今週は、適切な表現や言い回しについて取りあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 気になる表現(4)
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「~してくれた」

「先日の記念パーティーへは、300人以上のかたが駆けつけてくれました」

参加者が社内の人とか身内であれば
「~てくれました」で問題ないと思うのですが、
自社にとっての顧客とか取引先など、社外の人たちも参加している場合は・・・

「先日の記念パーティーへは、
300人以上のかたが駆けつけてくださいました」

とします。

主語が「先生方」「先輩方」の場合も述語は「駆けつけてくださいました」です。

例「先日の記念パーティーへは、
お世話になった先生方(先輩方)も駆けつけてくださいました」

「~くれる」は、対等の間柄か、目下の関係にある人が
自分に対して何かをするときに用いる表現。

目上の相手に尊敬の意を表す場合は
「~くださる」です。
相手によって使い分ける必要があることを覚えておきましょう。

余談ですが…
「駆けつけてくれた」という表現で間違いやすいのが
「駆けつけてきてくれた」です。

「駆けつける」が、大急ぎでやって来る、という意味なので、
さらに「来る」を付け加える必要はありません。

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今週は、適切な表現や言い回しについて取りあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 気になる表現(3)
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「もらってますか?」

「○○の件、考えてもらってますか?」」

この「~してもらう」。
ある種、自分をへりくだった表現ではありますが
書き言葉にする場合、もっとほかの書き方があるように思います。
例えば…

「○○の件、お考えいただけたでしょうか?」

「考えていただけましたか?」でもいいのですが
「お~いただく」を使うと、より丁寧な表現になります。

相手に打診や確認をする場合
「~してもらってますか」よりも
「~いただけましたか?」

さらに
「~いただけたでしょうか?」とすると婉曲な表現になります。

「私のこと、覚えてもらってますか?」は
「私のこと、覚えてくださっていますか?」

「いただく」と「くださる」の違いは
相手に依頼した行為は「いただく」
相手自身が行う行為には「くださる」
と使い分けます。

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今週は、適切な表現や言い回しについて取りあげます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 気になる表現(2)
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                 「しょっちゅう来られるんですか?」

「広島にはしょっちゅう来られるんですか?」

日常会話でもよく使われる一文です。
意味も通じますし、日本語としてもまちがってはいません。

ですが、やや口語的な感じがするので
書き言葉として整えてみましょう。

「広島には頻繁にお越しになるのですか?」

「頻繁に」がかたく感じられる場合は
「よく」「何度も」と書き換えることができますし、
「どのくらい」と回数を尋ねてみるのもよいでしょう。

「来る」に「~られる」を付けた尊敬語「来られる」とは別に
尊敬語独自の動詞(敬語動詞)「お越しになる」「いらっしゃる」
などを使うとスマートです。
ほかに「おいでになる」「お見えになる」などの語を覚えておくとよいでしょう。

「来られるんですか?」の「ん」を「の」に変えるだけでも
会話調のくだけた表現がきちんとした印象になります。

ちなみに「しょっちゅう」の語源はこちら

※関連記事
「しょっちゅう」の意味< 先輩からのアドバイス >VOL.1257

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今週は、適切な表現や言い回しについて取りあげます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法                < 気になる表現
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                         使い分けできてる?
メールの文章は
書き言葉が主体でありながら
会話調のくだけた表現も使われることが多く
書き言葉と話し言葉がミックスされている印象を受けます。

ビジネスメールでは対外的なやり取りをすることも多く
敬語を使い、適切な表現を意識して使いますが

プライベートな使用がメインになる携帯メールでは
表現もがらりと印象が変わり、
より口語的で会話に近い表現が用いられます。

どちらが良い悪いということではなく
状況や場面によって
使い分けさえできていれば問題ないことなのですが

学生時代に携帯メールのやり取りしか経験がないと
社会人になってから、ビジネスメールのやりとりに苦労することも…。

例えば、仕事の依頼などを受けるときに使う
「引き受けさせていただきました」。

この場合は
「お引き受けいたしました」
とすればよく、

「~させていただきました」が必ずしも適切な表現ではないことは
当メールマガジンでもしつこく述べてきました。

(参考バックナンバー)

今週は、上記のように
会話と同じ感覚でうっかり使ってしまいがちな言い回しを
ピックアップしていきたいと思います。

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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(2)
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助詞「が」を多用しない文章の書き方について取り上げた
VOL.1198 について、いただいたメールです。

▼違いに気づくには…< 助詞「が」の多用(5)>VOL.1198

<読者からの質問>—————————————-

 本日の本文中に以下のような文言がありました。

 こうすると、
 文章の流れが悪い箇所が自ずと分かるので、
 その個所の言葉や言い回しを変えて
 文章を整えていきます。

 二行めの文中に、「が」が二度ありました。最初の「が」は、
「の」の方が良いように感じました。

 次回は、ぜひ「の」の多用についてのメールにも
 期待しています。
 2つまでは許せるのでしょうか。
 でも3つになることもあります。

                (読者 ラーメン大好き男さん)
———————————————————–

『文と文をつなぐ接続助詞の「が」は、一つの文章にひとつが目安』

と、VOL.1196で述べています。

上記の文の場合は接続助詞の「が」ではないと思われますが
ラーメン大好き男さんのご指摘通り、
最初の「が」は「の」に置き換える方が読みやすいですね。
ご指摘いただき、ありがとうございます。

「の」の多用についてですが
幾つまでなら許せるというより
読みやすく文がまとまっていれば、それで良しと考えます。

ですから、「が」同様、
・省略、または、他の語に置き換える
・句点に置き換え、文章を区切る
という方法で整理ができそうです。

次の例文を整理してみましょう。

例)社内報の人気コーナーの「○○」の原稿の作成のお願い

多用されている「の」を省略したり、
他の語に置き換えたりすると…

・社内報の人気コーナー「○○」へ原稿作成のお願い

句点を使い、文章を区切ると…

・社内報「○○」への原稿作成をお願いします。
「○○」は社内報でも人気のコーナーです。

はじめに挙げた例文は極端に「の」を多用していますが
文章を長く続けようとすると、このようになりがちです。

「が」同様、「の」も一文に連続して使われていることに
気づいたら、「置き換え」や「区切り」を意識して
文を整えると、すっきりと分かりやすくなります。

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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 読者からの質問
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                         質問の回答の結び

<読者からの質問>————————————————

私はメールオペレータをしております。

メールを作成する時に、いつも悩むのですが
専門的な問い合わせに対して、案内した後の
締めの言葉をどのよう書くか、悩みます。

お客さまに少しでも寄り添った内容のメールにしたいのですが
時候の挨拶以外に何か良い、フレーズはありませんか?

(読者 【しごび】ファン様)
——————————————————————

質問に対する回答を述べたときの結びの言葉として
私がよく使うのは

「以上です。ご参考まで」

です。これでは少々、素っ気ないと思う場合は「以上です」の後に

「ご参考になさってください」
「問題解決のお役に立てば幸いです」

という一文を添えています。

「お役に立てば幸いです」の応用表現としては

「~いただけると、うれしく思います」

懇意な相手には、よりカジュアルな表現として
下記のように書くこともあります。

「~いただけると、うれしいです」

相手に寄り添う一文としては、少し長くなりますが

~に対するご質問への回答は以上です。
 もし、不明な点がございましたら
 お気軽にお問い合わせください

という結びはいかがでしょうか?

「不明な点」は「分かりづらい点」
「お問い合わせください」は「お尋ねください」
と書き換えることもできます。

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