今週は、気になる敬語の使い方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法            < ヘンな敬語(5)
◆─────────────────────────────────◆
「苦言を呈させていただく」

今週は、気になる敬語の使い方について、例を挙げて紹介してきました。

「先方の管理体制について、○○と苦言を呈させていただきました」

上記は、客先の管理体制のまずさを指摘したことを
上司に報告するという状況での一文です。

「苦言」とは、文字通り、苦い言葉。
相手にとっては、あまりいい気はしないだろうと思われる
内容のアドバイスや注意などを指します。

相手のためを思って、言いにくいことを敢えて口にする行動が
「苦言を呈する」です。

この表現は、会話よりも書き言葉に使われることが多く
当事者としてよりも、第三者として
「○○について苦言を呈することも、時には必要です」
といった使い方をします。

冒頭の文例は、上司に報告するにあたり
客先に「苦言を呈した」と表現しているのですが
もっと適した言い回しがあります。

「諌言(かんげん)する」です。

「諌言」の諌は「いさめる」という意味で
主に目上の人に対して、その過ちや悪い点を指摘し、
改めるように忠告することを指します。

この場合、「苦言を呈する」よりも
「諌言する」を使うほうが適切と考えます。
したがって、上記の例文は

「先方の管理体制について、○○ということを諌言いたしました」

と、書き換えることができます。

その他の使い方としては、このような用法もあります。

「会長は、わたくし共の諌言に耳を貸してくださいません」

自分が目上の相手に「苦言を呈する」ような状況にあるとき
「諌言する」「諌める」という言葉を使ってみてください。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

神垣プレゼンツ! 広島で注目のイベントですっ!!

——————————————————–
☆☆☆  日本の伝統文化を世界に伝える男  ☆☆☆
——————————————————–
「帆前掛け」総合プロデューサー 西村和弘 トークライブ
——————————————————–

◎日 時 12月7日(金)

◎時 間 18:30~20:00(開場 18:00)

◎会 場 ソアラビジネスポート セミナールーム
(広島市中区広瀬北町3-11 3階)

◎受講料 3,000円 (当日会場にて受付)
——————————————————–

記事全文を読む