今週は、敬語表現の適切な使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 謙譲語と尊敬語の混同(4)
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謙譲語か尊敬語に統一

「私のお知り合いに、保険会社の支店長をなさっているかたがおります」

上記の一文には謙譲語と尊敬語が混在しています。
整理してみましょう。

「お知り合い」
「課長のお知り合いの佐藤さん」のように相手の知人に対しては
尊敬の「お」を付けて「お知り合い」としますが

自分の知人のことを書く場合に、「お」は不要。
「私のお知り合い」という表記は、自分に対して尊敬語を
使っていることになるのでNGです。

「なさっている」
「なさっている」は「している」の尊敬語
(「する」の謙譲語=「いたす」)。

「方(かた)」
「方」は「人」を指す敬った言い方です。

「おります」
は「いる」の謙譲語(おる)です。

このように、一文に尊敬語と謙譲語がミックスされているので
どちらかに統一してみましょう。

▼尊敬語に統一
「私の知り合いに、
保険会社の支店長をなさっているかたがいらっしゃいます」

▼謙譲語に統一
「私の知り合いに、保険会社の支店長をしている者がおります」

「知り合い」に対し、敬意を示す場合は尊敬語を使い
「知り合い」を自分の身内と捉えれば、謙譲語を使い、
へりくだった表現にします。

もっと簡単に、尊敬語も謙譲語も使わず伝える方法もあります。

「知り合いに保険会社の支店長がいます」

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今週は、敬語表現の適切な使い方についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法         < 謙譲語と尊敬語の混同(3)
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                   謙譲語+「される」「られる」?

「お客様が申されるには、先週も参られたそうです」

上記の例文は、
お客様が暑さに参ってしまったと述べているのではありません。

尊敬語に相当する文に謙譲語が使われているため
本来伝えたい内容とは異なる印象を与える一文に
なっています。

どこがおかしいのでしょうか?

もともとの文の意味は
「お客様が言うには、先週も来たそうです」

この一文の主語は「お客様」なので
使うべき敬語は「尊敬語」です。

ところが、冒頭の文例は
相手に対してへりくだるときに使う謙譲語を
尊敬語と取り違えているうえに、

謙譲語に、尊敬の「される」「られる」を付け
尊敬語にした「つもり」になっているのです。

「言う」の尊敬語は「おっしゃる」ですが、
ここでは謙譲語の「申す」が使われています。

「来る」も
尊敬語は「いらっしゃる」であるのに
謙譲語の「参る」が使われています。

上記の文例で
尊敬語として使われている謙譲語を
適切な尊敬語に統一してみましょう。

「お客様がおっしゃるには、先週もいらっしゃったそうです」

「来る」の尊敬語には「いらっしゃる」のほかに
「おいでになる」
「お見えになる」
「お越しになる」
もあるので、いずれかに書き替えることもできます。

 
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今週は、敬語表現の適切な使い方についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法         < 謙譲語と尊敬語の混同(2)
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                           不要な「して」

「このたびは弊社にご契約していただき、ありがとうございます」

上記の例文は、うっかり見過ごしてしまいがちですが
謙譲語と尊敬語がダブルで使われています。

「ご~する」「お~する」は謙譲語で
主語は自分。

「ご~いただく」「お~いただく」は尊敬語で
主語は相手です。

そうすると、上記の例文に
謙譲語と尊敬語が一緒に使われていることが
分かりますね。

そう。「して」が不要なのです。

この場合は、「契約した」のは相手ですから
尊敬語「ご~いただく」を使えばよく

「このたびは弊社にご契約いただき、ありがとうございます」

とするのが正しい敬語の使い方です。

「ご紹介していただき」
「ご記入してください」
「ご連絡していただけますか」

のように、本来、謙譲語で使うべき「ご~する」を
尊敬語と混同してミックスして使っているケースが多くあります。

「ご紹介いただき」
「ご記入ください」
「ご連絡いただけますか」

と、「して」を取れば、尊敬語として適切な使い方になります。

 
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今週は、敬語表現の適切な使い方についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法          < 謙譲語と尊敬語の混同
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                       その「謙譲語」大丈夫?

よくある敬語の間違いに
謙譲語を相手の行為に付けているケースがあります。

例えば…

「昼食はいただかれましたか?」

「新商品のカタログです。どうぞ、拝見してください」

「いただく」も
「拝見する」も
相手に対してへりくだるときに使う「謙譲語」です。

上記の例文のように、
本来「尊敬語」を使うべきところに「謙譲語」を使っているケース
が意外と多く見受けられます。

上記の例文を「尊敬語」に直してみましょう。

「昼食は召し上がりましたか?」

「新商品のカタログです。どうぞ、ご覧ください」

「ご覧ください」は「ご覧になってください」としてもよいでしょう。

「敬語を使わなければ!」という意識は強くあるのに
このように「謙譲語」と「尊敬語」を取り違えて使ってしまうと
相手への敬意がうまく伝わりません。

今週は
事例を取り上げながら、「謙譲語」と「尊敬語」の取り違い
について考えていきましょう。

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今週は、「ら」抜き言葉にについて取りあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    <「ら」抜き言葉に注意(5)
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 「ら」抜き言葉が主流に?

文化庁が平成22年度に
16歳以上の男女およそ3500人を対象に実施した
「国語に関する世論調査」によると……

「来られますか」を
「ら」抜き言葉の「来れますか」と表現する人は
16~19歳の世代で70%超
40代で約46%にのぼり

「ら」抜き言葉を日常的に使っている人が
増えていることが分かります。

「ら」抜きでもまったく抵抗を感じない
あるいは、
「ら」抜きと気づいていても、なんとなく使ってしまう
というケースはよくある話。

時代の変化と共に
「ら」抜き言葉が主流になっていくのは時間の問題かもしれません。

「言葉は生き物なんだから、仕方ない」という考え方もありますが
せめて、上の世代が若い世代に
「実はこうなんだよ」「本来はこういう使い方をするんだよ」と
伝えていくことは諦めずに続けていくことが大切と感じています。

私自身が若い時分
先輩や上司の文章を見て、学んだように
メール全盛の今も、若い人たちは上の世代の人たちの文を見て
書き方を学んでいるのだとしたら……。

日常の些細な言葉への疑問や違和感を放置せず
調べてみる、確かめてみる
そして、正しい使いかたを模索することが
必要ではないでしょうか。

 
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今週は、「ら」抜き言葉にについて取りあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    <「ら」抜き言葉に注意(4)
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見分ける練習

「ら」抜き言葉かどうか
確認する方法として

その言葉の最後の「る」を取って
「命令形」にできるかどうか
で判断すると、昨日、ご紹介しました。

では、練習してみましょう。

次の言葉は「ら」抜きとそうでないものが混在しています。
「ら」抜きでよいものに○
「ら」を入れるものに×をして直してください。

食べれる
売れる
考えれる
来れる
しゃべれる
作れる
眠れる
寝れる
分けれる

答えは…

食べれる  ×食べられる
売れる   ○
考えれる  ×考えられる
来れる   ×来られる
しゃべれる ○
作れる   ○
眠れる   ○
寝れる   ×寝られる
分けれる  ×分けられる

○の動詞はいずれも「五段活用」の動詞なので
「ら」抜きでOK。

「れる」か「られる」か迷う、咄嗟に分からない場内は
「~できる」と書き替えてもよいでしょう。

食べれる → 食べることができる
読める  → 読むことができる

といった具合です。

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