今週は、言葉の言い換えについて考えます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 言葉の翻訳力
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ものは言いよう

「翻訳力」といっても、外国語を日本語に訳すことではありません。
今週は、日本語から日本語への言葉の言い換えについて
考えていきたいと思います。

難解な言葉をやさしく
カタカナ言葉を漢字やひらがなに
マイナスな表現をプラスに

このように日常のあらゆる場面で「人に思いを伝える」ために、
言葉を言い換えたり、最適な言葉を選んでいると思いませんか?

私は仕事柄、難解な言葉や専門用語をやさしく書き換える作業が多いです。
仕事そのもの以外に、仕事の前段階やフォローの場面でも
相手との関係を円滑にするためにメールや会話の言葉遣いには気を遣います。

▼ 相手を不快にさせない言い回し
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
例えば、久しぶりに会った担当者が少しふっくらしていた場合
「太りました?」とは言わず
「貫禄がつきましたね」「かっぷくが良くなられて」と言います。

男女とも「太った」という表現は言われてあまりうれしい言葉でないため
直接的な表現は避け、ほかの言葉に言い換えるのです
(女性の場合は気づいても言わないです)。

「変わってますね」と言うより「珍しいですね」「個性的ですね」。
これも相手の特異な部分をあげつらって変人扱いするより、
特徴のある点を個性として言い表すようにしています。

「迷惑です」より「困ります」の方が、相手に訴える力は強くなります。
これは、相手の行為を非難するより、その行為によりもたらされた
自分の感情を吐露する方が相手の心に伝わるからです。

本音を言い合える懇意な相手はありがたい存在ですが、
ビジネスの場ではあからさまに本音を言ってしまうと、
場の雰囲気ががらりと嫌悪なものに変わってしまうことも多くあります。

ものは言いよう。
相手を不快にさせない表現力を磨くことも
「翻訳力」の一つではないでしょうか。

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今週は、読み飛ばされない件名の工夫についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 読ませる件名(5)
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件名にも特徴を

「山本です。昨日はお疲れ様でした」

うっかり開いてしまったメールの件名です。
山本さんという知り合いあがいて、昨日、会ったばかりだったので
「まさか」と思いつつ開いたら、迷惑メール。

このパターンの件名では、
「山田」「田中」など、よく聞く姓が使われているのが特徴ですが、
同名の知り合いがいれば、迷惑メールと気づかずつい開いてしまいます。

「読ませる件名」という意味では、
こうした迷惑メールほど考え抜かれたものはないのかもしれません。

ほかにも
「ご連絡有難う御座います」
「佐藤です、毎日ご苦労様です」
など、ビジネスメール風の件名の迷惑メールが増えてきました。

ただ、「有難う御座います」「ご苦労様」など、
不必要な漢字が多く、漢字変換したまま使っている粗雑さが
迷惑メールと判断しやすいポイントではあります。

▼ 判別できるポイントをプラスする
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
相手に確実に自分と分かるメールの件名にするには、
どこかに特徴をつけることです。

「お礼:昨日はお疲れさまでした(神垣)」
「ご連絡いただき、ありがとうございます【ABC商事】」

上記に挙げたフレーズは、頻繁に使われる定番フレーズ。
迷惑メールでも多用されやすいため、固有名詞や記号を使い、
ひと目で誰からか分かるようにしています。

よくあるフレーズだからこそ、
他と区別できるワンポイントを添えてみましょう。

あともう一点、注意すべきは、相手との距離感です。

親しい間柄の相手ほど言葉も省略されがち。
LINEなどSNSでの会話感覚をパソコンメールに持ち込んでしまうと、
間違いも起きやすいので、
「書き言葉」を意識して丁寧に文章化する習慣をつけましょう。

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今週は、読み飛ばされない件名の工夫についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 読ませる件名(4)
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型をつくる

迷惑メールと混同されず、確実に読まれる件名として考えられるのが、
件名に一定の決まった型を取り入れることです。

【○○信用金庫】取材原稿 構成の件
【異動のご挨拶】
【 謹 賀 新 年 】 2008年もよろしくお願いいたします

上記は【 】を使って社名や伝えたい内容を強調した例です。
【 】以外に≪ ≫や[ ] も件名を目立たせる効果があります。

【 謹 賀 新 年 】のように字間を空けると、見た目がより強調されます
(ただし、文字数が多いとスペースばかりとり、締りがなくなります)。
【重要】はよく使われるアイテムですが、迷惑メールにもよく見られるので、
件名に固有名詞や数字を盛り込み具体性を持たせるとよいでしょう。

■限定セール感謝祭も開催中♪
◆◆新着着物◆◆今年最後の出品です。
【P2倍】今年1年の感謝の気持ちを込めて・・・

上記のように■や◆◆などの記号を組み合わせ、件名を強調する方法もあります。
●や◎も使えますね。

黒い記号は□や◇より見た目のインパクトが強くなる印象がありますが、
使いすぎると逆に読みづらくなるので注意が必要です。

上記3番目の例のように、件名の文字の前を二文字程度空けると、
受信トレイに件名がずらっと並んだときに目を引きます。

このように件名にもワンポイントを施すことで、他のメールと差別化することができます。
メルマガやネットショップからの件名にもよく使われていますね。

件名の文章もさることながら見た目の効果も考慮すると、読み手の目に留まりやすくなります。

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今週は、読み飛ばされない件名の工夫についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 読ませる件名(3)
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数字を入れる

件名をより具体的に書くには、固有名詞のほかに
数字を入れるようにするのも効果的です。

例えば「先日はありがとうございました」という件名。
よく使うフレーズですが、最近は同じ件名の迷惑メールも増えています。

「7日の互礼会ではありがとうございました」
と「いつ」を数字で表すと、メールのやり取りが少ない相手でも
「あ~、あの時の…」と思い出すことができます。

「16日の新年会、予約とれました」
「2月14日のイベント打ち合わせについて」
など、日常のやりとりでも意識して日付を件名に入れると、
読み手は数字に注意がいくので記憶に残りやすく、確実です。

▼ 読む側に整理しやすく伝える
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
同じ相手に複数回メールを送るような場合も
数字を入れると分かりやすいです。

例えば、ページものの原稿を編集者やデザイナーにメール送信する場合
「○○○社 社内報72号 P1-2」
「1月18日掲載 △△銀行 12段原稿-1」
のようにページ数や通し番号を入れておくと、
受信する側が整理がしやすく混同する心配もありません。

同じ件名が続く場合
「パッケージデザイン打ち合わせの件(2)」
と送信するたびに数字を入れていくのも、
後で読み返すときに便利です。

件名に限らず、メール本文や企画書などでも、
数字で表すことを意識して書くと内容がより具体的に伝わり、
説得力が増します。

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今週は、読み飛ばされない件名の工夫についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 読ませる件名(2)
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固有名詞を入れる

迷惑メールに間違われない件名にする対策として考えられるのが、
具体性を持たせること。
その一つが固有名詞を入れて、相手や用件をはっきりと特定することです。

●自分の名を名乗る

はじめまして。神垣と申します。
ライターの神垣です。
○○産業(社名)の田中です。

初めての相手や長らくご無沙汰している相手にメールを送るときには、
自分の名前や社名などを入れると、件名だけで誰からのメールか判断がつきます。

とはいえ「山本です。昨年中はお世話になりました」という件名の迷惑メールもあるので
油断できません。
「ABC商会の山本です」のように社名を添えて、どこのだれとすぐに分かる工夫も必要です。

「サイト更新の打ち合わせについて ○○産業・田中」
と件名の後に社名や名前を入れた件名もよく見かけるようになりました。

件名で名を名乗る場合、「あゆみです」「あやです」のように
姓ではなく名前だけにすると迷惑メールに間違われやすいです。

●社名を入れる

○○株式会社(社名)からのお知らせ
【△△銀行】「電子お取引レポート」交付のお知らせ
ユニセフ支援者の皆さまへ

このように社名や団体名などの固有名詞を入れた件名も多く見られます。
この場合、メールソフトの設定で「送信者名」にも社名や名前を
登録しておくこともお忘れなく。
迷惑メールでは、件名の固有名詞と送信者名のそれとが食い違っているので
見分けやすいのですが。

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今週は、読み飛ばされない件名の工夫についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 読ませる件名
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読み飛ばされやすい件名とは?

送ったメールが相手に読まれていなかった…という経験はありませんか?
私は何度かあります。

一例を挙げてみましょう。
友人のメルマガが紹介されている記事を発見したので、すぐさま
メールで知らせたのですが、後日、本人に伝わっていなかったことが発覚。

送信メールをチェックしてみると確かに送信済みになっているし、
アドレスの間違いによるエラーも出ていません。

原因は……メールの件名でした。
送信済みメールの件名を見ると「お気づきですか?」。
迷惑メールにもよくある件名だったため、その友人もスパムと捉え、
件名を見た時点で消去していたのです。

▼ 不特定多数に通用する無難な表現
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
こうしたケースは、案外、親しい間柄の相手とのやりとりで起こりやすいもの。
なぜなら、「これで通じるだろう」と言葉を省略してしまうからです。
結果、迷惑メールと間違われ、消去されたり読み飛ばされてしまうのです。

「件名を具体的に」というのは、当メルマガでも何度となく述べてきたこと
ですが、迷惑メールの件名の特徴はその逆。

「ご無沙汰しています」「ご馳走になりました」「ありがとうございます」
など、敢えて対象を特定せず、抽象的な表現で思わせぶりに書くことで、
誰にでも当てはまり、なんとなく心当たりのある件名になっているのです。

自分にとって必要か不要か。
メールを判断する際、最初のチェックポイントとなるのが件名です。

上記の例のように迷惑メールと間違われず、相手にきちんと
読んでもらえる件名について今週は考えていきたいと思います。

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