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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 読者からの質問
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<読者からのお便り>———————————–

漢字かひらがな、どちらが仕事上でよりきちんとした日本語なのか、お聞
かせください。

~していただく ← して戴く、して頂く
~いたします  ← 致します

質問1
まずは漢字で書くのが正式なのかひらがななのか?
上司(40代半ば)に頼まれて書類をドラフト作成すると、いつもすべて上
記がひらがなになって戻ってきます。

しかも「いただく」の場合、この2つの漢字あり。使い分けがよく分かり
ません。手持ちの辞書で調べてはみたのですが、区別されておりませんで
した。
(女性読者:Y.Fさん より)

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ご参考までに、「朝日新聞の用語の手引」によりますと…

「いただく」は「頂く」
「いたす」は「致す」

と、いずれも漢字表記となっていました(「記者ハンドブック」も同様)。

ですが、これが「正式」というよりは、あくまで基準とお考えください。
雑誌や書籍の編集部でも表記に関しては各編集部のスタイルがあり、それ
ぞれ微妙に異なるものです。

要は、その会社なり編集部なりで、統一された表記の基準に従っていれば
問題ないということです。

この場合は、上司の方から表記の訂正が「ひらがな」で戻ってくるという
ことは、御社の表記の基準がひらがな表記の「~していただく」「~いた
します」であると考えてよいのではないでしょうか。

ただ、てにをは直すのが趣味のような上司もおられるので、見極めが肝心。
上司が替わったら表記の基準も変わったという事態は、できれば避けたい
ものです。今の上司が在職中に社内で表記の統一基準を設けるのも一手。

社内の誰が書いても統一された表記になっている、というのは、案外徹底
されずあやふやになっているものです。

Y.Fさんの質問は明日に続きます。

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