今週は、感謝やお礼の気持ちを伝えるひと言についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法          < 感謝の伝え方(4)
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                       大和言葉で書き換える

「平素より格別なご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます」
といったお礼の一文を、ビジネス文書で見かけます。

漢字が多く、かっちりしていて硬い文なので
定型文として都合はいいのですが
メールで使うなら、もう少しやわらかい言いまわしにしても
よいのではないでしょうか。例えば……

「ひとかたならぬお引き立てをいただき、心からお礼を申しあげます」

「ひとかた」とは、普通の程度。
「ひとかたならぬ」は、普通どおりではない、並みひととおりではない
ことを指します。
「格別な」の言い換えとして用いると、文が和らぎます。

「お引き立てにあずかりまして、ありがたく存じます」

「あずかる」は「与る」と書き
目上の相手からの好意や恩恵を受けることを意味します。
ひいきにしてもらっていることへの感謝の気持ちを表す
言い回しが
「お引き立てにあずかりまして」です。

「いつもお心にかけていただき、ありがとうございます」

「心にかける」は、心に留めて気にかけること。
自分や会社のことをひいきにしてもらっている
目上の相手や客先に対して、感謝の気持ちを伝えるときに
「お心にかけていただき」
と使います。

硬い調子の文章になっているな、と思うときは
このように大和言葉を使って書き換えると
文章がやわらかく、やさしい印象になります。

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【しごび】 の お す す め
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