今週は、気になる敬語表現について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 敬語レッスン(3)
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「設立申し上げました」

今週は、気になる敬語表現について取り上げています。

「本年7月に一般社団法人を設立申し上げました事をお知らせ申し上げます

上記の一文は、過剰に敬語が使われている例です。
「申し上げる」が二度も使われていますね。

「申し上げる」は
「言う」の謙譲語として用いられるほかに

動詞の連用形や動作性のある名詞の下に付いて
動作の対象への敬意を表すときにも
使われます。

上記の例がまさにそうで
「設立」という名詞
「知らせる」という動詞の後に付いて
敬意を示す表現になっています。

ただ、このように
同じ表現を重ねて使うのはくどいので、
スッキリ書き換えてみましょう。

・本年7月に一般社団法人を設立したことをお知らせいたします

ここでは文の流れから
「申し上げます」を「いたします」
に書き換えました。

「設立した」は「設立しました」としてもよいでしょう。

・本年7月に一般社団法人を設立いたしました

と、もっと短くしても文意は伝わります。

相手に失礼のない表現を使うことは大切ですが
敬語をたくさん使えば、敬意をが伝わるわけではありません。

必要最低限の敬語を効果的に使うようにしたいですね。

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今週は、気になる敬語表現について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < 敬語レッスン(2)
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                      「なさっておられました」

今週は、気になる敬語表現について取り上げています。

「先代は、当店をよくご利用なさっておられました

上記の一文で気になるのは、
「ご利用なさっておられました」
という言い回しです。

もとの言葉は
「利用する」なので
それを尊敬語で表すと
「ご利用になる」
「利用される」
です。

上記の文例の場合
「利用していた」
と過去形になるため

「ご利用になっていました」
「利用されていました」
とすればよいのですが

「~している」を
「して」と「いる」に分けて

「して」→「なさって」
「いる」→「おられる」
それぞれ尊敬語に変換し
「~なさっておられる」と
しているため、まどろっこしい表現になっています。

したがって、次のようにするとスッキリします。

・先代は、当店をよくご利用になっていました

・先代は、当店をよく利用されていました

過去形の文章を敬語で表現するとき
上記のように
「なさっておられました」
と余分な敬語を付け加えてしまいがちです。

元の意味と照らし合わせて
最小限の敬語を効果的に使いたいですね。

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今週は、気になる敬語表現について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法               < 敬語レッスン
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お願い申しあげます

「何卒ご理解いただきたくお願い申しあげます

上記は、一見、問題ないように思える文末の一文です。

「お願い申しあげます」は定番の文末表現ですが
上記の一文では
「何を」お願いしたいのかが不明です。

前に「何卒ご理解いただきたく」とありますが
これは、後に続く「お願い申しあげます」とはつながりません。

次のように書きかえてみましょう。

・何卒ご理解をお願い申しあげます

「理解」を「お願い」するという一文にすると
スッキリ短くなります。あるいは、少々長くなりますが

・何卒ご理解いただきますようお願い申しあげます。

という書き方もあります。

・何卒ご理解いただき、ご協力をお願い申しあげます

上記は、理解してもらったうえで、「協力」を「お願い」する
という文章に改めています。

「お願い申しあげます」「お願いいたします」は
文末に使うと、収まりの良い定番フレーズですが
それだけで終わらせず

「何を」お願いすいるのかを明らかにすると
具体的に「伝わる」文章になります。

今週は、「これでいいの?」」と思われる
気になる敬語表現を取り上げていこうと思います。

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仕 事 の メ ー ル 作 法          < あいまいな表現(5)
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言いきらない表現

今週は、あいまいで誤解を招く恐れのある表現を取り上げて
紹介してきました。

「明日には到着するはずです」
「変更になるかもしれません
多分、問題ないと思います

「~はず」「~かもしれない」「多分~と思う」といった
言いきらない表現。

断言しないことで、お茶を濁すには
都合のよい言い回しではありますが

読む側には
「大丈夫なのか」という不安や
「確実ではない」という不信感を与えることに。

根拠やあてもなく、無責任に言いきるのはいただけませんが
上記のようにあいまないな逃げ腰表現で対応するのも
相手に良い印象を与えません。

なんとなくそう思う
多分、大丈夫だと思う
という「思う」レベルではなく

きちんと確かめ、自分で調べ、確実な情報をつかんでいれば
こうしたあいまい表現を使わずに済みます。

逆に言えば
確認する“手間”を省いてしまうがために
自身のない表現を使わざるを得ないのです。

・明日には到着するはずです。→ 明日の11時30分に広島に到着します。

・変更になるかもしれません。→ 新規の情報を入れるので、
ページ構成を変更します。

・多分、問題ないと思います。→ 部長にも確認しましたので、
問題ありません。

相手に確かな情報を伝えられるよう
横着をせず、確かめたり、調べたりする労力を惜しまずに
対応したいですね。

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今週は、あいまいな表現を具体的に書く練習です。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < あいまいな表現(4)
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「かなり」

今週は、あいまいで誤解を招く恐れのある表現を取り上げて
紹介しています。

「かなり広い」

この「かなり~」という表現
程度を表すのに便利なため、よく使われます。

しかし、実際のところ、
「通常以上に」ということまでは分かっても
具体的にどのくらいの規模、距離、時間かは
分かりません。

したがって、
「かなり」は、どの程度か、どのくらいかを
数値で示す必要があります。例えば……

・かなり広い → 約200坪、約30畳、10メートル四方 →「~の広さ」

・かなり長い → 徒歩で20分、5キロ →「~の距離」

・かなり多い → 300個、前回の2倍、どんぶり10杯分 →「~の量」

「かなりすごい○○」という表現も
「何が、どうすごいのか」相手には伝わりません。

・かなりすごい → 読者数1万人の
ランキング1位の
NASAで認められた

このように、「すごさ」の中身や内訳として
実績や結果を具体的に示すと、
説得力が増します。

「とても」「非常に」「思いきり」「めちゃめちゃ」
「ずいぶん」「ある程度」という表現も
「かなり」同様、

数値や具体例を挙げて、書き換えると
相手がイメージでき、伝わりやすくなります。

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ゆかたで、広島市内を電車旅♪

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貸切電車にのって広島の夕凪を感じませんか
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日時:8月10日(日)
15:00 横川駅出発→宇品港→江波

集合場所:JR横川駅前
14:30から受付スタート
14:50までに受付をすませてください。
※15時に出発しますので、時間厳守でお願いします。

参加費:大人(中学生以上)¥3,800
子供(5歳~小学生)¥2,000
5歳未満のお子様はご遠慮ください。

※料金に、おやつ・ドリンク・乗車賃が含まれています。

ドレスコード:浴衣または夏きもの

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今週は、あいまいな表現を具体的に書く練習です。
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仕 事 の メ ー ル 作 法         < あいまいな表現(3)
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                           「大丈夫です」

今週は、あいまいで誤解を招く恐れのある表現を取り上げて
紹介しています。

「車で伺ってよろしいですか?」
という打診に対して
「大丈夫です」
という返答。

「○○についての関連資料もお送りしましょうか?」
というメールに対して
「大丈夫です」
という返信。

「大丈夫」というのは、本来
まちがいがなくて確かな様を意味する言葉ですが

上記のように
YESやNO、必要または不要、可または不可といった
返事をするときに使われることが増えています

でも
「大丈夫です」
という返答は、意味があいまいで
YESなのかNOなのか、分かりにくいことがあります。

「車で伺ってよろしいですか?」
という問いに対しては
「大丈夫です」の代わりに

「どうぞ、お車でお越しください」

とすれば、Welcomという意思表示になります。

「○○についての関連資料もお送りしましょうか?」
に対する返答も
「大丈夫です」の代わりに

「ご配慮いただき、ありがとうございます。
十分資料をいただいておりますので、
ご送付いただくには及びません」

とすれば、送付の必要はありません
と相手に伝わります。

OKの代わりに使うには都合のよい
「大丈夫です」ですが
それだけでは伝わりにくいので

「何が、どう」大丈夫なのかを
言葉にすることを意識してみましょう。

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