今週は、省略する前の文・後の文を比較します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 略さずに書くと…(5)
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 「目からうろこ」

「目からうろこでした」
「たなぼたの売上」

よく目にする言い回しですが、「目からうろこ」も「たなぼた」も
略した語です。

「目からうろこ」 ⇒ 目からうろこが落ちる
何かがきっかけになり、急に物事の実態などがよく見え、
理解できるようになることの例え

「たなぼた」   ⇒ 棚からぼた餅
思いがけない好運を得ることの例え

「目からうろこ」は、本来の「目からうろこが落ちる」よりも一般化
している感があります。

ある会社の社内報で、社長のあいさつ文に「目からうろこでした」とあり、
「目からうろこが落ちる思いでした」と訂正したことがあります。

「目からうろこ」が普及しているとはいえ、略したまま表記すると
場合によっては、教養を疑われることもあるので注意が必要です。

若者言葉と言われる「キモイ」「きしょい」なども略語の一種ですが、
若い人に合わせて、無理に使っている年長者の姿は、「痛い」ものです
(少なくともビジネスメールには使わない方が無難)。

本来の意味を知っていて略して使うのと、
知らないまま略しているのとでは、大きな違いがあります。

TPOに合わせた使い分けを意識したいですね

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今週は、省略する前の文・後の文を比較します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 略さずに書くと…(4)
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 「~いただきたく。」

違和感を覚えるか否か。感じ方が異なる言葉に
「~いただきたく。」
で終わる文があります。

社内メールでよく使われる言葉と思われますが
日常的に使っている場合には違和感がないようで
社外の相手に対しても「~いただきたく。」を使っているケースも。

私は「~いただきたく。」で終わる文章には違和感を覚えるので、
懇意な相手にも自分から使うことはありません。

「○○についてのご意見をいただきたく」
「添付の資料をお読みいただきたく」
「ご出席をお願いいたしたく」

上記のように「いただきたく。」で終わっている一文を読むと
文としての収まりの悪さを感じるとともに、
「だから、どうしたいのだろう?」とつい、後に続く述語を
求めてしまうのです。

「いただきたく」の後に続く言葉が省かれていても
何を伝えたいのかは想像できますが……

「○○についてのご意見をいただきたく存じます」
「添付の資料をお読みいただけますか(にお目通しください)」
「ご出席をお願いいたします」

このように述語を添える方が、文としては収まりがよく
丁寧に感じられます。

<追記>
「いただきたく。」で終わることについて
 私は上記の理由で使わない、
 という考え、方針で文章を書いています。

 一方で、
 社内で定着しているので、違和感を覚えないという
 読者の意見もありました。

 気になるかどうか、使うか否かは感覚的な問題なので
 すでに社内に定着し、違和感がないということであれば
 それでよいと思いますし、
 それが誤りということでもありません。

 ただ、私のセミナーや講座では
「いただきたく。」で終わらず、述語を書いて終わりましょう
 とお伝えしています。

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今週は、省略する前の文・後の文を比較します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法          < 略さずに書くと…(3)
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                          「突然のメール

「突然のメール、失礼いたします」

ファーストコンタクトの際のメールの書き出しの一文です。
上記でも意味は通じますが、もう少しきちんと書くとしたら…

「突然メールをお送りして、失礼いたします」
「メールにて失礼いたします。突然で恐縮ですが…」

といったところでしょうか。

「突然のメール、申し訳ありません」
は、なぜ「申し訳ありません」なのか、言葉足らず。

「突然、メールをお送りする失礼をお許しください」
は、上記の文例よりは改まった書き方ではありますが、
仰々しい感じがします。

「メール」を「連絡」とした場合は、次のようになります。

「突然ではございますが、ご連絡申しあげます」
「急ぎの連絡(用件)につき、失礼いたします」
「ご連絡したいことがあり、急ぎお伝えいたします」

または、用件を先に述べ、結びの文で次のように締めくくることも
できます。

突然のご連絡となりますが、どうぞよろしくお願い申しあげます

いずれにせよ「突然のメール、」「突然の連絡、」のように
読点で切ってしまうと、唐突で言葉足らずの一文になりがちです。
省かれた部分の言葉を書き添え、恐縮する気持ちが伝わる丁寧な表現を
意識してみましょう。

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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 略さずに書くと…(2)
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読点に代わる言葉

「ご招待、ありがとうございます」でも意味は通じますが
より丁寧に書く場合は

1)「ご招待いただきまして、ありがとうございます」

一般的には
2)「ご招待いただき、ありがとうございます」

メールで簡略化したのが
3)「ご招待、ありがとうございます」
です。

表現の丁寧さの度合いは
1)> 2) > 3)
という順になります。

依頼するときは
「ご確認、お願いします」に対して、より丁寧に書くと

「ご確認いただきますようお願い申しあげます」

この一文では仰々しいという場合は
「ご確認をお願いいたします」
とすればよいでしょう。

「ご確認、」と読点で区切って、後の言葉を省略する代わりに
「ご確認を」と「を」の一文字を添えるだけでも
一文が改まった感じになります。

社内や懇意な相手へは、より短くスピーディーにやりとりするためにも
言葉を簡略化する一方で

ファーストコンタクトや改まった表現を要する場面では
略さず、丁寧に書くことも必要。

そのとき、普段使っているラフな表現に、どのような言葉を添えると
きちんとした一文になるか、気に留めてみましょう。

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 「ご連絡、」

「ご連絡、ありがとうございます」
(あるいは、ありがとうございました)。

上記はビジネスメールでよく使う一文です。
使い慣れていると気づかないのですが
実はこれ、短縮した一文でもあります。

本来は、次のように書くのではないでしょうか。

「ご連絡いただき、ありがとうございます」

初めてやり取りする相手や、礼を尽くす場合には
「いただき」を添えていたのに、
相手とのメールのやり取りが頻繁になったり、懇意になったりすると、
文を簡略化することが多くなります。

私自身も書き分けることを意識していたつもりですが
先日もメールでファーストコンタクトのあった相手に、うっかり
「ご連絡、ありがとうございます」を使ってしまい

相手からのメールの冒頭が
「ご連絡いただき、ありがとうございます」
と、自分より丁寧な表現になっていて恐縮しました。

もちろん「いただき」がなくても意味は伝わりますし
それで不愉快になる人もいないと思うのですが
送信する側として、気をつけておきたい言葉遣いではあります。

本来は丁寧に言葉を添えるべきところを「、」で省略している
言いまわしがほかにもありそうです。

今週は、このように略さずに書くと、どのような言い回しになるか、
日常よく使う言葉を見直してみたいと思います。

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今週は、「~させていただく」についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 気になる敬語(5)
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                    「プレゼントさせていただく」

次は、あるネットショップからのメールの一文です。

5,000円以上のお買い物をしていただいたお客様に、
もれなく粗品をプレゼントさせていただきます。

上記の文例の「~させていただく・・・」を取り外したのが次の文例です。

5,000円以上のお買い物をしていただいたお客様に、
もれなく粗品をプレゼントしております

「しております」の代わりに「いたします」でもよいと思います。

「~させていただく」は、何らかの行為を相手に対して自分が「する」ときに、
相手の意向を尊重するがゆえ、許可や了承を得るときに使う言葉。
「相手の許しを得て、そうさせてもらう」という意味合いがあります。

ですから、上記の例の場合
お客様へのサービスとして、店側が粗品を送るのですから
相手の許しを得るための「~させていただく」を使わなくても

「粗品をプレゼント中です」「プレゼントしております」として
失礼にはなりません。

どんな動作や行為にも「~させていただく」を付ければ敬語になる
わけではないことを気に留めてみましょう。

 
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