今週は、 重複した言い回しについて取り上げます。 
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法     < 重ね言葉の言い換え(4)>
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                          「訃報の知らせ」

 今週は、意味が重なっている言葉の
 書き換えを紹介しています。

 「訃報のお知らせ」

 人が亡くなった知らせのことを「訃報」と言うため
 「訃報」の後に「お知らせ」は不要です。

 メールや文書で社外の相手に
 関係者の葬儀の通知をする場合は、

 件名を「訃報のお知らせ」ではなく
 「訃報」とするのが適切です。

 「訃報」という言葉を文に使うときは
 「出張先で会長の訃報に接しました」
 「恩師の訃報に涙した」
 のようにするとよいでしょう。


 本来、「訃報」の「訃」自体に
 死亡の知らせという意味があります。

 「友人の訃を聞いて、急きょ出張先から駆け付けました」
 のように使いますが
 「訃」には、急なというニュアンスが含まれており、

 人が亡くなったことを知らせる際は
 「訃報」を用いるのが一般的です。

 「訃報のお知らせ」のほかに
 「訃報を報じる」も意味が重なる言い回しなので
 注意しましょう。



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 【しごび】 の お 知 ら せ
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 いよいよ最終回。
 4月19日(火)の開講です。

 テーマは、「お礼」
 感謝の気持ちを心を込めて伝えるときの大和言葉を
 学びましょう。
 
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 少人数の和やかな講座です。男性の参加も大歓迎!

 ◆時 間/19:00~20:30(90分)

 ◆場 所/紅茶のお店「linden&chervil」プライベートルーム
     (広島市中区袋町5-5 袋町アレー2F)

 ◆受講料/単発受講 1回につき2,000円(テキスト代含む)

  ※別途、ドリンクのオーダーをお願いします


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今週は、 重複した言い回しについて取り上げます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法     < 重ね言葉の言い換え(2)
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                          「全てを一任」

 今週は、意味が重なっている言葉の
 書き換えを紹介しています。

 「部下に全てを一任しています」

 全てをほかの人に任せることが「一任」です。
 「一任」の前に「全て」があると意味が重なるため

 「部下に全てを任せています」あるいは
 「全て部下に任せています」

 または
 「部下に一任しています」

 と書き換え、意味の重複を避けます。

 「家事の一切を妻に一任している」も同様。

 「一切」は、全てという意味ですから
 「一切を一任」では意味が重なります。

 「一切」を取って
 「家事を妻に一任している」
 とするか

 「家事の一切を妻に任せている」
 と書き換えるとよいでしょう。

 ちなみに、「一任」という言葉は
 律令制で地方官の一定の任期を指すことから
 生まれた言葉です。

 「一任」と書いても「一人に任せる」という
 意味ではありません。

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 【しごび】 の お す す め
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今週は、同じ漢字で2通りの読みがある言葉を取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 2通りの読み(5)
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「いただきます」

今週は、同じ漢字で2通りの読みがある言葉を取り上げてきました。
関連して、読者の方から
次の質問をいただきましたので、ご紹介します。

<読者からの質問>————————————————

お聞きしたいのは、
「いただきます」を漢字で書けば、
「頂きます」と「戴きます」の2通りがありますが、
この両者の使い分けはあるのでしょうか。
(読者 I.Wさん)
——————————————————————-

2通りの読みとは別に
2通りの「書き方」があるケースにつての質問です。

共同通信社の「記者ハンドブック」によりますと

「もらう、載せる」という意味で「いただく」を使う場合は
「戴く」は用いず「頂く」に
表記を統一しています。

(例)
佐藤さんからの頂き物
賞状を頂きました。

食事を始めるときに言う
「いただきます」は
文字で書く場合は平仮名書きにします。

動詞とセットで使う
補助動詞の「~いただく」も
平仮名で表記します。

(例)
ご一読いただけますか?
会長に出席していただくことになっています。

「もらう、載せる」という意味で用いる場合は
「頂く」

動詞のサブで用い、尊敬の意を表す場合は
「いただく」

と「記者ハンドブック」では使い分けられていますので
参考にするとよいと思います。

「戴く」を使うのも間違いではないので
「もらう、載せる」という意味で使う場合は
「戴く」に表記を統一して、
同じ文面に「戴く」と「頂く」が混在しないようにしましょう。

※参考
記者ハンドブック 第12版 新聞用字用語集

7冊目の著書「仕事で差がつく言葉の選び方」刊行。
ビジネスに使える大和言葉を紹介しています。

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今週は、同じ漢字で2通りの読みがある言葉を取り上げます。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法         < 2通りの読み(4)>
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                             「依存」

 「依存」は
 2通りの読みがある言葉ですが
 意味は同じです。

 「いそん」「いぞん」と読み
 あるものに頼ることで成り立つ
 ものやことを指します。

 もともとは「いそん」の読みだけでしたが、
 「薬物依存」「依存症」のように「いぞん」と読むことも増えており、
 「いそん」「いぞん」2通りの読みが共存しています。

 後に「存」がくる熟語で
 「共存」「生存」などの読みは「ぞん」。

 「既存」「現存」は本来「そん」と読んでいましたが、
 「きぞん」「げんぞん」と濁って読むケースも増えています。

 前に「存」がくる熟語では
 「存在」「存続」「存亡」などの読みは「そん」

 「存命」「存外」「存分」などは「ぞん」と読みます。

 同じ「存」という漢字でも
 濁点が付くか付かないかの
 微妙な読みの違いが複数あります。

 「存在」のように、
 そこにある、という意味で使う「存」は「そん」、

 「所存」「異存」のように、
 思っている、という意味で使う「存」は「ぞん」
 という傾向があり、使い分けられていましたが、
 そうした違いも最近では消えつつあります。



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 【しごび】 の お 知 ら せ
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 読みは同じでも字と意味が異なり、間違いやすい言葉を取り上げた
 メルマガの過去の記事が
 「まぐまぐニュース」で紹介されました。

 ▼【メール作法】意外と知らない? 「科する」と「課する」の使い分け
 

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今週は、同じ漢字で2通りの読みがある言葉を取り上げます。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法         < 2通りの読み(3)>
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                             「礼拝」

 「礼拝」も
 2通りの読みがある言葉です。

 仏教では「らいはい」と読み、
 仏さまを拝むことを指し、

 「ご本尊を礼拝(らいはい)する」のように
 使います。

 仏式の葬儀では
 「らいはい」と言って、手を合わせますね。

 キリスト教やイスラム教では
 「れいはい」と読み、神を賛美し祈祷することを
 指します。

 礼拝を行うチャペルのことを
 「礼拝堂(れいはいどう)」と言います。

 宗教によって読み方が変わるのが
 「礼拝」です。


 では「拝礼」は?

 「拝礼」の読みは一つしかなく
 「はいれい」と読み、
 
 頭を低く下げて、神仏を拝む
 という意味があります。

 「神前に拝礼する」のように使います。

 余談ですが
 お寺や神社でご朱印を頂くとき
 ご朱印帳に記される言葉に
 「奉拝」があります。

 「ほうはい」と読み、
 つつしんで拝む、という意味があります。

 神や仏を敬い拝みにきたことを
 表す言葉としてご朱印帳に用いられるのでしょう。



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 【しごび】 の お す す め
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 すると、しないとでは
 大違いの結果が……


 第209号   あいさつの大切さ
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今週は、同じ漢字で2通りの読みがある言葉を取り上げます。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法         < 2通りの読み(2)>
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                             「重用」

 前回紹介した「空念仏」は2通りの読みごとに
 それぞれ異なる意味がありました。

 対して、
 2通りの読みがあるが、意味は同じ
 という言葉もあります。

 その一つが「重用」です。

 意味は、「重く用いる」の文字通り、
 人を重要な地位に取り立てて用いること、
 重要な地位につけて、責任のある仕事をしてもらうことです。

 読みは
 「じゅうよう」と「ちょうよう」。

 もともと(少なくとも戦前まで)は
 「じゅうよう」の読みだけでしたが

 その後「ちょうよう」と読む慣習が広まっていったようです。

 一説には、
 「大事なこと」を意味する「重要(じゅうよう)」との混同を
 避けるためとも、
 「重宝(ちょうほう)」などの読みに引きずられたためとも
 言われます。

 現在は、「じゅうよう」を基本の読みとしますが、
 「ちょうよう」と読んでもよいとされ、
 2通りの読みが共存しています。

 実は、わたしも「ちょうよう」と覚えていました。

 文例としては
  専務は小林さんを重用していました。
  当社は、有能な社員を重用しています。
 のような使い方をします。



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 【しごび】 の お 知 ら せ
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 読みは同じでも字と意味が異なり、間違いやすい言葉を取り上げた
 メルマガの過去の記事が
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