今週は、感謝やお礼の気持ちを伝えるひと言についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 感謝の伝え方(4) >
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大和言葉で書き換える
「平素より格別なご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます」
といったお礼の一文を、ビジネス文書で見かけます。
漢字が多く、かっちりしていて硬い文なので
定型文として都合はいいのですが
メールで使うなら、もう少しやわらかい言いまわしにしても
よいのではないでしょうか。例えば……
「ひとかたならぬお引き立てをいただき、心からお礼を申しあげます」
「ひとかた」とは、普通の程度。
「ひとかたならぬ」は、普通どおりではない、並みひととおりではない
ことを指します。
「格別な」の言い換えとして用いると、文が和らぎます。
「お引き立てにあずかりまして、ありがたく存じます」
「あずかる」は「与る」と書き
目上の相手からの好意や恩恵を受けることを意味します。
ひいきにしてもらっていることへの感謝の気持ちを表す
言い回しが
「お引き立てにあずかりまして」です。
「いつもお心にかけていただき、ありがとうございます」
「心にかける」は、心に留めて気にかけること。
自分や会社のことをひいきにしてもらっている
目上の相手や客先に対して、感謝の気持ちを伝えるときに
「お心にかけていただき」
と使います。
硬い調子の文章になっているな、と思うときは
このように大和言葉を使って書き換えると
文章がやわらかく、やさしい印象になります。
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【しごび】 の お す す め
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最終回は12月24日(木)開講です。
テーマは「交わる」。
招待を受けた先で感じよく振る舞うための大和言葉を学びましょう。
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2005年創刊! 「まぐまぐ大賞 2016」キャリアアップ部門で2位に入賞しました!
2015年に編集協力した単行本「一目置かれる大和言葉の言いまわし」が文庫化
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