今週は、メールで使わない方がよい言葉遣いについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法         < メールのNGワード(2)
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                           忘れてました

「お伝えするのをうっかり忘れてました」
「さっき、言い忘れたんですが」

うっかり忘れることは誰にでもあります。
ですが、仕事のやりとりで、不用意に「忘れた」「忘れていた」と書くと、
受け取る側は「その程度にしか見られてなかったのか」と
がっかりすることも。

「忘れた」に代わる言葉としては
「失念しておりました」
「~しそびれました」などがあります。

(例)
お伝えするのを失念しておりました。
お渡しするのを失念していました。
先ほど、お伝えしそびれたのですが

さらに、場合によっては「失念」の後にそれをフォローする言葉が
添えられていると、より丁寧な印象を与えます。

失念してしまい、失礼いたしました。
失念して申し訳ありません。

「失念」という言葉、私は日常的に使ったことがなかったのですが、
ある銀行の窓口で、行員の方が
「失念しておりまして、大変失礼いたしました」と言われたことがあり、
印象に残りました。以来、「忘れた」と書くのがはばかられるときは、
意識して使っています。

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今週は、メールで使わない方がよい言葉遣いについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < メールのNGワード
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表現や表記に潜むNG

以前、このメルマガのあとがきに「外人」と書いてしまったことがあり、
読者から指摘を受けたことがあります。

あとがきの部分は、気分的に普段着モードで書いているせいもあり
言葉のあやで、他意はなく書いたつもりでも、読む側が不愉快に思ったり、
そんなつもりはなくても外国人に対する蔑称と受けとられることがある
と改めて知り、以来、「外国人」と書くように気をつけています。

こうした表現の問題以外に、メールやメールマガジンに
何気なく書いた言葉がスパムメールと認識され、
相手に届かなかったということもあります。

メールの場合、たまたま件名にローマ字を交えて表記したら
いつもは即レスがある相手から返信がなく、確認してみると
件名のローマ字がスパムと認識され、ゴミ箱行きになっていた
という経験があります。

今週は、こうした経験をもとに、メールで使わない方がよい
(NO GOODな)言葉遣いについてさまざまな角度から考察していきます。

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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします。
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 読者からの質問(5)>
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                              長い宛名

<読者からの質問>————————————————

長年疑問に思っていた質問があります。
メールの<宛先> 会社名、部署名、肩書きの長さにつきまして、です。

基本的に郵便物と同様に、
会社名 → 部署名 → 肩書き → お名前
をアドレスに明記して宛先にしておりますが、
最近、猛烈に長い部署名があったりして、アドレス帳の一覧でも
同じ会社の方たちが並ぶと、スクロールしないと名前が表示されないほど
のところもあります。

たとえば
(株)○△◇○△◇     ←社名
◇☆○事業部 □○□○2部
カスタマーサービスセンター東京営業部
西東京営業部 部長 **##様
などというような猛烈に長い名刺をいただきます。

(中略)

アドレス帳の表示の際も、肩書きが長いと

西東京営業部 部長 **##様 なのか、
西東京営業部 課長 @@・・様 なのか、
西東京営業部 営業 $$**様 なのかわかりません。

面倒もありますが、送付先に間違いが起こりそうで怖いです。
こういった、なが~い場合、どこまで表示するべきでしょうか?

読者 T.Y さん
——————————————————————

確かに、社名や部署、肩書きまでがとてつもなく長い宛名がありますよね。
どこまで書いてよいものか、迷った経験が私もあります。
名刺をいただいて、最初に出すメールの場合は、特に迷います。

そんなときの判断の基準としては、
まず、相手のメールアドレスを見て
会社のドメインで、本人直通のアドレスであれば
初回のメールには、社名と所属部署を明記し、名前を書くことが多いです。

直接、本人にメールが届くので、最低限の部署名を書いておけば良い、
という判断からです。

上記の例で言えば
(株)○△◇○△◇○△◇
西東京営業部 部長 **##様

※私は、名前は姓だけを書く、
 (株)や「株式会社」は書かないことが多いです。

2回目以降のメールでは
西東京営業部 **様
西東京営業部 **部長
と、部署名と名前だけにしています。

頻繁にメールのやりとりをする相手の場合は、
宛名は名前だけということも多いです。
いずれも失礼には当たらないと思います。

ただ、会社によっては、個人直通のアドレスを設けず、
代表のアドレスにとりまとめて送受信しているところもあります。
そのような場合は、件名や本文に、宛先人が誰か分かるような書き方を
しておく必要があるでしょう。

アドレス帳に保存する際の工夫としては
最初に会社名や部署名を入れてしまうと、見間違う恐れがるので
名前を先に明記し、社名や部署を後に書くようにしています。

上記の例で言えば

**部長 西東京営業部
@@課長 西東京営業部
営業担当 $$様 西東京営業部

という感じです。
私は、携帯のアドレス帳もこの方式で保存しています。

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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 読者からの質問(4)
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                       「花」と「華」の違い

VOL.901「間違いやすい言葉(3)」に関連していただいた質問です。

<読者からの質問>————————————————

言葉ではなく、漢字があいまいでわからないところがあります。
下記の 「ハナ」という文字は 「花」でしょか「華」?

●彼女には ハナ がある → 華

●彼女が出席してくれると会場に ハナ を添える →  花

●上司に ハナ を持たせる → 華 ?
読者 A.N さん
——————————————————————

「花」と「華」の使い分けですが、
 共同通信社記者ハンドブック
 朝日新聞の用語の手引
 によると

「花」は一般用語としてのはな、植物のはなを指しますが、
比喩表現にも使われるとあります。
例)生け花、花盛り、花道、言わぬが花、一花咲かせる

「華」は比喩として使われますが、形容表現として使われることが多い
ようです。
例)大会の華、華々しい、華やか、華やぐ

上記のことから判断するに、A.N さんの質問への回答は次のようになります。

●彼女には「」がある

●彼女の出席は会場に「」を添える

●上司に「」を持たせる

「彼女には華がある」の「華」は華やかさと同義としてよいと思います。

「花を添える」「花を持たせる」は、「記者ハンドブック」「朝日新聞の
用語の手引き」とも「花」の例文として挙げてありました。
比喩表現ではありますが、植物の「花」が元の意味としてあるからでしょう。

ちなみに「花を添える」は、美しいものの上にさらに美しさを加える
という意味。「お祝いの席に花を添える」のように使います。

「花を持たせる」は、勝利や名誉をゆずる、相手をたてることを指します。
「今回は後輩に花を持たせる」のように使います。

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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法          < 読者からの質問(3)
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                     「殿」と「様」の使い分け

VOL.888配信時にいただいた質問です。

<読者からの質問>————————————————

9/4配信の内容で質問がありますのでメールしました。

> >  「各位」で敬称を表すので、「殿」や「様」は不要です。

とありますが、この「殿」や「様」の使い分けを教えて下さい。
「田中様」とか「佐藤殿」と表現する場合、
私の考えでは「殿」は年下に、「様」は目上・年上の方に
使うようにしているのですが、いかがでしょうか?
読者 M.N さん
——————————————————————

「殿」と「様」の使い分けは、読者の方からよくいただく質問の一つです。

「殿」に関しては、公私での使い分けがあるようです。
・公式な場合や組織内では、上下の区別なく「殿」を使う。
・私的な場合は、目下の人に対してだけ「殿」を使う。

ただ、法令で定めた様式や社内で形式化している場合を除いて、
自治体などでも「様」を使うことが増えているようです。

目上、目下に関わらず、広く使え、失礼に当たらないのが「様」と
覚えておくとよいでしょう。

バックナンバーに詳細を書いていますので、参考にしてください。

 

 

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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 読者からの質問(2)>
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                         「小職」の使い方

企業にお勤めの女性読者からいただいた質問です。

<読者からの質問>————————————————

【しごび】愛読者の27歳OLです。
今回、質問がありメールをさせて頂きました。

メールの文中などで、自分を表現するのに使う
「小職」という言葉についてです。
これは男性言葉だという認識なのですが、あっていますでしょうか。

また、女性がメールの文中で自分のことを指し示す場合、
適当な言葉がありますか?
読者 N.O さん
——————————————————————

N.O さんは、他部署の新卒の女性社員から
「質問等ございましたら、小職までご連絡ください」
というメールを受け取り、小職の使い方に疑問を持ったとのこと。

辞書で調べますと、「小職」とは
官職についている人が自分をへりくだっていう語
とありました。

ですから、官職にあるかたであれば、男女関係なく
「小職」を使用できることになります。

民間企業の場合は、上記の意味から「小職」を使うのは適切ではないので
「質問等ございましたら、当方までご連絡ください」
のように「当方」と言い換えることができるのではないでしょうか。

あるいは
「質問等ございましたら、総務部 神垣までご連絡ください」
のように、具体的な問い合わせ先を明記するのもよいでしょう。

女性がメールの文中で自分のことを指す言葉としては
「当方」「わたくし」を私はよく使います。

「私」と漢字で書いてもよいのですが
丁寧に相手に伝えたいときは、敢えて平仮名書きで
「わたくし」としています。

「当方」「わたくし」ほど頻度は高くないですが
「神垣までお知らせください」のように
自分の姓を書くこともあります。

女性らしい表現ではないのですが、客先に対して使うことが多いです。

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