今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします。
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  仕 事 の メ ー ル 作 法               < 読者からの質問 >
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                         「掲題」という表記
<読者からの質問>————————————————

VOL.1061の「標記」か「表題」かというメールマガジンについてですが、
私の職場では、「標記」「表題」のほかに、
「掲題」が使われていることもあり、私も時々使用していますが、
これは、間違った使用でしょうか。
(読者 S.Sさん)
——————————————————————

VOL.1061「標記」か「表題」か
についての記事に対していただいた質問です。

「掲題」という言葉は、比較的、新しい言葉のようです。
実は私も知りませんでした。

辞書や記者ハンドブック、朝日新聞の用語の手引でも
見当たらなかったのですが、
メールのやりとりでは使われている言葉のようですね。

意味としては「標記」やか「表題」と同じで
メールを送信する際の件名に書かれた内容を指します。

どのようなところから発生した言葉なのかは
分らないのですが

すでに使われている言葉でもあり
メールの文中に「掲題」とあっても
「件名のことだな」と理解できるので
間違いとは思いません。

「標記」「表題」そして今回質問のあった「掲題」
いずれの場合も読み手に意味は通じるので
使用するのには問題ないと思います。

<追記>
 2021年現在も、広辞苑、コトバンク、
 記者ハンドブック、朝日新聞の用語の手引、毎日新聞用語集
 にも「掲題」の意味は掲載されていませんでした。

 唯一、明鏡国語辞典には
「題名を掲示すること。また、その題名」
 とありました。

 
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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(5)
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                       「ご返事」と「お返事」

<読者からの質問>————————————————

以前から気なっていたのですが、
「ご返事」は「お返事」ではないのですか?
(読者 ガジェットさん)
——————————————————————

「ご返事」と「お返事」については
バックナンバー VOL.89で詳しく触れているので
ご覧ください。

ただ、実際には「お返事」も多く使われており
文章の流れで「お返事」とする方が通りが良い場合もあります。

私は目上の相手や客先へのメールには
「ご返事」を使うことにしています。
「お返事」より改まった印象があるからです。

 
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(4)
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                          名前の後の「拝」

<読者からの質問>————————————————

「しごび」VOL.1057 に「拝」についての記載があり、
関連する疑問を持っていたので、勇気を出してメールしました。

その疑問は、メールやハガキの差出人名の後に付ける
「拝」です。

「○○ 拝」のような差出人名を記載した
メールやハガキをたまに頂戴することがあります。
自分をへりくだって用いていると思われますが、
私は浅学なため知りませんでした。

少し調べてみると、ある手紙の書き方の書籍に、
自分の名前はフルネームが基本で
「拝」を付けると目上の人に対して失礼にあたる
と解説がありました。

しかし、それ以上の詳しい説明がなく、出典も定かではないので
正しい情報かよくわかりません。

私にとってよくわからない「拝」の所以を知りたく思います。
もし、「しごび」に取り上げていただけたら幸いです。
(読者 T.Tさん)
——————————————————————

VOL.1057 間違えやすい敬語として取り上げた「ご拝読いただき」
の記事に関連して、いただいた質問です。

記事全文を読む

今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(3)
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                            「取り急ぎ」

<読者からの質問>————————————————

社内、社外問わず、急いでお返事を書くことがあり、

「取り急ぎ、お返事まで」とか、
「取り急ぎ、お礼まで」とか、返信をすることがあります。

この「取り急ぎ」
いつも、きちんと使えているのかなぁ・・・と不安です。

「取り急ぎ」と書くことは、そもそも失礼なことなのか。
また、「取り急ぎ」を使った場合の締めの言葉で、
正しいものはどれなのか。

教えていただけたら、ありがたく思います。
(読者 M.Sさん)
——————————————————————

「取り急ぎ」の「取り」は「急ぎ」を強調する言葉です。
手紙文で主に使われていましたが、
メールでも極めて急いでいて、用件のみを伝えるときの
締めくくりの言葉として、よく使われます。

「まで」は、「取り急ぎ」とセットにして使うことで
「とにかく急いでいるので用件だけ、お伝えしますね」の
「だけ」に相当する、文末を結ぶ言葉です。

ですから、「取り急ぎ、○○まで」というフレーズを使うことは
失礼ではありません。

文末の「まで」を「申しあげます」に書き換えると
より丁寧な表現になります。

「取り急ぎご連絡まで」
「取り急ぎご連絡申しあげます」
いずれも適切な表現です。

ただ
「取り急ぎご連絡まで申しあげます」
は間違った使い方。

「まで」は文末に使って
「取り急ぎ」の意味を強め、確認する気もちを表すので、
後に「申しあげます」を続けるのはNGです。

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【しごび】 の お す す め
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東京地区限定ですが…

朝日新聞夕刊be「人生の贈りもの」というインタビュー連載で
私が尊敬する樹研工業 松浦元男社長が紹介されています。

6月1日から5日までの連載です。
東京地区のかた、ぜひ、ご一読を!

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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法         < 読者からの質問(2)
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                            複数の宛名

<読者からの質問>————————————————

仕事でメールは必要不可欠なのですが あて名についてです。
以前  ○○会社 社長 △△様 という類の質問&回答はありましたが
下記のような場合、どのようにしたらよろしいでしょうか?

◇◇館長、○○課長、△△センター長、□□先生 あてのメールです。
複数あてですので、いちいち苗字+様とは入力しません。

私は ◇◇館長 様、○○課長 様、△△センター長 様
□□先生 とします。

以前、「殿」については、上から目線という回答がありましたし、
最近はあまり殿をつかわなくなりましたので、「様」とし、
先生の場合のみ ××先生というように区別しています。

御多忙とは存じますが、ご教示いただきますよう
よろしくお願いいたします。
(読者 Iさん)
——————————————————————

「館長」「課長」「センター長」といった役職名も
「先生」と同様に敬称なので、「様」は付けません。

もし、Iさんのように複数の人の宛名を羅列するのであれば

 ◇◇館長 ○○課長 △△センター長 □□先生

とする方が良いでしょう。

そのほかの書き方として
同じ内容の文書を上記の方々に送信(回覧)するのであれば
宛名を「各位」とするのも一つの方法です。

もし、そのメンバーを総称する呼び名があるのであれば
例えば
「○○協議会 各位」とすることもできます。

メンバーを総称する呼び名がない場合は
「関係各位」
としてもよいでしょう。

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                       「標記」か「表題」か

間違えやすい同音異義語について紹介した
VOL.1038 「標記」と「表記」について

下記の質問をいただきました。

<読者からの質問>—————————————–

 1点お伺いしたいことがあります。
 標記=表題 ということなので、メールでの件名をさす場合は、
 どちらでもよいということでしょうか。
 私は標記の方を使用しています。
                     (読者 Y.Tさん)
———————————————————–

確かに、標記は「表題」を意味するのですが
メールの本文で、件名(に書かれた言葉)を指す場合
「標記の件ですが…」「さて、標記について…」のように
「標記」を使うのが一般的なようです。
FAXの送信状では「標記」をよく目にします。

ただ、「表題の件ですが…」としても間違いではありません。

<追記>
 ビジネスメールのやりとりで
 メールの本文で件名を指す際に
「標記」と「表題」のどちらが多く使われているかは
 確認しようがないのですが、
 結論としては、どちらを使ってもよい
 と思います。

 ただ、字が違うと意味が異なってくるので
 書き間違えないように注意しましょう。

 整理すると下記のようになります。

 〇 標記  × 表記
 × 標題  〇 表題

「標記の件ですが」
「表題の件ですが」

 といった具合に使います。

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