週末でもありますし、今日は雑感など。
 
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法       < 書きたい衝動 >
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 今週の【しごび】でもっとも反応が良かった号。

 それは「はじめに」と「あとがき」で時代劇について触れた5日配信の124
 号。懐かしい時代劇名を見て「書かずにはいられなくて…」というお便り
 を多くいただきました。 http://tinyurl.com/94flr

 「書かずにはいられなくて…」

 メルマガへの感想メールに限らず、この衝動こそが文章を書く原点だと思
 っています。

 書きたい衝動。あるいは情熱。メルマガ一つとっても、書かずにはおれな
 い思いや体験があって書いている人のメルマガは心を打ちます。「書きた
 い」以上に「伝えたい」気持ちが強いからです。

 ▼ 人の心をつかむ文章とは
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 うまく書く、よく書くというのは、実は訓練すれば誰にでもできること。
 個人的にはそう思っています。

 才能ではなく訓練。書く習慣をつけ、技術的な部分を訓練すれば、ある水
 準までは誰でも到達できるのです。決定的な違いがあるとしたら、書きた
 い衝動。

 書かずにはおれない、どうしても書いておきたい。そういう衝動から発し
 た文章はテクニックを越えて人の心をつかむ強い力があるのです。

 ▼ 伝えたい想いを伝わるように書く
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 伝えたいと思うから、自分の文章に客観的にもなります。

 一人よがりの自己満足な文章に誰も振り向いてはくれません。書きたい衝
 動だけでもまたダメで、その情熱をいかに冷静に伝えるか。その能力に長
 けた人が作家やライターというプロフェッショナルな書き手なのです。

 でも、書かずにはおれない衝動って特別なものではありません。

 あなたの中にもきっとあるはず。ラブレターがその最たるものでしょう。
 伝えたい想いを伝わるように書く。それが書く訓練であり、メール作法で
 もあると思っています。

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 お す す め 書 籍
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 久々に、おすすめ書籍のご紹介です。読んで良かったので、あなたにおす
 すめしたい本をご紹介します。 

 「マツダはなぜ、よみがえったのか?」 宮本喜一 著(日経BP社 刊

 ものづくりってクルマに限らず、「好きだから」「作りたいから」という
 想いだけでは実はダメで、「売れる」ってことも念頭になくては、趣味の
 域を出ません。

 だからこそ、「開発したい、作りたい」という現場の技術者達と、「これ
 で利益を出す、儲ける」という経営者側のせめぎ合いがあり、両者の折り
 合いがついたところに製品が生まれていきます。

 ロータリーエンジンという“家宝”を持ちながらも、バブル崩壊後、フォ
 ード傘下へ。あわや家宝も失うかもしれないという危機的状況にありなが
 ら再起し、「Zoom-Zoom」に象徴される「走って楽しい」マツダ車のブラ
 ンドイメージを構築・定着させるまでの軌跡が描かれた一冊です。

 ライター稼業も同じで、「書くのが好きだから」だけではやっていけませ
 ん。与えられたテーマに沿いつつ個性を出し、なおかつ対価をいただくに
 値するものにしていくのは、やっぱり場数を踏み、自分に折り合いをつけ
 ながら、の作業です。

 8割の困難やトラブルの向こうに2割のエクスタシーがあるから続けてるよ
 うなもの。個人レベルでもそうなのに、一企業の「作りたい」と「売れる」
 ものづくりの攻防は…そりゃあもう半端なものではありません。

 改めて、ものづくりを見つめるきっかけになりました。おすすめです。

 「マツダはなぜ、よみがえったのか?」
  

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