今週は、気になる言い回しや表現について取りあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 気になる言葉遣い >
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過剰に丁寧な一文
ある断りのメールにあった一文です。
「また何かのご機会に再度ご依頼をいただけますよう、
よろしくお願いいたします」
礼を尽くして、丁寧に表現された一文ではありますが、丁寧さがやや過剰
でしっくりきません。
一つは「ご機会」。
「またご縁がありましたら」のように使うことはありますが、ここでは後
に続く文に「ご依頼」とあるので、「機会」の前の「ご」は不要です。
次に「また」と「再度ご依頼」の「再度」。
「また」と「再度」という意味が重複する言葉が続けて使われていて、一
文がくどくなるので、このような場合は「再度」をとりましょう。
最後に「ご依頼をいただけますよう」。
文法的には「ご依頼いただく」の「いただく」は補助動詞のため、已然、
仮定形の「いただけ」ではなく、連用形の「いただき」とするのが適切で
す。
上記の三点を踏まえ、書きかえると次の一文になります。
「また機会がございましたら、
ぜひ、ご依頼いただきますようお願いいたします」
「ご依頼いただきますよう」を「ご依頼くださいますよう」として、次の
ように表現することもできます。
「機会がございましたら、ぜひまた、
ご依頼くださいますようお願いいたします」
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