今週は、省略する前の文・後の文を比較します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 略さずに書くと…(4)>
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「~いただきたく。」
違和感を覚えるか否か。感じ方が異なる言葉に
「~いただきたく。」
で終わる文があります。
社内メールでよく使われる言葉と思われますが
日常的に使っている場合には違和感がないようで
社外の相手に対しても「~いただきたく。」を使っているケースも。
私は「~いただきたく。」で終わる文章には違和感を覚えるので、
懇意な相手にも自分から使うことはありません。
「○○についてのご意見をいただきたく」
「添付の資料をお読みいただきたく」
「ご出席をお願いいたしたく」
上記のように「いただきたく。」で終わっている一文を読むと
文としての収まりの悪さを感じるとともに、
「だから、どうしたいのだろう?」とつい、後に続く述語を
求めてしまうのです。
「いただきたく」の後に続く言葉が省かれていても
何を伝えたいのかは想像できますが……
「○○についてのご意見をいただきたく存じます」
「添付の資料をお読みいただけますか(にお目通しください)」
「ご出席をお願いいたします」
このように述語を添える方が、文としては収まりがよく
丁寧に感じられます。
<追記>
「いただきたく。」で終わることについて
私は上記の理由で使わない、
という考え、方針で文章を書いています。
一方で、
社内で定着しているので、違和感を覚えないという
読者の意見もありました。
気になるかどうか、使うか否かは感覚的な問題なので
すでに社内に定着し、違和感がないということであれば
それでよいと思いますし、
それが誤りということでもありません。
ただ、私のセミナーや講座では
「いただきたく。」で終わらず、述語を書いて終わりましょう
とお伝えしています。
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【しごび】 の お 知 ら せ
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『痛いっ! おじさんメール改造講座
~ 今さら聞けない大人のメール作法 ~』
第6回のテーマは「催促メール」です。
催促や督促のメールを送る時の注意点とは・・・
続きは紙面をお読みくださ~い。
神垣の連載は……
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「東京スポーツ」は一日早く水曜日に
掲載予定です。