、メールやハガキの差出人名の後に付ける
「拝」です。

「○○ 拝」のような差出人名を記載した
メールやハガキをたまに頂戴することがあります。
自分をへりくだって用いていると思われますが、
私は浅学なため知りませんでした。

少し調べてみると、ある手紙の書き方の書籍に、
自分の名前はフルネームが基本で
「拝」を付けると目上の人に対して失礼にあたる
と解説がありました。

しかし、それ以上の詳しい説明がなく、出典も定かではないので
正しい情報かよくわかりません。

私にとってよくわからない「拝」の所以を知りたく思います。
もし、「しごび」に取り上げていただけたら幸いです。
(読者 T.Tさん)
——————————————————————

VOL.1057 間違えやすい敬語として取り上げた「ご拝読いただき」
の記事に関連して、いただいた質問です。

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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(3)
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                            「取り急ぎ」

<読者からの質問>————————————————

社内、社外問わず、急いでお返事を書くことがあり、

「取り急ぎ、お返事まで」とか、
「取り急ぎ、お礼まで」とか、返信をすることがあります。

この「取り急ぎ」
いつも、きちんと使えているのかなぁ・・・と不安です。

「取り急ぎ」と書くことは、そもそも失礼なことなのか。
また、「取り急ぎ」を使った場合の締めの言葉で、
正しいものはどれなのか。

教えていただけたら、ありがたく思います。
(読者 M.Sさん)
——————————————————————

「取り急ぎ」の「取り」は「急ぎ」を強調する言葉です。
手紙文で主に使われていましたが、
メールでも極めて急いでいて、用件のみを伝えるときの
締めくくりの言葉として、よく使われます。

「まで」は、「取り急ぎ」とセットにして使うことで
「とにかく急いでいるので用件だけ、お伝えしますね」の
「だけ」に相当する、文末を結ぶ言葉です。

ですから、「取り急ぎ、○○まで」というフレーズを使うことは
失礼ではありません。

文末の「まで」を「申しあげます」に書き換えると
より丁寧な表現になります。

「取り急ぎご連絡まで」
「取り急ぎご連絡申しあげます」
いずれも適切な表現です。

ただ
「取り急ぎご連絡まで申しあげます」
は間違った使い方。

「まで」は文末に使って
「取り急ぎ」の意味を強め、確認する気もちを表すので、
後に「申しあげます」を続けるのはNGです。

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朝日新聞夕刊be「人生の贈りもの」というインタビュー連載で
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東京地区のかた、ぜひ、ご一読を!

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