今週は、うっかりタイプミスしやすい言葉を取り上げます。
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  仕 事 の メ ー ル 作 法              < 間違いやすい言葉 >
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                                                                                                  「申し分けない」?

パソコンや携帯電話が普及して
手書きの文字を書く、手で辞書を引く
という経験が激しく減少しています。

わが子を見ていても
まだ、文字は手書きしていますが、

自ら辞書を引く、百科事典で調べる
という行為は、自分の子供のころに比べて
ずいぶん減ってきていると感じます。

手書きでは書けない難しい文字が書け、
読めない漢字もコピー&ペーストでそれらしく使ってしまえる
のがパソコンでの文書作成の長所でもあり、短所でもあります。

パソコンの文字変換機能に頼ってしまうと
文字の間違いを見過ごしてしまいがちです。

今週は、そんな打ち間違いや勘違いしやすい言葉を
取り上げていきたいと思います。

例えば・・・
「完璧」と「完壁」
「弊社」と「幣社」
「曖昧」と「曖味」

などは、文字が似ているために手書きで間違いやすい表記です。
ですが、パソコンではきちんと変換されるので
間違うことはほとんどありません。

でも、
「申し訳ない」を「申し分けない」に誤変換してしまうことはあります。

一度に「もうしわけ」と入力せず、
「もうし」「わけ」と区切ってしまったような場合に発生するミスです。

「申し訳」の本来の意味を知らなければ、見過ごしてしまうでしょう。

※参考 

こうしたちょっとしたことで変換ミスに気づかず
やり過ごすこともあるので、注意が必要です。

*****

ここからは余談です。個人的な感想ですが…

基本的に、手で書かなければ
漢字も言葉も脳に定着していかないと思っています。

生まれた時からパソコンがや携帯があり
キーボードで文字を入力することが当たり前になっている
わが子を見ていて
「これでいいのか」と不安になります。

語彙力をつけていくうえで
本を読む、手で辞書を引く、手で書く
という行為は省略できない三大要素と思うからです。

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今週は、同じ表現を繰り返さないための応用フレーズをご紹介します。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 表現の応用(5)
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「よろしく」

—————————————————-

このたび「○○」をオープンする運びとなりました。
女性に優しい癒しのサービスを提供してまいりますので
どうぞ、よろしくお願いいたします。
それでは、今後ともよろしくお願いいたします。

—————————————————-

「よろしく」という言葉は主に
相手にお願いごとをするときに使われる言葉。

人に好意を示したり、
別の人への好意を伝えてもらうときにも「よろしくお伝えください」と
表現するので、収まりがよく使い勝手が良いぶん
うっかり繰り返して使いがちです。

上記の例文の場合は、
「どうぞ、よろしくお願いいたします」か
最後の「それでは、今後ともよろしくお願いいたします」の
どちらか一文にまとめた方がよいでしょう。

そのうえで、下記のように
「○○のほど」を前に添えると表現に変化がつきます。

—————————————————-

このたび「○○」をオープンする運びとなりました。
女性に優しい癒しのサービスを提供してまいりますので
お引き立てのほど、よろしくお願いいたします。

—————————————————-

上記の「お引き立て」を文章の目的により
「ご検討」「ご確認」「お付き合い」とすれば
様々な場面に応用できます。

文章の内容によっては
「よろしくお願いいたします」の「よろしく」を
「ご確認」「ご対応」など
他の言葉に代えて「お願いします」に続けることで
「よろしくお願いいたします」の重複を避けることもできます。

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今週は、同じ表現を繰り返さないための応用フレーズをご紹介します。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 表現の応用(4)
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                          「恐縮ですが」

 ——————————————

 初歩的な質問で恐縮ですが
 ○○で△△は可能でしょうか?
 お忙しいところ誠に恐縮ですが
 ご回答のほど、よろしくお願いいたします。

 ——————————————

 「恐縮」は、相手に迷惑をかけたり、相手の手を煩わせることを
 申し訳なく思うことを意味する言葉。

 お願いごとをするようなとき「恐縮ですが」というフレーズを使いますが
 申し訳ない気持ちが強いときほど、上記のように繰り返して使いがちです。

 「恐縮ですが」に代わるフレーズとしては…
  「恐れ入りますが」
  「申し訳ありませんが」
  「お手数をかけますが」
 などがあります。

 上記の最初の「恐縮ですが」は、懇意な相手には
 「気が引けるのですが」という表現もできます。

 ——————————————

 初歩的な質問で恐縮ですが
 ○○で△△は可能でしょうか?
 お忙しいところ恐れ入りますが、
 ご回答をお願いいたします。

 ——————————————

 上記例文の下2行は
 「ご回答いただければ幸いです」と
 一文にすることも可能です。

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今週は、同じ表現を繰り返さないための応用フレーズをご紹介します。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 表現の応用(3)
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「させていただく」
—————————–

新刊が発売された折には
ぜひとも購入させていただき、
読まさせていただきます。

—————————–

上記の例文のように「~させていただき」が重なることがあります。

「~させていただく」は本来、相手の許可を得て行為におよぶ際に使う表現。
相手に対してへりくだる気持ちを伝えます。

例)お預かりした品を確認させていただきます。

それが、単に相手に対してへりくだる謙譲表現として
使われていることが多くあります。

上記の例文では、新刊を「購入する」ことも、それを「読む」ことも
相手に許可を得てすることではありません。ですから…

—————————–

新刊が発売された折には
ぜひとも購入し、
拝読します。

—————————–

「購入させていただき」は「購入し」
「読まさせていただきます」は「拝読します」
と、不要な「させていただき」をとってしまいましょう。

ただし、著者から贈呈された本を読む場合は
「ご著書を読ませていただきます」とします。

「~させていただきます」は、
相手から許可を受ける場合のほか、何かしらの恩恵を受ける場合にも
使う謙譲の表現だからです。

相手の許可を得ない「~させていただきます」は、ほとんどの場合
「いたします」と書き換えることができます。

例)○○フェアを開催させていただきます。  → 開催いたします。
詳細は後ほど、お伝えさせていただきます。→ お伝えいたします。
先日、お会いさせていただきました。   → お会いいたしました。

「~させていただきます」は使えば丁寧な表現になるのではなく
丁寧そうに見えているだけのこともあるので、注意が必要です。

 
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今週は、同じ表現を繰り返さないための応用フレーズをご紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 表現の応用(2)
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感謝のフレーズ

あるお礼の文例です。

——————————————————————

いつも弊社のWebサイトをご覧いただき、誠にありがとうございます。
先日開催されたギフトショーへも多くの皆様にご来場いただき、
誠にありがとうございます。この場を借りて心よりお礼を申しあげます

——————————————————————

上記の例文のように
「ありがとうございます」という表現が重なってしまうことがあります。

上記のケースは、同じ「ありがとうございます」でも
次のような意味合いで使われています。

1)最初の「ありがとうございます」⇒日ごろのお付き合いへの感謝

2)次の「ありがとうございます」⇒ギフトショー来場への感謝

1)の「ありがとうございます」は、挨拶に近いもので
メールの冒頭に持ってくることが多く、そうすると
別件で感謝の意を伝える次の一文の「ありがとうございます」と
重なってしまうのです。

さらに、この場合は
2)の「ありがとうございます」の後に
同じように感謝の意を伝える一文
「この場を借りて心よりお礼を申しあげます」が続いています。

そこで、もっとすっきりさせてみましょう。

——————————————————————

いつも弊社のWebサイトをご覧いただき、誠にありがとうございます。
先日開催されたギフトショーへも多くの皆様にご来場いただき、
重ねてお礼を申しあげます。

——————————————————————

「ありがとうございます」が続くときは
「重ねてお礼を申しあげます」と書き換えます。

または
「心よりお礼を申しあげます」
「深く感謝いたしております」
としてもよいでしょう。

「ありがとうございます」の別の表現としては
「恐れ入ります」
「ありがたく思っています」
があります。

「ありがとうございます」は
メール本文に何度も出てくると
感謝の意が薄らいで感じられるので
表現を工夫したいですね。

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今週は、同じ表現を繰り返さないための応用フレーズをご紹介します。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法              < 表現の応用 >
◆─────────────────────────────────◆
                         お詫びのフレーズ

あるお詫びメールの文例です。
——————————————————————
・・・という初歩的なミスがあり、
大変ご迷惑をおかけいたしましたこと、
ここに深くお詫び申しあげます。

今回の件は、全く申し開きのできないことで
深く反省しておりますので、お許しください。

今後はこのようなことがないよう、
細心の注意を払ってまいりますので
何卒お許しのほどお願い申しあげる次第でございます。

重ね重ねお詫び申しあげます。
皆様のご健康とますますのご発展をお祈りしつつ、
書中にてお詫び申しあげます。
——————————————————————

謝罪の気持ちは痛いほどわかるのですが
「お詫び申しあげます」というお詫びのフレーズが繰り返し使われているため、
読むほどに、悲しいかな、しらけてしまうのです。

このように真意を伝えようと言葉を尽くした結果
真意が伝わらないメールになってしまうことがあります。

原因は、同じ表現を何度も使っていて、
文章全体がくどくなっていることが挙げられます。

「お詫び申しあげます」でも
もちろんお詫びの気持ちは伝わるのですが、

「申し訳ございません」
「ご容赦ください」
といった他の表現を使うことで、くどさが取り払えます。

——————————————————————
・・・という初歩的なミスがあり、
大変ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。

今後はこのようなことがないよう、
細心の注意を払い、再発防止に努めてまいりますので
どうかご容赦ください。

謹んで深くお詫び申しあげます。
——————————————————————

今週は、繰り返し使いがちな表現の
応用フレーズを紹介していきたいと思います。

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