今週は、気になる言い回しや表現の仕方について取りあげます。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 気になる表現(3)
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                        文意の違いを明確に

 「○○について既に述べられていらっしゃるようでしたら、
  ご容赦の上、そのバックナンバーのタイトルを
  お教えいただければ幸いです」

 上記の文例は、敬語の使い方に問題があり、文章も長いです。

 「述べられていらっしゃる」
 の一文には、尊敬の「~られて」と「いらっしゃる」が重なり
 敬語が過剰に使われています。
 ここでは「述べておられる」とすれば、すっきりします。

 文が長いのは「ご容赦の上、」として、後の文を続けているから。

 「ご容赦」と許しを請う一文と
 「お教えいただければ」とお願いする文が一つになっているので
 言葉づかいは丁寧でも、ぞんざいな印象を与えるのです。

 「ご容赦ください」
 と一度文を切れば、「ご容赦=お許しください」という意が
 きちんと伝わります。

 文を切ったうえで
 「差し支えなければ」「可能でしたら」というひと言を添えて
 「バックナンバーのタイトルを~」と続ければ
 文の流れもよくなり、相手にお願いする気持ちも表現できます。

 上記をまとめると、次のように書き換えられます。

 「○○について既に述べておられたら、ご容赦ください。
  改めて確認したいので、差し支えなければ、
  ○○について書かれたバックナンバーのタイトルを
  教えていただけないでしょうか」