今週は、すっきり的確な文章にするためのポイントをご紹介。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法 < 書き換える技術(2)>
◆─────────────────────────────────◆
否定か肯定か
前回に引き続き、ネットオークションに出品された商品の説明文です。
次の二つの文を比較してみましょう。
—————————————————————–
中古品です。一度着たきり&自宅保存になります。
美品だと思いますが、usedということで、
見落としがあるかもしれませんことをご了承の上、ご入札下さい。
—————————————————————–
—————————————————————–
新品ではありませんが、美品です。
これからの季節にちょうどいい、とっても春らしい綺麗なお色です。
この値段でオークションに出ることはないと思います。
—————————————————————–
いずれも「中古品」であることを述べているのですが
その表現の仕方に違いがあるのが分かります。
上の文の「美品だと思いますが、usedということで・・・」より
下の文の「新品ではありませんが、美品です」という書き方のほうが
商品の印象はよく感じられます。
キーワードとなる「美品」の使い方が
上の文は「~だと思いますが」と打ち消しているのに対し
下の文は「新品ではない(つまり、中古品)」ことを先に挙げ、
「美品」である点がメリットとして強調されています。
ちょとした書き方の違いですが
「美品」というアピールポイントをうまく前面に出せば
同じ商品でも印象がアップするという一例です。
打ち消しでなく肯定的に表現することが大切です。