今週は、「私ならこう書く」というメールの実例をご紹介
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 書き換える技術(2)
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                          退職のあいさつ
 <文例>
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 いつもお世話になります。

 突然のお知らせで恐縮ですが
 本日をもって、嘱託社員として在籍する○○○を
 退職することになりました。
 これまで大変お世話になり、本当にありがとうございました。
 
 今後の業務については△△(メールアドレス)が引き継ぎます。
 業務についてご不明な点があれば
 当方までお問い合わせください。

 TEL:090-XXXX-XXXX
 E-mail:本人の個人メールアドレス

 皆様のご健康とますますのご発展を祈念しつつ
 退職のごあいさつまで。

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 ご覧のとおり、退職のあいさつメールです。

 退職のあいさつメールとしては、特に問題のない文面なのですが
 このメールがBCCで送られてきたのが、本人が退職する日の15時過ぎでした。

 退職に関するもろもろの業務がひと段落して
 関係者にあいさつメールを送ったものと思われますが、

 15時過ぎに送信されたメールを実際に読んだのは
 その1時間後の16時過ぎ。

 突然のことで驚くとともに
 その退職する担当者から受けていた仕事があったので
 内心、焦りました。

 本人の連絡先が明記されているとはいえ、
 せめて、その日の午前中に知らせがあれば
 今後の業務について尋ねる余裕もあったのに…
 と少し残念に思いました。

 同時期に退職した別の担当者からは
 退職後間もなく、封書で退職のあいさつが送られてきました。

 あいさつ文には
 退職の旨とこれまでの感謝の言葉のほか
 一緒に担当した仕事の感想や、今後の対応など
 簡潔ですが、丁寧な言葉で手書きされていました。

 どちらも同じ職場を退職した人のあいさつではありましたが
 これからもご縁があればいいなと感じたのは
 後者のかたでした。

 知らせる側の効率を考えれば
 BCCのメールで一斉送信するのが理に適ってはいるのですが
 受け取る側の心理としては
 手書きの手紙が印象に残り、好感を持ちました。

 ちょっとしたことですが、
 自分に手間がかからないことを優先するか、
 相手への手間をいとわないか
 対称的な対応と思い、今回ご紹介してみました。
 (すみません。書き換える例ではなかったですね)

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