今週は、読者の方からの質問に答えます
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 仕 事 の メ ー ル 作 法 < 読者からの質問(3)
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                       「それでは」と「以上」

 <読者からの質問>------------------------------------------------

  社外メールについて教えていただきたいことがあります。

  先日、社内で名刺の発注を頼まれたので
  以前から取引のある印刷会社へメールにて発注をしました。

  その際、依頼内容を書いた後、一番最後の挨拶として
  「それでは、よろしくお願いいたします。」
  と書き、メールを送りました。

  そのメールを見た上司から
  「それでは、よろしくお願いいたします。」ではくだけ過ぎるので
  「以上、よろしくお願いいたします。」ではないか、と言われました。

  私としては、「それでは」という言葉は
  普通に使われる言葉だと思っていたのですが、
  ビジネスメールとしては使わない方がよい用語なのでしょうか?

                          (読者 Y.Aさん)
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 上記の質問にある
 「それでは」と「以上」を比べると
 会社間のやり取りとしては
 「以上」の方が漢字表記でもあり
 改まった感じがしてよい、という印象を与えるのかもしれません。

 「以上」に対して「それでは」は
 どちらかといえば、手紙や会話で使われることも多い言葉であり
 ビジネスメールに使うにはカジュアルすぎる
 というのが、Y.Aさんの上司の方の捉え方だったのでしょう。

 ただ、「以上」はもともと
 「記書き」という文書形式
 (「記」で始まり、用件を箇条書きで記す)の
 締めくくりの言葉です。

 「記書き」でない文書の末尾に「以上」と書くことの方が
 実は“例外”であり

 社内のやり取りならばともかく
 社外の相手へは「以上」よりも「それでは」の方が
 表現もやわらかく、丁寧な印象を与えると考えます。

 「以上」を使うのであれば、それだけでなく
 「以上が名刺に入れたい要素です。
  それでは、ご対応をお願いいたします」

 といった具合に、言葉を添えて文章にする方が
 まとまりがよいよのではないでしょうか。

 「以上」については、過去の記事でも取り上げているので
 参考にしてください。

 ▼末尾の「以上」< 読者からの質問(3)>VOL.1107
 

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