今週は、読者の方からの質問に回答します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 読者からの質問(4)>
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                    申し分けない? 申し訳ない?

過去のメルマガ記事にいただいたご意見について
ここで回答します。

で、「もうしわけない」は
「申し分け」は誤りで、「申し訳」が正しい表記と
書いた記事について、下記のご意見をいただきました。

<読者からの質問>————————————————

申し訳でも、申し分けでも合ってますよ?
間違っているのはあなたです。
変換が全て正しいと勘違いしているのでは?
(投稿者 あああさん)
——————————————————————

さらに以前のメルマガでも書いているのですが
「申し訳ない」の「訳」は理由を意味し、
「言い訳のしようがない」と詫びる気持ちを表す言葉です。

「訳」と「分け」が同じ語源であることから
「申し分けない」と混同してしまいがちですが、
新聞表記でも「申し訳ない」に統一されており、
「申し訳ない」とするのが適切と考えます。

※参考 バックナンバー

 
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今週は、読者の方からの質問に回答します。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法     < 読者からの質問(3)
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                     「お亡くなりになられました」

 過去のメルマガ記事にご意見をいただいたので
 ここで訂正と解説をします。

 下記は、「お亡くなりになられる」< 敬語注意報(3)>VOL.1872
 にいただいたご意見です。

 <読者からの意見>————————————————

  日本語的には「亡くなる」は丁寧語ではありませんよ。
   「亡くなる」は「死ぬ」の婉曲的な使い方なので敬語ではありませんし、

  文化庁審議会答申「敬語の指針」(平成19年)にも
  「慣習上 「お(ご)」と組み合わせることがなじまず
  「お(ご)・・・になる」の形が作れない動詞もあるので、注意を要する。
   例:×お死にになる(→お亡くなりになる、亡くなられる)」
  とありますので

  「お亡くなりになられました」は間違った敬語ではありませんよ。
                       (投稿者 赤畑さん)
 ——————————————————————

 VOL.1872 の記事で
 ————————————
 「死ぬ」の丁寧語が「亡くなる」です。
 その尊敬語は
 「お亡くなりになる」あるいは
 「亡くなられる」です。

 ————————————

 と書いていますが、
 赤畑さんのご指摘をいただき
 改めて調べたところ

 「亡くなる」は「死ぬ」の丁寧語ではなく、
 「人が死ぬ」ことの婉曲的な言い方でした。
 ここに訂正いたします。

 「死ぬ」を敬語で表す際
 通常、尊敬語として使われる「お・・・になる」を使うと
 「お死にになる」ですが

 これは言葉としてなじまないため
 「死ぬ」の婉曲的な表現である「亡くなる」を用いた
 尊敬語が
 「お亡くなりになる」「亡くなられる」
 と「敬語の指針」にはあります。

 ※敬語の指針
  第2章 敬語の仕組み 第2 敬語の形 1尊敬語
  【補足ア: お(ご) 「 ・・・になる」を作る上での留意点】

 「亡くなる」の尊敬語は
 「お亡くなりになる」「亡くなられる」
 ですから、

 「お亡くなりになられる」の「なられる」は
 二重敬語となり、不要というのが
 VOL.1872 で述べたかったことです。

 したがって
  「お亡くなりになりました」とすればよく

 「お亡くなりになられました」はやはり、
 二重敬語ではないでしょうか。

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 仕 事 の メ ー ル 作 法     < 読者からの質問(2)
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                        「氏」か「さん」か

 <読者からの質問>————————————————

  いつも同僚・上司・部下、部内部外含め、
  社内メールや議事録等で「○○氏」と記載する際に、
  「氏」をどこまでの人に使用していいものか、
  使用して失礼に当たらないか、悩んでいます。

  社外宛の場合は、敬意の方向が明確なのですが、
  社内文書の場合、役職があれば役職を付ければ間違いないのに対し、
  明確な役職がない方で部内(同僚、職位が上位または下位)や
  部外(同僚、自分より上位または下位)を含め、
  「様」はおかしいし、「さん」は砕けた印象であるし、

  特に議事録等、記録文書では無難に「氏」を使用しています
  (メールでは逆に「さん」で済ませていますが)。

  しかし、どこか不安も持っています。 
                          (読者 T.Mさん)
 ——————————————————————

 「氏」は、敬意を表す接尾語なので
 議事録などの記録文書では「氏」を使用して
 差し支えないと思います。

 社内メールで
 社内の役職は特にないけれど、目上の相手のことを書く場合は
 「さん」で差し支えありません。

 メールも記録を目的とするものではありますが
 議事録ほど改まったものではなく、
 伝達が主目的なので

 社内メールでは「さん」に統一すれば
 問題はないと考えます。

 注意するとしたら、
 一つの文書やメール内で
 「氏」「さん」を混在させないこと。

 「氏」なら「氏」
 「さん」なら「さん」に統一して用いることが
 ポイントです。

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今週は、読者の方からの質問に回答します。
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  仕 事 の メ ー ル 作 法               < 読者からの質問
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                         「お世話様でした」

<読者からの質問>————————————————

一つ質問があります。
私はよく「お世話様でした」と言うのですが、正しい日本語でしょうか。
「お世話になりました」が正しいのでしょうか。
機会があったら教えてください。
(読者 S.Sさん)
——————————————————————

「お世話様」は、「お疲れ様」と同じ意味合いで使われるフレーズなので、
会社に出入りしている宅配業者などに対し
「いつもお世話様です」
「お世話様です」
といった使い方をします。

一方、客先へのメールには
「お世話になります」や「お世話になっております」
を使います。

文字通り、
「仕事でお世話になっている」ことへの感謝の意を込めた言い回し
だからです。

「いつもご愛顧いただき」「お引き立ていただき」
というフレーズもありますが
メール冒頭のあいさつとして、広く使われています。

「お世話様でした」も
客先などへは「お世話になりました」として
使い分けるとよいのではないでしょうか

バックナンバーにも関連した記事があるので
参考にしてください。

 
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今週は、メールで混同しやすい同音異義語についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法     < 打ち間違いやすい言葉(5)
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                           「せいさん」

 今週は、メールで打ち間違いをしやすい
 同じ読みで、表記が異なる言葉を取り上げてきました。

 前回に引き続き、読者から寄せられた
 「入力ミスしやすいので気をつけている言葉」を
 ご紹介しましょう。

 それは「せいさん」です。

 「生産」「精算」「凄惨」「成算」「清算」と
 5つあります。

 「精算」と「清算」については以前、取り上げたことがあるのですが
 https://www.kamigaki.jp/blog/2014/04/17/vol-2164/

 「生産」や「凄惨」のほかに、「成算」もありましたね。

 ・生産は、品物を作り出すこと。
   例)野菜を生産する、生産性が高い、生産財、

 ・凄惨は、ひどくむごたらしいこと
   例)凄惨な事件、あまりにも凄惨な現場

 ・成算は、何か事が成功する見込み。
   例)新事業を軌道にのせる成算

 「生産」と「凄惨」は、字で区別がつきやすいですが、

 「算」が付く「精算」「清算」「成算」は
 混同しないように注意が必要です。

 「算」には数える、という意味のほかに
 もくろむ、見込み、という意味もあります。

 精度を上げて、詳しく計算するのが「精算」、
 見込みやきまりをつけるのが「清算」、
 成功する見込みが「成算」
 といった違いがあります。

 5つの「せいさん」を挙げてくださった
 S.Sさん、ありがとうございました。

 ほかにも多数の読者から
 「入力ミスしやすいので気をつけている言葉」が寄せられました。
 またの機会に紹介させてもらいますね。

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 半分、席がが埋まりました。

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      ※別途、ドリンクのオーダーをお願いします

 ◆定 員/10名  

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 定員になり次第、締め切ります。
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今週は、メールで混同しやすい同音異義語についてです。
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                           「てきよう」

 今週は、メールで打ち間違いをしやすい
 同じ読みで、表記が異なる言葉を取り上げています。

 読者から寄せられた
 「入力ミスをしやすいので気をつけている言葉」を
 ご紹介しましょう。


 「適用」と「摘要」。

 これは盲点でした。確かに混同しやすいです。

 ・適用は、あてはめて用いること。
   例)適用事業所、労災保険の適用を受ける、会社更生法の適用

 ・摘要は、重要な箇所を抜き書きすること
   例)摘要欄、実施要綱の摘要を読む

 適用の「適」は、ぴったり当てはまる、という意味があり、
 「最適」「適切」といった使い方もします。

 摘要の「摘」は、かいつまんで選び出す、という意味があり、
 文字通り「要点をかいつまんで書き出す」のが摘要というわけです。

 このように漢字の意味をたどって理解しておくと
 区別がつきやすいです。

 なじみのある言葉のわりに
 意味の違いをあいまいにしか捉えていなかったので
 勉強になりました。

 「適用」と「摘要」を挙げてくださった
 T.Mさん、ありがとうございました。


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  うっかり入力ミスしてしまった言葉、
  入力ミスしやすいので気をつけている言葉があれば
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