今週は、部下や上司からの気になるメールについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 部下・上司のメール処方箋(5)
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社内と社外のメールの区別

今週は、部下や上司からの気になるメール作法への処方箋を
ご紹介してきました。

<同僚からの「気になる」メール>———————————–

私は管理職ではないので部下はおりませんが、
同僚(後輩)のメールに何とかならないものかな、と思うことがあります。

顧客宛てのメールが、関係者の私にもCCやBCCで送られてくるのですが、
日本語としてなっていないことがしばしばあるのです。

例えば、先日送られてきたメールで驚いたのは、
「客先の従業員の個人情報を含むファイルにパスワードをかけて
メールに添付して送ってください」
と顧客に依頼する場面で、

———————————–
・受講者リスト(パスワード添付で要提出)
———————————–
と書いてあったことです。

弊社は個人情報を扱うためプライバシーマークを取得しており、
個人情報を含むファイルをメールに添付して送る際には
パスワードをかけるのが当然になっていますが、
顧客の中にはそうではない企業、担当者もいらっしゃいます。

同僚は、箇条書きにしてわかりやすくしたつもりだと思いますが、
「パスワード添付」という表現は、
メールを受け取った人によっては
意味が分からない場合もあるのではないか?と思いました。

また、顧客に対して「要提出」という表現は失礼だろうとも思いました。

メールの作法以前の問題で、
メールを読む相手の立場に立ってわかりやすく文章が書けるかどうか?
ではないかと考えますが、いかがでしょうか?

また、部下や新入社員などの失敗ですと指摘もしやすいのですが、
自分と歳の違わない、40過ぎの男性に
どのように対応すべきかも悩ましいところです。

——————————————————————-

おっしゃるとおり、
客先に送信するメールとしては、いささかお粗末。
社内宛ならともかく、客先に「要提出」は失礼です。

ビジネスメールは、用件を端的に伝えることが重要ですが
だからと言って、相手に対する礼儀や敬意まで
取り払ってよいわけではありません。

「受講者リストの提出をお願いいたします」とか
「データの送付に関しましては
添付メールにパスワードをかけ、送信をお願いいたします」

といった、相手に「お願いする」言葉を添えたいところです。

社内と社外のメール対応の違いを意識していないと
上記のように相手に失礼なメールを送ることになりかねません。
日々のメール対応で、注意したいポイントです。

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今週は、部下や上司からの気になるメールについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 部下・上司のメール処方箋(4)
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転送の理由

今週は、部下や上司からの気になるメール作法への処方箋を
ご紹介しています。

<上司からの「気になる」メール>———————————–

社長から何のコメントもなしに社員のメールが全文、
そのまま転送されてくる時があります。

そのメールをしっかり読むと、
この部分を社長は気にされていると言うのはなんとなくわかるのですが、
それを見た私にどうしてほしいのかが、分からないんですよね。

同意を求めているのか、
(その社員に)注意、意見をしてほしいのか、など。

結局、意図が分からないので
直接聞きに行っているんですけど。
まぁ、その事によって真意が聞けるので、
よい部分はあるんですが、

少なくともどの部分が気になっていて、
どう思うかなどのコメントを書いていただきたいなと思います。

——————————————————————-

なぜ、転送されてきたか分からない
そういうメールは上司に限らず
社内・社外を問わず、結構ありますよね。

転送「した」側は
何らかの思いや意図があり、転送するのでしょうが
転送「を受けた」側は、なんのことだか分からない…。

転送した本人に聞ける環境にあればよいですが
そうでない場合は、
「先ほどの転送メールについてですが…」と
改めて尋ねなければならず、余計な手間を増やすことに…。

転送する際は
「佐藤さんからの参考情報です。共有しておきたいので転送します」
「下記の報告について、ご意見をお願いします」
のように、転送した文面に対して

・どのような意図で送ったか
・転送した内容についてどのような反応がほしいのか

を明らかにしておくと
転送を受けた側も、その意を汲んだ対応ができます。

ただメールを転送しただけでは
その内容を共有することはできません。
ひと言、転送の意図を添える配慮を忘れずに!

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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法       < 部下・上司のメール処方箋(3)
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メールがすべて?

今週は、部下や上司からの気になるメール作法への処方箋を
ご紹介しています。

<部下からの「気になる」メール>————————

メールの使い方についての悩みです。

つい先日、チームメンバーに
メールだけを使うのでなく、
添付資料の確認の返事などはメールでなく、
声を掛けるだけでいいよねと認識を合わせたつもりでした。

チームメンバーは、前、横、斜めと声が届く範囲に
座っていますので、場面によってはメールより
声を掛け合う方がいいと思ったからです。

ところが、まだそのことが浸透せず、
確認しましたとか、了解です、など、メールで返事が返ってきます。

指導する側の力の無さもあるかもしれませんが、
メールだけを使用するのではなく、声掛け、電話など、
場面に応じた手段を使ってほしいものです。

——————————————————————–

座席が至近距離にあるメンバー同士でも
メールで応答というケースは、意外と多いようです。

同じ社内でも、部署が遠く離れた位置にあるとか
外出先から確認メールを入れるという状況ではなく

声がが届き、顔が見える範囲内にいる社員同士が
ひたすらメールで受け答えしている様子は
客観的に見れば、味気ないというか、寒々しいものです。

もともとは「声を掛け合う」ところから始まった「伝達行為」が
メールというツールによって、より早く、より効率的になったことは
間違いありません。

ですが、メールが普及・浸透した現在でも
口で伝えた方が早い場合、
電話で話した方が理解を得やすい場合
もあります。

状況に応じて最も確実に伝わる手段を考えてみましょう。

メールの良さは
・時間・場所を問わず伝達が可能
・スピーディー
・記録として残る
です。

でも、キーボードを打つより、ひと言声をかければ済むような内容は
口頭で伝えてもいいはず。

一方で、複雑な内容をすべてメールで伝えようとすると
却って誤解を招いたり、ポイントがずれて理解されたり
ということもあります。

クレーム対応や謝罪もメールだけで対応しようとすると
こじれて収拾がつかなくなることも。

「メールはあくまで伝達手段のひとつ」ということは
当メールマガジンでも繰り返し述べていることですが

メールですべて完結させようとするのではなく
メールに代わる伝達手段として
その場や、その時々で最良なものを使い分けたいですね。

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【しごび】 の お 知 ら せ
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広島限定情報ですが・・・

本日13時過ぎに放送の
RCCラジオ「日々感謝。ヒビカン」 
に15分ほど出演します。

ゲストコーナー「ようこそヒビカン!」で
ビジネスメールのマナーについて15分ほど話す予定です。

地元のみなさま、ぜひ聴いてくださいね♪

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今週は、部下や上司からの気になるメールについてです。
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仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法   < 部下・上司のメール処方箋(2)
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                          あやふやな伝言

今週は、部下や上司からの気になるメール作法への処方箋を
ご紹介しています。

<後輩社員からの「気になる」メール>—————————–

先日、私が外出している間に私宛ての電話を受けた
他部署の男性社員から
こんな電話メモがグループウェアから届きました。

———————————————-
件名:◯◯◯◯株式会社?
———————————————-
すみませんはっきりと聞き取れなかったのですが、
□□?様

女性の方から
メールを送りましたので確認下さいと
電話がありましたよ。
———————————————-

まず件名を読んで「一体何だ??」と困惑し、本文を開いて更に脱力。

『そのハテナマークは、なんなんだ!
まるでその場で声をかけられたかのようなフランクな言い回しで、
口語文をそのまま社内メールで送ってくるなんて・・・
入社後2年も経ってるのに、まだ学生気分かい!
しかも、はっきりと聞き取れなかったなら、聞き返しなさいよ!』

とモヤモヤを心に抱えたものの、
これが同じ部署の後輩であれば即座に注意するのですが
普段あまり関わりのない他部署の年下社員という事もあり、
私が偉そうに指導するのも気が引けてしまって、その時は結局
「確認しました。ありがとうございます」とだけ返信してしまいました。

彼の将来を思うと、何かアドバイスをした方がよかったのでしょうか。
その場合、直属の部下や後輩ではない社員に対しては、
どのような言い方をすれば、角が立たずスマートに伝えられるか、
よい知恵をお貸しいただけないでしょうか。

——————————————————————–

社内向けのメールとはいえ
えらくくだけた調子のメール文ですね。

未確認の情報をそのまま取り次ぐ対応も
いただけません。

望まれる対応としては…

電話を受けた時点で
相手の社名や名前が聞き取れなければ、
聞きなおして確認する。

というのが基本。
そうすれば、下記のメールのように
「誰が」「いつ」「何を」を伝達できます。

——————————————–
件名:A社の佐藤様からお電話がありました
——————————————–
A社の佐藤様から14時30分に
「メールを送りましたので、ご確認ください」と
お電話がありましたので、お知らせします。
——————————————–

もし、聞き取れなかった場合でも、手がかりとなる
「いつ」「誰に」「何を」を押さえて
下記のように伝達をしたいところです。

——————————————–
件名:山田さん宛てにお電話がありました
——————————————–
14時30分に女性の方から山田さん宛てに
「メールを送りましたので、ご確認ください」と
お電話がありました。

きちんと社名とお名前を確認すべきところ
聞きそびれてしまいました。すみません。
心当たりはおありですか?
——————————————–

冒頭のようなメールを送ってきた後輩に対しては
「確認しました。ありがとうございます」
に続けて
————————————————–
次回から、お客様からの連絡は
「社名」と「ご担当名」を必ずご確認いただけますか。
不確かな情報は、トラブルにもなりかねないので
電話を取り次ぐとき、注意してくださいね。
————————————————–

部署が違えど、お客様対応に関しては
社員全員が気をつけなければならない問題。

遠慮せずに、上記のような
「優しい先輩社員」風に注意を促していいと思います。

きつく書こうと思えば、もっときつく書けるのですが
きちっと注意した後、最後に「ね」で
優しく(?)結ぶのがポイントです。

 

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広島限定情報ですが・・・

明日、午後から放送のRCCラジオ
「日々感謝。ヒビカン」 
に15分ほど出演します。

13時10分ごろ、
ゲストコーナー「ようこそヒビカン!」

略して「ようかん」で
ビジネスメールのマナーについて話す予定。

ほんまに羊羹が出てくるらしいので
楽しみです♪

地元のみなさま、ぜひ聴いてくださいね♪

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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 部下・上司のメール処方箋
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                       指示メールへの返信

 4月に入って、
 「部下や上司の気になるメール作法を教えてください」と
 当メールマガジンで呼びかけたところ、
 全国各地からメールをいただきました。

 今週は、そんな
 部下や上司からの気になるメール作法と
 その対応策をご紹介していきたいと思います。

 <上司から部下への「気になる」-1>———————————

  部下へ指示のメールをしたが、返信がありません。
  そのため、
  「メールしたけど……」と電話で確認しなければならない。
  あるいは
  「メール確認したら、返信して」と、
  いちいちメールに書かないといけない
  というのが悩みです。

 ——————————————————————–

 メールを受信した方は、読んで内容を理解していても
 何らかの反応を送信者に返さないと
 「メールを読んだこと」「内容を理解したこと」は
 分かりません。

 これは社内に限らず、社外の相手に対しても
 メールを確認した旨を伝える習慣をつけたいですね。

 面倒がらずに、メールを読んだら返信を!

 社内の場合は
 「確認しました」「承知しました」

 社外の場合は
 「拝読しました」「確認いたしました」「承りました」
 など、
 メールに目を通した旨をひと言、返信しましょう。

 自分が分かっているだけではダメで
 相手にも「メールを読んだ」と意思表示することを
 忘れずに。

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今週は、堅苦しく抽象的でまわりくどい表現を要チェック
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < お役所言葉にご用心(5)
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漢語の多用

今週は
漢語が多く堅苦しかったり、まわりくどかったりする「お役所言葉」
について取り上げてきました。

漢字で書くと意味が凝縮されて、少ない言葉で表現できる一方
漢語を多く使うほど、堅苦しく、小難しい印象を与えます。

ある種、威厳を示すために漢語を好んで使う傾向があるのが
「お役所言葉」といえるかもしれません。例えば…

「勧奨」
=勧めること
例)農業を勧奨する ⇒ 農業を勧める

「衷心」
=心の奥底
例)衷心よりお詫び申しあげます ⇒ 心からお詫び申しあげます

「懇請」
=心を込めてひたすら頼むこと
例)許可を懇請いたします ⇒ 許可をお願いします

「抵触」
=触れること
例)○○に抵触するものです ⇒ ○○に触れるものです

「送致」
=送る、送付すること
例)関係書類を送致します ⇒  関係書類を送ります

このように意味が伝わりにくい漢語の多用は避け
分かりやすく書き換えて伝えることを意識してみましょう。

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