今週は、誤った敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < おかしな敬語(3)>
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「お話をさせていただく」
丁寧な表現を意識するあまり、
過剰になったり、間違ったまま使っていたりする
“おかしな”敬語の事例を紹介しています。
(例文)
× 今まで人前でお話をさせていただく機会は何度かありましたが、
経営者の方々の前でお話をさせていただくのは初めてなもので
緊張しています。
当メールマガジンで繰り返し取り上げている「~させていただく」の濫用。
しつこいと思われるかもしれませんが、大事なことなので何度でも取り上げます。
このように、一文に二度も「~させていただく」が使われている例は
少なくありません。
上記の文例では、人前で話をすることを丁寧に言おうとして
「~させていただく」を使っていますが、
本来「~させていただく」は、相手に許可を願い出る必要がある時に
使う言葉。それによって、相手に対するへりくだった意を表すものです。
上記の文例の場合、セミナーなどで人前で話をすることは
ことさら、相手に「話してもいいですか?」と許可を得て事に及ぶものでは
ありません。
最初の「人前でお話をさせていただく機会」は
「人前で話をする」という一般的な事柄を指すので、
不特定多数の“人”にへりくだった表現を使う必要はなく、
「人前で話す」として問題ありません。
後の「経営者の方々の前でお話をさせていただく」も、
対象が経営者に変わるだけで
「話す」という行為をことさらへりくだって表現する必要はないため
次のように書き換えます。
○ 今まで人前で話す機会は何度かありましたが、
経営者の方々を前に話をするのは初めてなもので、緊張しています。
「経営者の方々を前に話をするのは」では落ち着かないという場合は
「経営者の方々を前にお話しするのは」としてもよいでしょう。
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