今週は、カタカナ言葉についての考察です。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < カタカナ言葉(3)
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見せかけの表現

仕事を通じて、カタカナ言葉がやたらと使われいると感じるのが企業の
Webサイトや会社案内です。

「全世界でグローバルネットワーク戦略を展開」
「IT基盤構築にフレキシブルに対応するソリューション」
「インターネットとリアルワールドの両方のフィールド」

上記の一文は、いずれも実際に使われていたものです。

ひと昔前の会社案内には「21世紀に躍進」「挑戦し続けます」といった泥
臭い言葉が定番フレーズでしたが、今や「21世紀のビジョン」とか「企業
のイノベーション」など、カタカナ言葉のフレーズに取って代わった感が
あります。

カタカナ言葉には「インターネット」のように言い換えできないものもあ
りますが、わざわざカタカナにしなくてもいいのでは? と思える言葉も
あります。

▼ 分かりやすい表現への配慮
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「IT基盤構築にフレキシブルに対応するソリューション」は
「IT基盤構築に柔軟に対応する情報システム」に
「インターネットとリアルワールドの両方のフィールド」は
「インターネットと実社会(あるいは現実)の両面」と書き換えても十分
意味は通じます。

ほかにも事業領域を「事業ドメイン」、業務内容を「サービスアウトライ
ン」としている会社案内を目にしたことがありますが「普通に漢字で書い
た方が分かりやすいのに」という感想を持ちました。

見た目や聞こえがいい、今風でかっこいいからという理由で、敢えてカタ
カナにする必要のない言葉まで書き換えて言葉を飾るより、誰が読んでも
すっと頭に入る言葉を選んで使うことの方が大切と思えてなりません。
特に企業のWebサイトや会社案内では配慮すべきポイントではないでしょ
うか。

余談ですが・・・
名前や連絡先をローマ字のみで表記している名刺も実用的でないなと感じ
ます。実際に資料などを郵送しようとするとき、住所がローマ字表記のみ
の場合、どういう字を書くのか分からず、調べる手間が余計にかかるケー
スがあるからです(名前も同様)。日本語と併記してもらう方がありがた
いなと思うのは、私だけでしょうか。

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