今週は、間違いやすい敬語表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 謙譲語の間違い(3)
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「拝見なさる」?

「拝見なさる」?

謙譲語と尊敬語とごちゃ混ぜになっている一文を挙げます。

「拝見なさった後、お返しください」

「拝見する」は「見る」の謙譲語ですが、
「なさる」は「する」の尊敬語です。

相手が「見る」という行為に「拝見する」を使うのはNG。
自分が「見る」という行為をへりくだって言うときに使うのが
「拝見します」です。

この場合は

「ご覧になった後、お返しください」
または
「お読みになった後、お返しください」

と「見る」の尊敬語「ご覧になる」「お読みになる」
を使います。

「拝見いたします」という表現がありますが、これは
「拝見します」として差し支えないと考えます。

なぜなら、
「拝見」自体が「見る」の謙譲語なので
「する」の謙譲語「いたします(いたす)」を続けてしまうと
謙譲が重なってしまうからです。

「拝見します」「拝見しました」として
相手に失礼にはなりません。

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