今週は、うっかり間違いやすい敬語についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < 敬語レッスン(3)
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「お求めやすい」

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Q3-「旧モデルのため、
お求めやすい価格で販売しております」

を正しい敬語に直しましょう。
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上記の「お求めやすい」のように
形容詞として捉えられている感がありますが

敬語として使う場合は
「お求めになりやすい」とします。

分解すると「お+動詞(連用形)+になる」となり
尊敬語「お~になる」を使います。

———————————————-
A3-「旧モデルのため、
お求めになりやすい価格で販売しております」
———————————————-

同様に
お分かりにくい箇所をお知らせください」
という使い方もNGです。

これも、尊敬語「お~になる」を使い

「お分かりにくい」

「お分かりになりにくい

とします。

従って、正しくは
お分かりになりにくい箇所をお知らせください」
という表現になります。

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今週は、うっかり間違いやすい敬語についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 敬語レッスン(2)
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お聞きに来てください

————————————-
Q2-「演奏は午後8時からです。
ぜひ、お聞きに来てください!」

を正しい敬語に直しましょう。
————————————-

上記の「お聞きに来てください」は
「お聞きに」の「お」が不要です。

この場合は「聞きに来て」という意を伝えたいのなら
特に敬語を使わずとも「ぜひ、聞きにきてください」
として差し支えありません。

————————————-
A2-「演奏は午後8時からです。
ぜひ、聞きに来てください!」
————————————-

「聞きに来てください」以外の言い回しとしては
「ぜひ、ご来場ください」
という表現があります。

「担当者に聞いてください」というようなときは
尊敬語「お聞きください」を使い

「担当者にお聞きください

あるいは

「担当者にお尋ねください

とします。

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今週は、うっかり間違いやすい敬語についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法                < 敬語レッスン
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ご拝読いただき

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Q1-「弊社のレシピ本をご拝読いただき、ありがとうございます」

を正しい敬語に直しましょう。
————————————————————————–

「拝読」は謙譲語です。

謙譲語は、自分を主語にし
自分の行為をへりくだることで相手を高める敬語です
(「拝読」は「謹んで(あなたの本を)読みました」という意)。

上記の文例は
自分の会社で刊行した本を
「読んだ」相手に対してのお礼の一文です。

主語は「相手」ですから、尊敬語を使うのが適切です。

この場合、「ご拝読いただき」は
尊敬語の「お読みくださり」「ご覧くださり」
とします。

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・弊社のレシピ本をお読みくださり、ありがとうございます。

・弊社のレシピ本をご覧くださり、ありがとうございます。
————————————————————————–

「ご拝読いただき」のように
一語で謙譲語として完結する「拝読」に
「ご~いただき」という謙譲語を付けるのは
二重敬語となるので注意しましょう。

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今週は、知っておきたい応用表現についてです。
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仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法       < 表現のバリエーション(5)
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                            婉曲な表現

直接的すぎるもの言いは、
相手がイラッときたり、カチンときたり
といらぬ摩擦を生むものです。

ビジネスメールの場合は
会話文以上に「冷たい」「ぞんざい」「高飛車」といった
印象を与えかねません。

それを緩和するために文に盛り込むとよいのが
「緩衝材になる言葉」。
一般に、クッション言葉と言われる言い回しです。

▼「お手数をかけます

文字通り、相手の手を煩わせるようなときに使う代表的な
言い回しです。

例)お手数をかけますが、再度ご確認をお願いいたします。

ほかにも下記のような使い方をします。
・「お手数ですが
・「お手数をかけて恐縮ですが
・「ご多用のところお手数をかけますが

「お手数」を別の言葉にした、次のような言い回しもあります。
・「お手を煩わせますが
・「ご面倒をかけますが
・「お手間をかけますが

上記の言い回しはいずれも
「恐れ入りますが」と言い換えることもできます。

▼「もし、よろしければ

相手の都合や意向を確かめるときに使う表現です。
いきなりお願い事を切りだすのではなく、
「もし、よろしければ」とワンクッション置くことにより、
表現が婉曲になり、相手に受け入れられやすくなります。

例)もし、よろしければ、当方で処理いたします。

「もし」を取って、「よろしければ」だけでもよいでしょう。

ほかにも次のような言い回しがあります。
・「差し支えなければ
・「ご都合がよろしければ
・「ご迷惑でなければ

相手の都合を尋ねる際、注意したいのが
「お暇なときに」「お手すきのときに」
という言い回しです。

「お暇なときで構いませんので」
「お手すきのときに」
のように相手の手間を取らぬように気遣った言い回しですが
曖昧で、読み流してしまいがちな表現でもあります。

返信や回答を要す場合は、次のように期日を示すほうが
よいでしょう。

例)恐縮ですが、4月26日(金)までにご連絡をお願いいたします。
例)急ぎませんが、できれば今月末までにご対応いただけると
  ありがたいです。

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【しごび】 の お 知 ら せ
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5月29日(水)に広島で開催します!

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今週は、知っておきたい応用表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 表現のバリエーション(3)
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OKに代わる言葉

「その内容でOKです」

思った通りに書けば、こうなりますが
「OK」を客先に対して使うのははばかられます。
同様に

「その内容で大丈夫です」

という表現もよく目にしますが、
「大丈夫です」は親しい間柄の相手には使っても差し支えありませんが
客先や目上の相手にはくだけすぎた言い回しです。

では、どのような言い換えればよいのでしょうか。

▼「差し支えありません

「差し支え」は、支障、都合の悪い事情という意味。
「差し支えない」は支障ない、問題ないという意ですから
内容に問題ないというときは、次のようになります。

例)その内容で差し支えありません。

同様の言いまわしとして「問題ありません」もあります。

例)その内容で全く問題ありません。

「全く」を付けると、より強調されますが、
「差し支えありません」の方が表現としては収まりが良い感じがします。

▼「進めてください

「OKです」に替わる言葉として、相手が提示した内容を受け入れる
場合の言いまわし。

例)その内容で進めてください。

▼「お願いします

「進めてください」と同じニュアンスで、
相手が示した内容に同意する意味合いを持つ表現。

例)その内容でお願いします。

「OKです」は便利で使用範囲の広い表現ですが
ビジネスメールのやり取りでは、上記のように言いかえると
きちんとした印象を与えます。

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                             謝罪の言葉

謝罪の言葉として

すみません

をすぐに挙げがちですが
「すまない」の丁寧語である「すみません」は
立場が同等の相手に対する謝罪の言葉です。

より丁寧に、改まった気持ちで詫びる場合は
「申し訳ありません/申し訳ございません」
が適切です。

▼「申し訳ありません/申し訳ございません

言い訳のしようがない、弁解の余地がない、という意味で
「すみません」より改まった気持ちで詫びるときに使う言葉です。

例)当方の不手際でこのようなことになり、大変申し訳ございません。

「申し訳ない」という言葉を使ったお詫びの表現としては
・「お客様に対し、申し訳ない気持ちでいっぱいです」
・「山田さんには申し訳ないことをしました
・「成果が出せず、申し訳なく思っています
があります。

▼「お詫び申し上げます

文字通り、お詫びの意を伝えるフレーズです。
「申し訳ありません/申し訳ございません」に比べ
間接的な謝罪の表現でもあります。

例)不適切な対応を深くお詫び申しあげます。

「お詫び」という言葉を使った他の表現としては
・「お詫びの言葉もありません」
・「お詫びの申しあげようもありません」
例)このような事態を招き、お詫びの申しあげようもありません。

▼「ご迷惑をおかけしました

こちらも文字通り、相手に迷惑をかけたことを詫びる言葉。
例)確認が不十分で、ご迷惑をおかけしました。

▼「失礼しました

「すみません」の代わりに使うとよいお詫びの表現が
「失礼しました」です。それほど深刻な事態ではないけれども
相手に何らかの負担をかけたときに使います。
例)連絡が行き違い、失礼いたしました。

▼「心苦しい
相手に対して気がとがめることを表す表現。
例)不義理をしてばかりで、心苦しく思っています。
お断りするのは心苦しいのですが、やむをえません。
よくしていただいたのに、心苦しいばかりです。

▼その他
・「迷惑のかけ通しで、とても顔向けできません
・「ご指摘の通りで、弁解の余地はありません

親しい間柄では使える「ごめんなさい」「すみません」ですが
ビジネスメールでは、上記のような表現の方が丁寧で
誠意をが伝わります。

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