今週は、上司や目上の相手への言葉遣いについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < 上司への言葉づかい
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ほめるときの表現

上司や目上の相手に対する言葉遣いには気を遣うものです。
丁寧かつ、敬意を示す表現を…と意識するほど、
敬語を使いすぎたり、言葉足らずで失敗したりすることも
少なくありません。

例えば、上司の言動をたたえるとき。
過剰に褒めると“ごますり”をしているような印象を与えますし、
かといって、同僚と同じような感覚で褒め言葉を使うと、
失礼になることもあります。
次の一文はどうでしょうか?

「さすが、課長。ゴルフがお上手ですね」

他意はなく、120%上司を褒めているつもりの一文ですが、
NG表現があります。「さすが」と「お上手ですね」です。

上司のゴルフの腕前に感心して発した、
「さすが」や「お上手ですね」という表現は、
部下から上司に対して使うと相手を見下したような印象を
与えてしまいます。

目下の者が目上の相手を「褒める」こと自体が、
相手を評価していることになるので注意が必要です。

このような場合は腕前の良しあしを褒めるのではなく、
結果や成果に対する感想を述べるとよいでしょう。例えば…

「課長はいつも安定したスコアですね」

「今回も快調ですね」

また、次の一文のように秘訣やコツを尋ねるようにしても
良いと思います。

「お忙しいのに、いつ練習なさっているのですか?」

<追記> 2021.07.13
「さすが、課長。ゴルフがお上手ですね」の「ゴルフ」を
「英語」や「プレゼン」に置き換えてみてください。

上司側からすると
経験や実績があることを部下から「上手ですね」と言わても
うれしさより、返答に困るのです。

ライターに「文章がお上手ですね」と言われても
プロならそれが当たり前なわけですから、そこを褒められても……
といつも返答に困ります。

その良し悪しを感じたまま褒めるより
結果や成果に焦点を当てるようにすると、
相手に響くのではないでしょうか。

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