今週は、使い方が気になる敬語について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 気になる敬語(5)>
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「お目にかかってください」
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ぜひ一度、所長にもお目にかかってください。
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上記の一文で言いたいことは
「所長にも会ってほしい」
ということです。
ここで問題となるのが
「お目にかかって」
です。
「お目にかかる」は「会う」の謙譲語。
謙譲語は、主語が自分で、自分をへりくだって相手を高める敬語です。
ここでは、相手に対して
「所長に会ってほしい」と述べているので
使う敬語は
自分が主語の謙譲語ではなく
相手が主語となる尊敬語です。
「会う」の尊敬語は「お会いになる」。
従って、上記の文は次のようになります。
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ぜひ一度、所長にもお会いになってください。
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尊敬語と謙譲語の混同をしないためには…
・尊敬語:相手の行為に使う → 主語は「相手」
・謙譲語:自分の行為に使う → 主語は「自分」
という違いを押さえ
「誰が」「誰に対して」伝えるかを考えてみましょう。