今週は、メールを書くときのひと工夫についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < メール文の工夫(3)
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返信メールでも最初に趣旨を

通常のメールのやりとりで
件名、書き出し、本文、結びの言葉など
定番化している文章に少し工夫を加えてみましょう
という提案です。

返信のビジネスメールでも、最初の1行で
「何について」のメールかを明らかにすると
分かりやすいです。

例えば
質問への返答メールであれば
「質問への回答ですが・・・」
「○○についての質問に回答します」
といった具合です。

通常のメールの返信では
「ご連絡をいただき、ありがとうございます」
で始める場合が私は多いです。

「ありがとうございます」の前を
「早速、資料をお送りくださり、」
「早急にご対応いただき、」
としてもよいでしょう。

返信が遅くなってしまった場合は
「返信が遅くなり、失礼いたしました」
という前文も使います。

相手に詫びる場合は
「○○の件でご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした」
とします。

「ご迷惑」を「ご心配」としてもよいでしょう。

自分から送信する場合も
相手のメールに返信する場合も
まずは「何についてこれから述べるのか」
最初の一文で趣旨を説明することを心がけましょう。

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今週は、メールを書くときのひと工夫についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < メール文の工夫(2)
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冒頭でメールの趣旨を伝える

通常のメールのやりとりで
件名、書き出し、本文、結びの言葉など
定番化している文章に少し工夫を加えてみましょう
という提案です。

ビジネスメールの本文は結論から書くのが定番です。
その際、最初の1行で
「何について」のメールかを明らかにすると
分かりやすいです。

例えば
質問のメールであれば
「○○の不具合についての質問です」。
客先や目上の相手には
「○○について質問がございます」
「○○についてお尋ねしたいことがございます」
とします。

確認のメールであれば
「6月6日のセミナー参加費について確認ですが」
あるいは文末を「確認させてください」で一度切ります。

通知であれば
「申請書の提出期限についてお知らせします」。

このようにメールで
「何を聞きたいのか」
「何を知りたいのか」
「何を知らせたいのか」
を冒頭に示すと、
読む側も何について応えればいいのかが
はっきりします。

件名をメール本文の用件がひと目で分かるようにするのとも
連動しますが、

メール本文の最初に
これから述べようとする趣旨を書くと
無駄がなく、相手に伝わるメールになります。

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【しごび】 の お 知 ら せ
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まぐまぐニュースに先週のメルマガ記事が紹介されました。

ダメージを受けている相手へのひと言について。

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今週は、メールを書くときのひと工夫についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法   < メール文の工夫
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                      件名をカッコ書きで強調
 通常のメールのやりとりで
 件名、書き出し、本文、結びの言葉など
 定番化している文章に少し工夫を加えてみましょう
 という提案です。

 例えば、件名。

 メール本文の用件がひと目で分かる件名にする
 というのが定番ですが

 さらに分かりやすくする工夫として
 下記のように
 それが何についてのメールかをカッコ書きで示します。

 【質問】○○の不具合について

 【確認】6月6日セミナー参加費について

 【通知】申請書の提出期限は6月7日

 カッコは【 】でも( )でもよいと思います。

 実際にメールで使われている例では
 【修正依頼】
 【お支払日のご案内】
 などもあります。

 ただ、こうした件名を強調する工夫は
 通常、やりとりをしている間柄の相手には有効ですが、

 初めてメールする相手や知らない相手に
 いきなり送信すると警戒されます。

 迷惑メールで
 【重要】【ご案内】
 などが使われていることが多いためです。

 カッコ書きで強調した件名のメールを受信した場合、
 差出人が既知の相手か確認することが必要です。

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今週は、読者の方からの質問に回答します。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法 < 読者からの質問(5)>
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                     「いかがなものでしょうか」

 先日、メールマガジン上で実施した
 【これはいかがなものか!? 「職場の非常識メール」アンケート】
 にあった質問です。

 <読者からの質問>————————————————

  まさに「いかがなものでしょうか」という言葉を
  メールで言われたことがあります。
  発信者は社会人1年生の新人君。

  個人的な感覚かもしれませんが、
  この言葉は“誰が考えてもそれは非常識ではないか”という
  自信や根拠があるときにのみ発動できると考えています。

  だからこそ、特定の人に向けて使うときは
  喧嘩も辞さない覚悟でしか使いません。

  私の感覚がずれているのでしょうか。
  ご意見お聞かせいただければ嬉しく思います。
                        (40代 女性読者さん)
 ——————————————————————

 質問にある「いかがなものでしょうか」は
 「いかがなものか」の丁寧な言い回しです。

 「いかがなものか」とは
 物事に対して納得できないという疑問、
 それはよくないという批判的な気持ちから
 「それは、どうなんですかね」と意見するときに用いる言葉です。

 どのようなことに対して
 その新人の男性が「いかがなものでしょうか」とメールに書いたのか
 状況は分からないのですが

 質問者に対して敬語を使っているものの、
 それを読んだ質問者が、少なからず反感を覚えたということは
 批判的な意味合いで使われたと想像します。

 例えば、自分より経験の浅い新人から
 「Aさんの○○は、いかがなものでしょうか」

 ○○には「考え」「意見」「やり方」などを
 当てはめてよいのですが
 このようなメールを受け取れば、確かにカチンとくるでしょう。

 書き換えるならば、
 相手の考えや行動を挙げて批判するのではなく

 「私は△△と思うのですが、いかがでしょうか」

 と自分の考えを述べつつも、相手に尋ねる文にします。

 会話で「それはどうなんですかね」と言うのと
 同じ意味あいでも
 書き言葉で「いかがなものでしょうか」とするのとでは
 受け止め方が変わります。

 新人の男性は、深く考えずに
 「いかがなものでしょうか」を使ったのかもしれませんが
 相手がそれをどう感じるかを想像し、
 もう少し考えてから文章にすれば
 よかったのに……と思いました。

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 【しごび】 の お 知 ら せ
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 広島の10の蔵元を紹介(取材を神垣が担当)した
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今週は、ダメージを受けている相手へのひと言についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法   < 慰め、励ましのメール
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              どうしても連絡をとる必要があるときの対処

 身内に不幸があったり、大病を患ったりして
 心身にダメージを受けている相手に対して
 声をかけるのは気を遣うものです。

 私の対処法は、相手が落ち着くまではこちらから連絡は取らず
 そっとしておくことにしています。

 相手のことが心配だったり、気にかかったりしていても
 本人の心身の痛みを自分が代わることはできない以上
 下手な慰めや励ましは、相手に負担をかけるだけ
 と考えるからです。

 自分が気落ちしているときも
 そっとしておいてほしいと思うからかもしれません。

 ただ、仕事の連絡などで
 どうしても相手に連絡をとる必要があるときは

 何度もやりとりせずに済むように
 内容をきちんと整理したうえで
 用件が正確に相手に伝わるよう配慮した
 連絡を心がけています。

 事故や災害、トラブルなどで
 明らかに相手が対応に追われていると分かるときは
 「お取込み中と思いましたので、メールでご連絡いたします」
 とひと言添えて用件を伝えます。

 どうしても直接、電話連絡をしなければならないときは
 「大変なときに失礼します。
  確認をお願いしたいことがあり連絡しましたが、
  今、少しお話ししてもよろしいですか」

 と相手が返答できる状況かどうかを最初に確認し
 大丈夫であれば、手短に用件を伝え、
 難しければ、相手の要望を聞いたうえで、改めて連絡します。

 遠慮して連絡を先延ばしにするより
 余計なことは書いたり言ったりせず
 必要最低限のことを連絡し、
 相手の状況に応じた対応をすることが重要と考えます。

 今週は心身にダメージを受けている相手に
 どのような言葉で対応するかについて
 考えていきたいと思います。

  ☆  ☆  ☆

 ★引き続き、回答お待ちしています。

 迷惑をこうむったメールの経験談や
 あなた自身が客先や相手にマイナスの印象を与えないために
 メール対応で気をつけていることなど、
 ぜひ、教えてください。

 ★———————————————————-★
  これはいかがなものか!? 「職場の非常識メール」アンケート
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◇─────────────────────────────────◇
 あ と が き
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 昨日、5月21日に広島市内の喫茶さえきで開催された
 好きを仕事にする見本市「かさこ塾フェスタ@広島」に
 行ってきました。

 カメライターでかさこ塾塾長の
 かさこさんの無料セミナーを聞き、
 ぐるっと会場を回った後
 かさこさんに挨拶をして会場を後にしたのですが
 セミナーは立ち見も出る盛況ぶり。

 会場に展開された10余りのブースにも
 人がいっぱいで、

 Facebookなどでは告知をあまり目にしなかったのですが
 その集客力に驚きました。

 でも、フェスタ後にアップされていた
 かさこさんのブログ記事を読んで
 はっとしました。

 広島の県民性と広島かさこ塾フェスタの成否と広島かさこ塾の今後
 
 その中に
 「何度も何度も何度も地元の人に言われ
  私自身も何度か経験しているから
  わかっているけど
  広島の県民性は感触がつかみづらく
  直前にならないと反応がわからないという。
  またいいと思っていても
  なかなか表には出さないという」
 
 全国で塾やセミナーを開催している
 かさこさんが「広島の反応は薄い」と感じる理由を読んで

 そうした“反応の薄さ”を「県民性」という観点で
 考えたことがなかったので
 「なかったわ~、その視点」と思ってしまいました。

 大阪や東京などで
 自分主催の講座やセミナーを開催してきた経験と照らし合わせてみると
 確かに、地元の広島は反応が薄い。

 同じようにメルマガやFacebookで告知しても
 大阪や東京は、告知して1週間前後で
 すぐに定員に達するのですが
 広島では開催日直前まで空きがあることもしばしば。

 でも、それは
 「大阪、東京は人口密度も関心も高いからすぐに席が埋まり
  広島は地元なので、今回を逃しても次の機会にすればよい
  という心理が働くからだろう」
 と自分では分析していました。

 
 広島の場合
 これまで自分が企画してきたイベントやセミナーでも
 開催直前に、「もし、ご都合つけば、いらっしゃいませんか」と
 ダイレクトに案内メールやメッセージを送ると
 駆け込みで申し込みがあることが少なくないのです。

 広島で
 新しいショッピングモールとか、店舗ができるとよく分かるのですが
 「1回行ったら、もう行かない」とか
 「しばらく様子を見て、評判を聞いてから行く」
 という人が、自分を含め、わりと多い。

 新しいものに対して、すぐに反応せず
 “様子見”する傾向は
 広島の県民性として、確かにあると感じます(自分含む)。

 比較的温暖な気候で、瀬戸内海という穏やかな地にある広島県民は
 他県に比べると、のんびりしているのかもしれません。

 かと思えば、
 一旦、好きになったなもの、愛するものには
 とことんのめり込む傾向も強い
 (カープに対する尋常でない熱狂ぶりが、その最たる例)。

 いわゆる「熱しやすくて、さめやすい」とは
 広島県人に対して、よく言われることですが
 「火がつくまでに時間がかかる」
 とも言えそうです。

 生粋の広島県人である
 わたし自身にもその自覚はありますから。

 広島での集客については
 現在進行形で試行錯誤している案件があり
 かさこさんのブログ記事は、県外の人からの客観的意見として
 腑に落ちました。

 イベントを主催することの多い友人にも
 意見を求め、対策を考えていかなくては。

 そんなわけで、
 神垣の主催イベント、申込受付中です!

 ▼広島
 5月24日(水)「玄米オリザーノあまざけ」広島 試飲会
 
 5月26日(金)【仕事美人 トーク・カフェ】スペシャル
 
 ▼東京
 6月3日(土)【 ビジネスメールでも使える人づきあいの大和言葉 】講座
 

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今週は、気になる敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法                                           < 気になる敬語(5)
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お分かりにくい説明

今週は、日常目にする
気になる敬語の使い方について取り上げてきました。

—————————————
お分かりにくい説明で、失礼しました。
—————————————

上記の文例では
「分かりにくい」ことを敬語で
「お分かりにくい」としています。

しかし、「分かりにくい」は
これ1語で形容詞なのではなく、
動詞「分かる」に「にくい」が付いたものです。

敬語を使うとしたら、動詞の「分かる」の部分で、
「分かる」の尊敬語が「お分かりになる」となることから、
「お分かりになりにくい」
とします。

—————————————–
お分かりになりにくい説明で、失礼しました。
—————————————–

ただ、「お分かりになりにくい」は
尊敬語としては正しいのですが
一文が長くなると思いませんか?

このように
却って“分かりにくい”文になるような場合は
無理やり尊敬語にせず、
「分かりにくい」としても
相手に失礼な文にはなりません。

—————————————
分かりにくい説明で、失礼しました。
—————————————

このように、敬語に変換することで
文が冗長になるような場合は
敬語に変換しない、という選択もあります。

☆  ☆  ☆

★先週に引き続き、回答お待ちしています。

迷惑をこうむったメールの経験談や
あなた自身が客先や相手にマイナスの印象を与えないために
メール対応で気をつけていることなど、
ぜひ、教えてください。

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